▼最終章「スタンバイ・レディ」
最終章「スタンバイ・レディ」

「それに小さな奇跡でありそれは祈りを力に変え長い夜は終わりを向かえ、旅立つ事は別れではなくきっと始まりだから・・・。魔法少女リリカルなのはA`s最終章始まります。」


アースラ艦内アルの私室


「くぅ〜美味いぜ!」

戦いの後の酒で感激のレイブン、されに対して。

「・・・・・・・。」

「アル殿、どうかしましたか?」

ノワールが心配そうに聞くがアルはいやと言って黙っている。

「はやてだっけ?見てこいよ心配なんだろ?」

「まぁーな・・・・。」

「我々はここでゆっくりしてますから行ってみたらどうです?」

ノワールとレイブンの勧めもあったせいかアルは分かったと言い部屋を後にした。

「アルさん大丈夫ですかね?」

ノインが心配そうに2人に聞く。

「まぁーまだ終わったばかりだから気持ちの問題だろ?」

とタバコを点けながらそう言うレイブン。

「アル殿なら大丈夫ですよ、あの方は成長しましたよ随分と・・・。」

ノワールのその言葉に2人は確かにと同感だった。


アースラ メディカルルーム。


「不自由な足も時が経てば自然に治癒するだろう・・・。」

「そう、じゃあまぁよしとしましょうか。」

「あぁ、心残りは無いな・・・。」

「防御ブログラムがない今、夜天の書の完全破壊は簡単だ。破壊しちゃえば暴走する事はない・・・。だけどあしたらも消滅しちゃうけど・・・。」

とベルカの騎士とリインフォースが話し合いをしていた頃アルが入ってきた。

「・・・・・。」

「ッ!アルか・・・・。」

「どうだ、はやては?」

「我主は大丈夫だ、だが我々は・・・・。」

「大体知っているさ、別に説明は要らないよシグナム・・・。」

シグナムが説明しようとするがアルには大体予想がついていたから・・・。

「残念だ、ゲヘナの騎士達が寂しむぞ・・・。」

と悲しそうな顔をしながらそう言うとリインフォースが。

「いや、消えるは私だけだ・・・。」

「ッ!」 「なッ!!」 「!」 「・・・・・。」 「ぇ?」


アースラ リラックスルーム


「お、なのはちゃんとフェイトちゃんじゃん!」

「ぁ、レイブンさんとゲヘナの皆さん?」

ゲヘナの騎士達は暇だから艦内を歩き回っていてヒカリは本局に用があるから既に姿はなかった。そして偶然リラックスルームを見たところなのは達を見つけたということだ。

「あのアルさんは?」

「アルの野郎ははやての所に行ったぞ、でどうなんだ?」

「ぇ?はやてちゃんの事ですか?」

その質問にうんどうだろ?って結構深刻な顔をしていた、するとクロノが。

「実はベルカの騎士やリインフォースの事なんだが・・・。」

クロノが深刻な事を言おうとしたら遠くからシグナムの声と共にヴィータを除いてベルカの騎士達とアルも来た。

「いや、私達は残る!」

「シグナム!」

「アル!」

「防御プログラムと共に我々守護騎士プログラムも本体から解放したそうだ。」

「そしてなのは、フェイト、リインフォースが俺と3人に頼みがあるそうだ。」

「頼み事?」


海鳴市のとある広場


そして3人広場に着くとリインフォースが背中を向け待っていた。

「あぁ、来てくれたか。」

「リインフォース・・・。」 「リインフォースさん。」

「そう呼んでくれるのだな?」

「元々の名前だからな。」

なのはも闇の書ではなくリインフォースと・・・。

「あなたを空に還すの、私達でいいの?」

フェイトが戸惑いながらそう聞くと。

「お前達だから頼みたい。お前達のおかげで私は主はやての言葉を聞くことが出来た、主はやてを食い殺さずに済み騎士達も生かすことが出来た。感謝している、だから最後はお前達に私を閉じて欲しい。」

