▼第一章 前編 
「魔法少女リリカルなのはA`s外伝」


第一章「集結」

「アル!支度まだ終らないの!?」

一人の女性が少し怒鳴りあげた。

「あぁ〜もう!ヒカリいちいちうっさい!!もうすぐ終るっての!!!」

怒鳴られた人だろうか約15歳ぐらいの青年が怒鳴り返した。

「ってまだ全然終ってないじゃないの?!全く・・・。はい。はい。」

ヒカリが青年の荷物を青年に向け投げつける。

「ったく治安を安定させたと思ったら次は支度だからなぁ〜全く疲れるよ・・・。」

しばらく怒鳴りながら支度をし・・・・。

「ふぅ・・・。やっと終わったわねさぁさっさと行ったら?いとしのリンディ提督にさぁ〜。」

「別にいとしとかないっとぅーの!今回はあれだぜ?なのはとフェイトにも会えるって言う話だ。」

カバンを抱えながら部屋を見回す。

「本当9歳で魔法使いなんて相変わらず凄いわね。元気にしてるかしら?」

ヒカリも部屋を見回しているどうやら忘れ物がないか見ているらしい。

「元気な姿を見るのが楽しみだな。フェイトは裁判が続いているけど大丈夫だろう。」

「そ、だったらさっさと行ったら?アースラでリンディ提督がお待ちでしょ?」

「そうだな、ヒカリ治安維持頼むぜ!もし危なくなったらすぐ連絡してくれよ?」

二人は玄関に向かいながら話していた途中騎士等が目立つ、どこの世界の住民なんだ?

「馬鹿!!この私がそうそうやられる訳ないでしょ?安心しなさい治安は守ってあげるわ!」

「ハハハこれは頼りになるな。じゃ!いってくるぜ!!!」

青年アルは左手を挙げ床に魔法陣とみられるものを出した。

「次元空間召還、目標時空戦艦アースラ!!!」

と叫ぶと彼の目の前に円状の黒い空間が出てきた。

「じゃ行ってくるよ。お前も気をつけてくれ。」

「あいよ!死ぬんじゃないよ!!」

と言いヒカリは敬礼した。そしてアルはゆっくり黒い空間に入ってその黒い空間は閉じ消滅した・・・。

「アル・・・。死なないでよ・・・・。」

「提督!前方に強力の魔力反応です!これは・・・尋常なくデカイ!!!」

「多分アル君でしょう少し減速してあげて。」

提督と見られる女性が湯のみを持ちながらくつろいでいる。

「アル君だと確認しました。今艦に入りました。」

「ん〜ここにも久しぶりに来たなぁ〜。さてリンディ提督にあいさつにでも行きますかな。」

伸びをしながら言うとアルは内ポケットから葉巻をくわえライターで火を点け歩きだした。

「お久しぶりです提督!アル=ヴァンであります!!!」

と敬礼した。リンディ提督はゆっくり湯のみを置きこっちを向き

「久しぶりねアル=ヴァン君。一ヶ月ぶりかしら?」

「そうですね1ヶ月2日5時間ぶりですね。お元気でなによりです。」

するとオペレーターと思われる女性がこっちを向き・・・。

「アルぅぅ〜久しぶり〜♪元気だった?!ヒカリさんは元気?」

「ぐは!おい、エイミィ!いきなり抱きつくな!く、苦しいだ、だろぉ・・・・・。」

エイミィはアルに抱きつき首を締め付けている。かなり苦しそうだ・・・。

そして話すとリンディ提督の隣に移動し

「全くアルはおおげさなんだから〜まぁこれがアルの良い所だけどねぇ〜♪」

「良い所なのか?ヒカリは魔界で治安維持の為に残っているんだよでも相変わらず元気だぜ。」

「そぉ、ヒカリさん元気なの?アルは元気だった?」

アルは葉巻を吸いながら

「一応元気だが治安を収める為で忙しいよ。でもこれも国の為だからね」

リンディ提督は部下からまた湯のみを貰い飲みながら

「まだ体は15歳でしょう?余り無茶はダメよ?」

体が15歳?一体なにを言っているんだ?

