▼第十章 
第十章「夜の終わり、旅の終わり。」

「時を越え傷ついた心の重さ、過去の記憶はそっと胸の奥にしまい、あの日胸に灯った炎の光を消さないように!そして未来の扉が開く。魔法少女リリカルなのはA`s始まります。」

なのは達の一斉攻撃によって防御プログラムリインフォースは消え、すると海の方に黒いよどみが無数の触手と共に現れた。

「闇の書の主、防衛プログラムと完全に分離しました!」

「うん。」

「皆!あの黒いよどみが暴走が始まる場所になる。クロノ君が到着するまでむやみに近づいちゃダメだよ!!」

と現場に居るなのは達に警告するエイミィ。すると突然よどみの近くから突然白い光が辺りを包む。

「ッ!!まぶし!」

するとベルカの魔法陣からジクナム達ベルカの騎士が復活した!!

「シグナム!」

「ヴィィィィーーータァァァ!!!」

「シャマル!」

「ザフィーラァ!!!」

ベルカの騎士の復活で喜ぶゲヘナの騎士達。そしてその中央から白い球体が現れそこから夜天の主、八神はやてが現れた。

「はやてちゃん!」

「はやて!」

そしてなのはとフェイトもはやての復活にも喜ぶ。

「夜天の光よ!我手に集え!祝福の風リインフォースセェートアップ!!」

すると白い帽子背中には黒い翼。ついに八神はやては真の覚醒を遂げた!

「さて、お前らいいな?」

「はい大丈夫です。」

「任せてください!」

「別に平気だぜ!」

なにやらアルの方では何か集まって話合っているようだが。すると遠くから

「はやて!はやてぇ!はやてぇぇー!うぇ〜んうぅぅふぇん。」

「全くヴィータの野郎見ッともねな!」

「仕方ありませんよ今まで隠してきたのですから。」

ヴィータが泣く事に見っとも無いと言うレイブンに続きノワールは仕方ないことだ言い合うふたり。そしてアルとなのは、フェイトがはやての近づく。

「なのはちゃんとフェイトちゃんもごめんなぁ色々迷惑を掛けてしまってなぁ、そしてあなたも。」

「ううん。」

「平気。」

「別に大丈夫だ。」

するとクロノが到着し。

「すまないな水を指してしまうんだが、時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ。時間がないから簡潔に説明する、あそこの黒いよどみ闇の書の防衛プログラムが後数分で暴走を開始する。僕らはそれを何らかなの方法で止めなきゃいけない。停止のプランは現在2つある。ひとつ、極めて強力な氷結魔法で停止させる。ふたつ、軌道上で待機している艦船アースラの魔道砲アルカンシェルで消滅させる。他に何か良い方法は無いか?闇の書の主とその守護騎士達とゲヘナの騎士団の君達にも聞きたい。」

「俺らはやらなきゃならない事がある。」

「シャドーか。」

シグナムの質問にあぁと答えるアルは葉巻に火を点ける。

「現在シャドーは防衛プログラムと一体化しており本体はリカバリーコアという再生器官と一体化している模様です。そ・し・て・さらぁ〜に!!防衛プログラムを完全に消滅させるには本体コアと同時にリカバリーコアも消滅させないとどちらかまた再生されてしまう、そしてまた一からまたやり直しになってしまう。」

「はいはい、長い説明ご苦労さん!」

とせっかくノワールがちゃんと説明してくれたのにも関わらずあっさり流すレイブン。

「まぁ俺らはシャドーとの因縁もあるからやるならリカバリーコアを破壊しに行く予定だ。たとえ氷結魔法で凍ってしまってもアルカンシェルで消滅されようがな。」

とシャドーに対しての執念をあらわにするアル。

「ええっと最初の氷結魔法は多分難しいと思います。主のない防衛プログラムは魔力の塊みたいな物ですから。」

「凍結させてもコアがある限り再生機能が止まらん。」

クロノの氷結魔法はシグナムとシャマルの説明で完全な停止は不可能と決まった。そしてヴィータも。

「アルカンシェルも絶対ダメ!!こんな所でアルカンシェルを撃っちゃったらはやての家までぶっとんじゃうか!!」

と地球の為と言うよりもはやての為にみたい言い方で反対する。

「そ、そんなに凄いの?」

とアルカンシェルについて知らないなのはだからヴィータの説明に驚くなのは。

「発動地点を中心に百数十キロ範囲の空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる魔道砲って言えば分かる?」