「はやてちゃんとお別れしなくて良いんですか?!」

「主はやてを悲しませたくないのだ。」

「リインフォース・・・。」

「・・・・・・。」

ただアルは黙って聞く事しか出来なかった。

「でもそんなの悲しすぎるよ!!」

「なのは!」

アルがなのはを止め眼を閉じ首を横に振るとなのははどうやら受け入れたようだ。

「お前達にもいずれ分かる。海のより深く愛し、その幸福を守りたいと思える物と出会えればな・・・・アル、お前なら出会ったことがあるんじゃないのか?」

「・・・・あぁ、守れなかったがな・・・・。」

と昔のように悲しそうに言うアル、すると後ろからベルカの騎士とゲヘナの騎士が一緒にやってきた。

「そろそろ始めようか、夜天の魔道書の終焉だ・・・。」

そしてベルカの騎士とゲヘナの騎士となのは、フェイトで儀式を開始した、ソシテアルは見守ることになった。

「Ready to set.」

「Standby.」

「あぁ、短い間だったがお前達にも世話になった・・・。」

「Don't worry.」

「Take a good journey.」

「あぁ。」

そして別れの時を迎えようとしていたその時!

「リインフォース!皆ぁぁ!!」

「ッ!」

車椅子に乗ってはやてがやってきた。

「はやてちゃん!」

「はやて!」

するとヴィータが近寄ろうとしたら。

「動かないでくれ!儀式が止まる。」

「あかん!やめて!リインフォースやめて!!破壊なんかせんでええ!!大丈夫やこんなせんでええ!!」

涙ながら訴えるはやて。

「はやて・・・。」

「主はやてよいのですよ。」

「いいことない!いいことなんかなんもあらへん!!」

「随分と長い時を生きていきましたが最後の最後で私はあなたに綺麗な名前と心を貰いました。騎士達もあなたのそばに居ます、何も心配はありません。」

「心配とかそんなぁ・・・。」

「ですから・・・私は笑って逝けます・・・・。」

「・・・話を聞かん子は嫌いや!マスターは私や!話し聞いて!!あたしがきっとなんとかする!暴走なんかさせへんって約束したやんか!!」

「その約束はもう立派に守って頂けました。」

「リインフォース!!!」

「主の危険を払い、主を守るのが魔道の器の勤め。あなたを守るための最も優れたやり方を私に選ばせてください。」

「そやけど・・・ずっと悲しい思いをしてきて・・・やっと救われたやないか!」

「私の意志はあなたの魔道と騎士達の魂に残ります、私はいつもあなたのそばに居ます。」

「そんなんちゃう!そんなんちゃうやろリインフォース!!」

「駄々っ子はご友人嫌われます引分けを我主。」

「リインフォース・・・・ッ!!」

車椅子で近寄ろうとするが段差にぶつかり転倒するはやて。

「・・・・・・。」 「ッ!!」

ただなのはやアル達はそっと見ることしか出来なかった。

「なんで・・これからやっと始まるのに・・・これからうんと幸せにせなあかんのに!!」

するとリインフォースが近寄りしゃがみこむと。

「大丈夫です、私はもう世界で一番幸福な魔道書です、老王にも再会できましたし・・・。」

「リインフォースお前・・・・。」

その言葉にアルの左腕が痛む。

「主はやて、ひとつお願いが・・・。」

「ッ!」

「私は消えて小さな無力な欠片へと変わります、もし良ければ私の名はその欠片ではなくあなたがいずれ手にするだろう新たな魔道の器に送って上げれますか?祝福の風リインフォース私の魂はきっとその子に宿ります。」