「はぁ、でも王は僕でもあるのでこれは避けられない仕事です。だからこそきっちりやらないといけないんです。」

「そぉ・・・。あ!エイミィ仕事に戻って!アル君もう内容は聞いているわね?」 

「了解!」

とエイミィは急いで席に座りパネルを高速で打つ。

「!?なのは!なんだありゃボロボロじゃないか!?敵は?一体なんなんだ?」

アルが正面に映りだされてる映像を見てそう言った。

リンディは険しい顔をして

「そう未確認の魔法騎士に襲撃にあったの、今ユーノさんとアルフさんがなんとかしてます。フェイトさんはもう一人の騎士らしき敵と交戦中です。」

「っく!提督!増援はまだ到着しないんですか?!」

「結界が張られていて入ることが出来ないのまぁいきなりこんな形で出撃とは思ってなかった?」

「いえ、僕はどんな状況でも万全の体制に望むつもりです。任せてください。」

エイミィが映像を変え

「今から作戦を説明します。まずアル君の次元空間魔法で結界内に侵入そこでなのはちゃん、フェイトちゃん、アルフさん、ユーノ君の援護をお願いします。そこで3人の敵を撃破また逮捕を頼みます。今回の作戦は悪魔で援護です、大魔法は控えてください。以上準備が出来次第出撃してください。」

アルさん葉巻を取り手に押し付け消して新しい葉巻を出しまた吸い始めた。

「了解!だがあの騎士中々なるようですね。油断は禁物ですね。」

「アル君もう行ける?なのはさんを優先的に助けてあげてください。」

「了解、アル=ヴァン出ます、次元空間召還!目標結界内!」

黒い空間が出てきてアルは入り結界内に跳んだ。

「アル=ヴァン無事結界内に侵入成功!」

「あとは彼に任せるしかないわね・・・。」

アルが眼を開くと目の前で戦闘が繰り広げられていた。

「!?(まずいなこの状況はかなり押されているなここはまずなのはに接触した方がいいか・・・。)」

「!?、アル=ヴァンさん!」

「何者だ!結界が張っている限り誰も入れないはずだ!」

金色の髪をした少女と若干赤の入ったピンク色の紙をした女性がこちらを見つめる。

「(っちそれりゃ見つかるか・・・。)俺は時空管理局からの依頼で来たアル=ヴァンだ。フェイト久しぶりだな。」

「は、はい。お久しぶりです。ですが何故アルさんが?」

アルは小声で「俺はリンディ提督からの増援だ心配するな。」

しかしフェイトの顔は曇ったままである。

「わかりました。それよりなのはを!なのはを助けてください!」

フェイトは慌てて言い迫る。

「分かっている、だがその間あの女の足止めを頼む。出来るか?」

「大丈夫ですなんとかします!」

「じゃ頼むぞ!」

アルはそう言って葉巻を吐き捨てなのはの元に急いだ。

「なのは!大丈夫かもう安心しろ!すぐ治療してやる!!」

回復結界の中に居るなのはに話しかけなのはは。

「ア、アル=ヴァンさん?どうしてここに?」

余りにも急な再開でなのはは動揺を隠せない。

「それはこれが終った後だそれより傷を治さないとな。」

というとアルは回復魔法を唱えなのはの傷を癒した。

「多少しか回復出来ないからここに居ろ、俺はフェイトの援護に回る、あの騎士中々出来そうだからな。」

と言いアルはなのはの場を離れユーノ、アルフの元に行った。

「(ユーノ、アルフ聞こえるか?アルだ憶えているか?)」

「(アル=ヴァン?!本当に君なの?まさかまた会えるなんて・・・。でもどうしてここに?)」

「(説明は後だ!アルフ大丈夫か?)」

「あんたに会えるなんて嬉しいよ。あたいは大丈夫だからフェイトの元に行ってあげて!」

上を見ると騎士と交戦しているフェイトの姿があった。

「分かった、お前らやられるじゃないぞ!」

するとアルの背中に黒いマントが出てきて右手に剣が出てきた。

「エクスキューショナー・・・行くよ。マジで潰す!!!」

アルは帽子を被り直し葉巻をまた取り出しライターで火を点けフェイトの元へ飛んだ。

「?!、お前かお前も我等の邪魔をする者か?なら容赦はせんぞ!」

「おいおいいきなり脅しかよ?だが確かに俺はあんた達の邪魔をする者だだから俺も容赦ないぜ・・・。」

「あ、あのアルさんなのは?なのはは大丈夫なんですか?」

心配そうな眼をしたフェイトを見てアルは

「一応多少回復魔法はかけといただが戦闘出来る状態じゃない。だからここで奴を抑えよう。」

騎士の女性は目を閉じ弾丸らしき物をリロードをした。

「ふん!!!」

騎士が一気に加速しアルに迫る!