ユーノの難しい説明だがどうやらとにかく凄いと理解したなのは。

「あの私もそれはんたぁ〜い!!」

「同じく絶対反対!!」

「俺の別荘もぶっとぶじゃねーか!!」

とアルとなのは、フェイト達もアルカンシェルを撃つ事に反対する。

「だ〜か〜ら〜お前さんの別荘だけの問題じゃないの!!」

とヒカリが念を押すように注意する。

「僕も艦長も使いたくないよ。でもあれの暴走が本格化したら被害はそれよりさらに大きくなる。しかもノワールが言うにシャドーが一体化しているからなおさらだ。」

「暴走を開始すると触れた物を侵食して無限に広がっていくから・・・。」

アルカンシェルの発射は反対するが暴走を開始すると大惨事になる事を警告するユーノ

「はぁ〜い皆!暴走臨界点まで後15分切ったよ!会議の決断はお早めに!!」

「そう言われてもなぁ〜・・・。」

エイミィがアースラから通信でなるべく急ぐように言うが皆の作戦はまだ決まっていない・・・。

「何か無いか?」

「すまない、あまり役に立てそうに無い。」

「暴走に立ち会った経験も我らにはほとんど無いのだ。」

「でもなんとか止めないと、はやてちゃんのお家が無くなるの嫌ですし・・・。」

「いや、そういうレベルの話じゃ無いんだがな。」

ベルカの騎士達も暴走の経験もないから対処法がわからない。

「んーゲヘナにある資料にも暴走については全く記されていないんだ、実際ゲヘナに闇の書があったのはほんの数百年しか無かったから暴走すら経験がないんだ。」

とアルもゲヘナにも資料がなくどうすればいいのか困っている。

「あぁ〜!!なんかうっとしいなぁ!!皆でズバっとぶっ飛ばしちゃう訳には行かないの?」

アルフがさすがにあの性格だから痺れを切らせて大胆な事を言い出す。

「あ、アルフこれはそんな単純な話じゃないんだがな。」

とユーノがこれは重要な事だと改めて説明する。するとなのは達が・・・。

「・・・ズバっとぶっ飛ばす?」

「ここで撃ったら被害が大きいから撃てへん。」

「でもここじゃなければ・・・。」

「そして完璧に奴を消滅させないといけない・・・・。」

すると4人が!

「・・・・・・あぁ!!!」

「クロノ君!アルカンシェルって何処でも撃てるの?」

「何処でもって・・・例えば?」

クロノが不思議そうに聞く。すると彼女らは大胆な事を言い出す!!

「今、ウースラが居る場所!!」

「軌道上宇宙空間で!!」

「それなら被害がゼロだろぉ!!!」

するとアースラから。

「管理局のテクノロジーなめてもらっちゃ困りますなぁ!撃てますよぉ!宇宙だろうが何処だろうが!!」

と何処でも撃てると自信ありげな声で言うエイミィ。

「おい!ちょっと待て君ら!!まさか!!」

とようなくなのは達が考えた作戦を察したクロノが驚く!!

「・・・うん。」 「ククククククク(笑)」

そしてアースラの方では。

「なんともまぁ、相変わらず物凄いと言うか・・・。」

「計算上実現可能と言うのがまた怖いですね。クロノ君!こっちのスタンバイOK!暴走臨界点まで後10分!!」

となのは達の大胆さに改めて凄いと思うリンディとエイミィ。そして地上では。

「実に個人の能力だよりでギャンブル性の高いプランだか、まぁやってみる価値はある!!」

なのは達の提案は見事採用された!