「リィン・・・フォ・・・・・ス。」

「はい、我主。」

するとリインフォースは立ち上がり元の位置に戻り。

「主はやて、守護騎士達、そして小さな勇者達、それに私の大切な親友よ、ありがとう、そしてさようなら・・・・・。」

リインフォースはそう言って光になり消えた、すると空から。

「ッ!・・・・・・クッ・・・・。」

空からアクセサリーが降りてきて涙を流すはやて。

「はやてちゃん」

「はやて!!」

「・・・・・。」


その頃ミッドキルダでは・・・。


その頃ヒカリはレディ提督とリンディ提督と一緒に廊下を歩いていた。

「うん、分かった。ぇ?あぁ大丈夫よ、私は少しミッドに用が残ってるから、うんじゃあね。」

「アル君から?」

とレディ提督がヒカリに聞く。

「はい、魔道書の消滅を確認したからそろそろ帰る準備をすると。」

「あら私も今フェイトから同じ連絡があったわよ?」

「あぁそうですか。」

リンディもフェイトからアルからの連絡と同じ報告を受けていた、そして3人はエレベータに入り。

「グレアム提督の件は提督の希望辞職で手打みたいね、故郷に帰るそうよ。」

「そうですか。」

「まぁ具体的なのはクラッキングと捜査妨害くらいだし、それぐらいよね?はやてさんの事はどうなるのかしら?」

「今まで通り援助を続けるそうよ、あの子がひとりで羽ばたける歳になったら真実を告げることになるだろうって・・・。」

「リンディ提督、ご主人は?」

「あぁそうねどうするの?」

ヒカリがリンディの既に亡くなっているご主人のお墓参りはどうするかと聞くと・・・。

「そうね・・・多分いつもと同じよ相変わらず慌しい日々だけど元気にやってますよって。」

「そうですか。」 「そっか。」

そしてアースラ艦内では・・・。


アースラ リラックスルーム


「じゃあ皆、世話になったな。」

「そうかもう行くのか・・・・。」

クロノが少し残念そうに言うが。

「ふぅん安心しろロストロギアの事件があれば俺らは嫌でも出てくる事になるさ!大丈夫また会えるよ。」

そう言うとルはクロノの胸を軽く叩いてやった。

「そうだな・・・。」

すると後ろからなのはとフェイトが来た。

「アルさん・・・。」

「・・・・・・。」

なのはがアルに声を掛ける中フェイトは悲しそうに見つめている。

「フェイト・・・・、ふんそんな悲しそうな顔をするなよ。」

と少し笑いながらフェイトのなのはの頭を優しく撫でてあげた。

「アルさんまた会えますよね?」

「さっきクロノが言った通りロストロギア関連の事件があれば魔界は必ず関わるからまた会えるさ!それに俺は部隊教導教官を目指しているから試験に合格すればあえるさ!!」

「そうですか。」

となのはが嬉しそうにそう言うと。

「ぇ、えっとまた会いましょう!」

「あぁ!!」

そう言うと後ろからゲヘナの騎士達がやってきて。

「ノワール話してきたか?」

「えぇ先ほど話してきました。」

「いつかは決着をつけようぜ!ってな。」

と少し笑いながら話すレイブン、どうやら上手く話せたようだ。

「じゃそろそろ・・・・だな。」

「そうですねアルさん、皆さん色々有難う御座いました!」

ノインが軽く頭を下げる。

「君達もこの危ない王様を頼む。」

クロノがからかうように言う。

「おいおい危ない王様ってなんだよ!」

「ふん!冗談に決まってるだろボケ!!」

とレイブンが笑いながらアルの背中を叩く。

「っ痛!ま、まぁじゃあな!!」

すると空気を十字に斬ると次元空間が出てくる。

「さようなら〜!」

「さようなら!」

「あぁ!また会おうなー!!」

「はやてやベルカの奴らを頼むな!」

そう言ってアル達は次元空間の中に入り魔界へ帰っていった。


それから数日後のミッドの廊下


その頃ヒカリはまだ用が済まずクロノとユーノともにミッドの廊下を歩いていた。

「へぇーユーノも局勤めか。」

「はい、まぁ・・・。」

「クロノ、ユーノについにどう思ってるんだ?」

とヒカリがクロノはどれぐらいユーノの事を期待しているか聞くと。

「うーんまぁちょっぴりだが期待はしているさ。」

「ふぅ〜ん。」

「そ、それはどうも・・・。」

と苦笑いで流すユーノ。


魔界アルデバラン首都ゲヘナ


そして魔界に帰ったアルは。

「皆!首都の防衛ご苦労であった!!」

「うおおぉぉぉぉぉ!!!」

アルがゲヘナの騎士を連れ戻ってくると皆歓声をあげて迎えてくれた。

「アルさん長旅ご苦労様です、それに隊長らも。」

「アルさおかえりー!どうだった凄かったの?」

「あぁ、ご苦労だったリバル!ヘレン!」

そして列は副隊長のリバルとヘレンを加えゲヘナ城に入って行った。

「さぁ明日から忙しくなるぞぉぉぉ!!」



闇の書事件は終わりそれぞれ皆は帰る所に帰り、そして進む道へ皆歩み始めていた。そして俺は・・・・。




6年後(ここからは会話と説明のみ)