「ふっ・・・!」

4、5回斬りかかってきた騎士をなんとかかわし再び向かい合う。

「少しは出来るようだな、名前を聞こう私はシグマム。お前は?」

「俺はアル=ヴァンだ。魔界アルデバランの魔王だ。」
シグナムが魔界アルデバランという名を聞くと驚いた顔をした。

「(フェイト、今から散開して一気に攻め込むぞ!)」

「(分かりましたでもユーノ君やアルフは大丈夫でしょうか・・・。)」

やはり仲間の事がきになるのかフェイトの表情が険しい・・・。

「(大丈夫だあいつらならなんとかしてくれる俺らこいつを押さえそこでユーノとアルフの援護に回ろう。)」

二人は剣を握りなおして・・・・。

「いくぞぉ!!!!」

二人は高速で散開しシグナムを翻弄する。

「これで惑わしているつもりか!この炎の魔剣レヴァンティンにそんなものが効くか!!!」

シグナムはまた弾丸をシロードし剣が紅く燃え上がる!

フェイトが後ろから斬りかかるがシグナムには分かっていたのか軽く身をかわしフェイトに斬りかかる!

「させるかぁぁーーー!!!バイオレットシュート!!!」

アルの左手から無数の紫色のエネルギー弾を発射!シグナムはそれを簡単に回避しアルに斬りかかる!

アルはエクスキューショナーで止めその背後からフェイトの鎌がシグナムに襲い掛かる!

「そうくると思っていたぞ!」

シグマムはそう言いリロードをし刃が多く分離しひとつのワイヤーらしいもので繋がっており長さは数十Mは越え
ているだろう。

それを大きく振り回し彼女全体に刃が走り同時にアルやフェイトにも襲い掛かる!

「グっ!こんな仕掛けがあるとは・・・やるな。」

「フォトンランサー」

フェイトが大魔法を発動させようとする。

「レヴァンティン、私の甲冑を・・・。」

「パンツァーガイスト!!!!」

するとシグナムはレヴァンティンを顔に掲げ体全体にオーラを発した。

「打ち抜け!ファイヤァ!!」

フェイトが放つ5つの閃光の玉が走る!!しかしシグナムは無傷。

「馬鹿な!魔法を無傷だと!?(あれはフィールド防御魔法か、やるな・・・・。)」

「魔道師にしてはいいセンスだが私には勝てん!」

「それはどうかな!!!!打ち滅ぼせ!スピリットブレイカァァーーーー!!!!」

今度はアルの左手から白い閃光の玉がシグナムを襲う!

「っち!!レヴァンティン!!!」

というとレヴァンティンは弾丸をリロードし紅く燃える刃でスピリットブレイカーを斬りおとした。

「(なんだありゃ・・・。あの弾丸で強さを高めているのかあれが俺にもあれば対抗出来るんだが・・・・。)」

「中々良い魔法剣士だが、ベルカの騎士に挑むには・・・まだ足りん!!!」

シグナムは高速で移動するしかしアルの横を通り抜けフェイトに向かった。

「狙いは俺じゃないだと?!!」

「ハアァァァァァ!!!」

「!?くっ!!!」

油断していたフェイトはすぐ防御に入るがその防御も簡単に破られてしまう。

再び弾丸をリロードしフェイトに襲い掛かる!!

「レヴァンティン!!!叩き斬れ!!!!!」

「了解!!!」

レヴァンティンが炎を包みフェイトのバルディッシュを襲う!!!

防御するフェィトだがリロードしたレヴァンティンは強力でバルディッシュ本体が傷ついてしまう。

ドオオォォォン

フェイトはそのまま吹き飛ばされビルに叩き潰されてしまう。


一方ユーノは

結界を解いているがもうひとりのベルカの騎士鉄槌の騎士ヴィータが襲い掛かる!!

「はぁぁぁぁぁ!!!」

「ック!!(脱出する為の転送の準備は出来ているんだけど空間結界が解けないんだ。アルフ!)」

「こっちもやってはいるんだけどこの結界滅茶苦茶硬いんだよ・・・。」

「ナッハラーデン(装填)」

「終わりか?ならじっとしていろ抵抗しなければ命まだは取らん。」

「誰が!!」

「良い気迫だ。殺る前に名前を聞いとこう。」

「ミットチルダの魔道師、時空管理局嘱託フェイト・テスタロッサ!この子はバルディッシュ!」

「・・・テスタロッサ、それにバルディッシュか・・・。」

「フェイトばっかり考えてるんじゃねぇ〜よ!この俺を忘れてもらうと困るがおかけで大魔法が撃てるぜぇぇ!!!」

「何!?」

シグナムの周りに魔法陣が張られている。

「終わりだぁ!全てを滅ぼせ!ロード・オブ・ブレイカァァァーーー!!!!王をなめるなと言っただろぉぉぉ!!」

シグナムの上空に紅い光線が降り注ぐ!!

「っく!レヴァンティン!!!!」


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