「防衛プログラムのバリアは魔力と物理の複合4層式!まずはそれを破る!!」

「バリアが破壊したら俺がゲヘナの騎士団を連れ内部に転送!そしてリカバリーコアと一体化したシャドーとケリをつけるが・・・。」

「アルさんが到着したら私たちの一斉砲撃で本体コアを露出!!」

「そしたらユーノ君達の強制転移魔法でアースラの前に転送!!」

「そしたらアル君達とアイミングを合わせアルカンシェルで蒸発っと。」

「上手く行けばこれがベストですね!」

と一通り作戦を再度確認したなのは達。

「ん〜でもどうやってシャドーを殺る?」

とシャドーを倒す方法をどうするか考えるアル。

「その時は俺達のフルドライブととっておきあれをやればいいじゃねーか!!」

となにかあるみたいだがなんとかなると言うレイブン。

「アル殿、ヘレンさん達に連絡は?」

「今は彼女らは必死だゲヘナは彼女らに任せたんだ変に連絡しなくてもいいだろう。」

と葉巻を咥え曇った夜空を見るアル。


中編


葉巻を咥えそっと黒いよどみを眺めていた。

「アルカンシェル、チャージ開始!!」

ついにアースラがアルカンシェルのチャージを開始した、そしてエイミィから。

「暴走開始まで後2分!!」

時間は刻々と迫っていた。

「・・・・・。」

なのは達はずっとその時を待つ、すると。

「あ、なのはちゃんフェイトちゃん、それにゲヘナの方々も!・・・シャマル!!」

はやてがそう言うとシャマルが。

「はい、皆さんの治療ですね。クラールヴィント本領発揮よ、静かなる風よ癒しの恵みを運んで!」

するとシャマルの治療の能力で辺りは緑色の空間に包まれ、傷が無くなっていく。

「湖の騎士シャマルと風のリングクラールヴィント、癒しと補助が本領です。」

「凄いです。」

「有難う御座いますシャマルさん!」

「うん!さすがシャマルね歓心歓心!」

シャマルに感謝するなのは達。

「あたし達はサポート班だ、あのうざいバリケードを上手く止めるよ。」

「うん!」

「了解しました。」

「あぁ。」

すると突然海から黒いよどみの周りに黒い光の柱が出てきた。

「始まる。」

「ついに来たか・・・。」

その柱が暴走開始を合図するものだったのである!

「夜天の魔道書、呪われた闇の書と呼ばわせたプログラム、闇の書の・・・闇。」

すると黒い柱が消え黒いよどみは消え、暴走形態の防衛プログラムが姿を現せた!!

「チェーンバインド!!」

「ストラグルバインド!!」

アルフとユーノがバインドで防衛プログラムの触手の動きを止め食いちぎる。

「縛れ!鋼の軛(くびき)!!でえぇぇぇぇいや!! 」

するとザフィーラが拘束魔法だがなぎ払いで触手を一掃する!

「いくぜぇ・・・・ヴィータ!!」

「おぅ!レイブン!!お前もちゃんと合わせろよ高町なのは!!」

「ヴィータちゃんもね!!」

レイブンとヴィータは対抗されている関係だが中身はほとんど同じ、だから共感できるこのふたりが名コンビである!!そしてなのはもヴィータとも因縁の関係ではあったが逆に今は仲間として!!

「聖鉄の騎士レイブンと!大地の怒りグラウンド・ガイン!!」

「鉄槌の騎士ヴィータと!鉄の伯爵グラーフアイゼン!!」

「グランドフォルム!」

「ギガントフォルム!」

ガインはカートリッジフルドライブしか出来ないのでフルドライブし小さかった白い岩のハンマーが海から岩を吸収し巨大な球体ハンマーに変わった!!そしてアイゼンは一弾の弾丸をリロードしハンマーの部分が一時消えそして今までよりはるかに大きなハンマーヘッドを召還した!!

「天地爆砕!グラウンドクラァァァァァッシュ!!!」

「轟天爆砕!ギガントシュラァァァァクゥ!!!」

まずレイブンが防衛のブログラムの大一層バリアにヒビを入れそしてヴイータがそれを打ち破る!!そして。

「高町なのはと!レイジングハートセクセリオン行きます!!」

「Load cartridge.」

「エクセリオンバスタァァァァァァ!!!」

「Barrel shot.」

迫りくる触手もエクセリオンバスターには無意味である!!

「ブレイク!シュュゥゥゥゥゥゥトォ!!」

そしてなのはは単体で第二層バリアを撃破!

「次!シグナムとノワールさん!それにテスタロッサちゃん!」

シャマルがシグナムとフェイトに攻撃の合図を送る。

「剣の騎士シグナムが魂、炎の魔剣レヴァンティン!!刃と連結刃に続くもう一つの姿。」

「聖剣の騎士ノワール!華化の魔剣カルドボルグ!!刃と桜に続く華化の真の姿。」

「Bogenform.」

「Breezeform.」

するとレヴァンティンはさやと刀を合わせさやを刃に変えさらにレヴァンティンもろとも弓に姿を変えた。そしてカルドボルグは身の回りに付いていた風を桜に変え刃に集結する、そして桜がかまいたちに変わり刃全体に風の渦が纏わり付く、そして!!

「翔けよ、隼!!」

「裁け、かまいたち!!」

「Sturmfalken.」

「Maliciouswind.」

レヴアンティンは炎の矢を放ち第三層にヒビを入れそこにカルドボルグのかまいたちがそのヒビを利用し第三層バリアを破壊!