「ほならシャマル、グリアムおじさんに小包送っといてな!」

「はい、おまかせです!」

「シグナムは後で合流やな!」

「はい、のちほど。」

「よいしゃっと!」

「はやていってらっしゃい!!」

はやては守護騎士ヴァルケンリッターを率いる優秀な魔導騎士として、
      ロストロギア関連事件の捜査に才覚を発揮する。


「うん!よし。フェイトー!はい、お弁当。」

「ありがとうございます、母さん。」

リンディ提督は艦長職を退き、現在は平穏な本局勤務。

そしてフェイトは使い魔アルフを伴って、執務官として第一線で活躍中。


「アル=ヴァン・ガノン釈放だ出ろ!」

「ふぅん、やっとか・・・待ち浴びていたぜ!!さぁお仕事お仕事!!」

「レディ提督!どうもありがとうございます!」

「うん!気をつけてね!」

「はい!ゲヘナの誇りに掛けて!」

アル=ヴァンは部隊教導教官になりA.B事件(アル=ヴァン事件)で懲役5年と数ヶ月になり牢獄生活だった。しかしあの活気のある性格は健在。


「今日は久しぶりに集合だな。」

「そうだね、クロノ君が艦長就任以来初めかもね。」

「アルも今日釈放日だしちょうどいいし楽な任務だし同窓会気分だな。」

「そのようで。」

「ユーノもいいか?」

「あぁ、時間通りに。」

「そういえばユーノ君、なのはちゃんとなにか進展とかあった?」

「え!いえあの・・・ちょくちょく会っていますが進展とかは・・・。」

「あーあ。」

「エイミィ一応仕事中だぞ。」

「へいへい。」

クロノは時空管理局提督になり艦船アースラの艦長になり一方エイミィは時空管理局管制指令に昇格したがこのコンビは健在。

そしてユーノは時空管理局データベース「無限書庫」の司書長になり司書の傍ら古代史の論文を発表、学者として実績を重ねる。


「あ!なのは!!」

「なのはちゃん!」

「あ、アリサちゃん!すずかちゃん!」

「おはよう!」

「おはよう!!今日もお仕事?」

「うん、今日は久しぶりに皆集まるんだ。お昼過ぎに早退しちゃうから午後のノートお願い!」

「はいはーい!頑張ってコピーしやすいノート作るわよ!」

「あは!ありがとう!あッ!」

「おはよぅ!」

「おはよう。」

「おはよう、今日集まるんだって?」

「うん!」

「ほんま楽しみや。」

なのはは時空管理局武装隊 戦技教導官になり新任局員への戦技教導の傍ら、捜査官としても活動。優秀な成績を残している。


「・・・・・・・。」

グレアムは辞職後、使い魔とともに故郷イギリスにて陰棲中。




あの日出合った絆はどんな離れていても途切れることはなく今でもそしてこれからも!!

「老王!エクスキューショナー!!」

「・・・・・。」 「はい、我王!」

「行くぜぇぇ!!」


そして新たな戦いへ・・・・。




次回作予告!!
「闇の書事件から約半年、アルは副隊長を連れミッドに居た。そしてアルが部隊教導教官に就任してゲヘナに帰る日から物語は始まる!今まで通りのお馴染みの仲間達!!そして新たな敵!その事件でアルの運命は大きく左右される!次回作「魔法少女リリカルなのはA's外伝 反乱のアル=ヴァン」第一章呪われた貴族再び・・・。 哀れな魔族に聖なる鉄槌を!!」

スポンサード リンク