「フェイト・テスタロッサ!バルディッシュザンバー行きます!!」

「はぁ!!」

バルデイッシュは弾丸を3発リロードしなぎ払いで突風を出し新たに出てきた触手を撃破し最終層バリアにヒビを入れ。

「打ち抜け雷神!!」

「Jet Zamber.」

バルディッシュを上に掲げ空から雷の力を借りとても長い刃になり長距離から斬り降とす!そして見事最終層を破壊し貫通し左半分を切断に成功。しかし防衛プログラムは怯む事なく触手で砲撃を撃とうとする、しかし!

「盾の守護獣ザフィーラ!砲撃なんぞ撃たせん!!」

ザフィーラが鋼の軛(くびき)で砲撃しようとしていた触手の動きを止める!そしてアル達の突入が始まる!!

「よっしゃ!バリアは壊れた!!ノワール、短距離転送で内部に突入するぞぉ!!」

「了解しました!!」

「レイブンさん急いで!!」

「うっせ!今行くってんだ!」

アル達はシャドーとの因縁を絶つ為、そして防衛ブログラムを破壊するため内部にある再生器官リカバリーコアを破壊しに行く!!

「じゃヒカリちゃん気をつけて!」

「レイブンやられんじゃねーぞ!」

「ノワール、成功を祈るよ。」

「ノイン内部は頼む!」

ベルカの騎士がゲヘナの騎士に声をかけ、そしてゲヘナの騎士はそれぞれ活気のある声で返した!!

「アルさんリカバリーコアをそしてシャドーをお願いします!!」

「アルさん、きをつけて。」

「あぁ大丈夫だ俺らがやられる訳ないだろ?じゃ行ってくる。」

「短距離転送、開始!!!」

なのはとフェイトが心配そうに見送るそしてアル達は内部に突入する。



後編




防衛プログラム内部リカバリーコア


「ここか?」

「はい、確かにここだと思います。」

「っておいアル、あれ見ろよ。」

周りは少し暗い、するとレイブンが何か見つけたようだ。

「ん?・・・・ッ!!」

「キタカ、アル!!」

目の前には体全体ビースト化しまさに野獣のような姿をし仮面をつけており巨大な紅い球体リカバリーコアと一体化したシャドーの姿があった。

「シャドー・・・。」

「こんどこそ決着をつけてやるよぉ!あぁん?!」

アルが鋭い目でシャドーを見つめる、一方レイブンは少し興奮状態なのかシャドーを威嚇するよな言葉を言う。

「フフフフ、オマエラハココデオレノイチブニナルノダ!!」

するといきなりリカバリーコアから触手が飛び出しアル達の体に巻きつく。

「ッ!こんな攻撃!!王老!!」

「ノワール!俺らも!!」

そしてアル達は全員ビースト化し触手を破壊する。

「ビーストカカ、オマエラガソンナコトヲシテモムダダ。」

「黙りなこのゲス野郎!!」

アルがエクスキューショナーを強く地面に叩きつけ怒りをあらわにする。

「貴様は今まで多くの魔王、そして被害者達の恨みここで晴らす!!」

「この身が朽ち果てようと!」

「ゲヘナの誇りを掛けて!!」

「今ここに悪意ある邪悪な鉄槌を!!」

するとゲヘナの騎士達が突然武器を前に掲げフルドライブを開始する!!

「いくぞガイン!!」

「おう任せろ!!」

レイブンがフルドライブでリカバリーコアに攻撃をする!

「レイブン、キサマモバカダナ。」

リカバリーコアにヒビを入れるがリカバリーコアの能力ですぐに再生されてしまう!

「シネ、ザコガァ!」

腕が長く伸びなぎ払うようにレイブンを吹き飛ばす。

「ぐあぁぁ!」

「レイブン!クソッ!!」

続いてノワールが斬りかかりノインが殴りかかるがシャドーの特殊なバリアで攻撃を防がれてしまう。

「ナンドイワセルツモリダ、イサマハココデマケ、コイツハムゲンノサイセイデセカイヲヤミニスルノダ!!」

そのとき、アルの中で何かがふっきれた。

「闇にするだと?そんな事が許されるとでも思ってんのかぁ!!!」

そしてアルもノワール達同様老王で殴りかかる!

「フン、イクラツヨガロウガァ!!」

「ふぅん、これで精一杯かぁ?!あぁん?」

するとビースト化していた老王の腕がケルベレンになりそして後ろから!

「これならどう?!」

ヒカリがチャージを完了したヴァベルキャノンを発射し見事直撃し辺りが白煙に包まれる

「やったか!」

ヒカリが白煙の向こうを眼を細くし見つめていると突然白煙の向こうから伸びた腕がヒカリを襲う!

「ッ!くぅ・・・・。」

「ヒカリ!!」

アルがヒカリに呼びかけるが返事がない。

「サァ、ドウスル?アトハオマエダケダ。」

ヒカリを吹き飛ばし、笑いながらアルを見ながら言うシャドー。

「ッチ!!」

残りはアル一人、絶体絶命である、その頃外では。


海鳴市上空


「アルさん達どうしたんでしょう?」

「予想以上に遅れているな。」

アル達が内部で予想以上にてこずっている事に不安を感じるなのは達、そしてベルカの騎士。

「レイブンの奴の事だから、きっとやってくれるはずだ!」

「そうだな奴らが失敗するとは思えんな。」

「でも大丈夫かしら?」

ベルカの騎士達は大丈夫だと信じているがシャマルは少し心配のようだ。

「アルさんの事だからきっと・・・大丈夫!」

今はただアル達がやってくれるはずだと全員が信じていた。



後編A



防衛プログラム内部リカバリーコア前

「・・・ぁ・・・・ぅぅ・・・。」

ゲヘナの騎士達はそれぞれシャドーの攻撃で気を失っていた。

「ハハハハハ、サァオワリダアル!!」

「チッ・・・。」

シャドーがリカバリーコアから無数の触手で襲い掛かる時!

「(レイブン!おいレイブン!!しっかりしろこの野郎!!)」

「(・・・ぁ・・・ヴィ・・・・タァ?)」

「(ノワール!貴様!ここで終わる奴か!?外では皆がお前達を待っているのだ!!)」

「(・・・・シグナム・・・・。)」

「(ノイン、お前の役目はどうしたのだ?)」

「ザ・・・・ふぃ・・・・・ら・・・?」

「(ヒカリさん!!立って!アルさんを助けられるのはあなた達だけなのよ?)」

「・・・シャマ・・・・ル?」

心の中から聞こえるベルカの騎士達の声、その声を聞いてゲヘナの騎士達は!!

「おちおち寝てもいらんねぇか!!」

「私達はこのまま倒れる訳には行きません!!」

「外では皆が僕達の事を待っているのですから!」

「だからこんな所でやられる訳には行かないわ!!」

眼かせ変わっていた、ゲヘナの騎士は何かを吹っ切ったよんな眼をしていた。

「ナニ!オマエラマダタテタノカ?!」

「お前達!!」

シャドーは腕を止め一旦腕を元に戻す。

「アル!もう時間が無い!バリアが復活する前にあれをやるぞぉ!!」

「あぁ分かった!!」

レイブンがとっておくの奴をアルに勧める、実際バリアが復活されてしまったらまたあのバリアを壊さなくてはいけなくなる。

「ナニヲスルキダキサマラ!」

「へへ、お前のその仮面を吹き飛ばしてやるよ!」

アルは笑いながら葉巻を点けながらそう言うと。

「行くぜぇ!お前ら!!」

「おう!」 「これで終わりにしましょう!」 「僕達は負けません!」 「あれを耐えられる奴はこの世には居ないわ!」

するとヒカリも右腕をビースト化し弾丸をリロードする。

「タイタン!スペクタブルダクトォ!」

するとスペクタブルダクトで分身し。

「スペクタブルバインドォ!!」

無数のノインが強化型バインドでリカバリーコアをバインドで包む。

「レイブンさん!」

ノインがレイブンを呼びかける!

「おう!ガイン、カートリッジフルドライブ!!」

「了解、カートリッジフルドライブ。」

「まだまだ!ビーストハング!!」

するとビースト化していた右腕が普通の腕になりグランド・ガインにビーストの力を与えた。するとガインの姿は今までの白いハンマーとは違い、黒く漆黒のような色をしすこしゴツゴツだった感じがさらに増し尖がった部分が目立つ。

「これが俺達の真の力だ!」

「ナンダコレハ、アンナノミタコトガナイゾ!!」

「行くぜガイン!粉砕・爆砕マリシオスフレイムインパクト!」

レイブンはガインを獄炎のような炎を包みリカバリーコアに強烈な打撃を与える!!

「ぐほおぉああぁぁぁ!!」

ガインを包んでいた炎がリカバリーコアとシャドーの体を焼き尽くす!!

「ノワァァァル!!」

「カルドボルグ、私達も!」

「了解!ビーストハング!」

カルドボルグもビーストの力を借りカルドボルグも邪悪な漆黒の色に変わり剣先の鋭さがさらに増す。

「裁けぇ!風雅一閃!!」

カルドボルグを横に切り払い緑色の波動が床をたどって強烈な斬撃を与えリスバリーコアの内部に影響が出始めた!

「クソ!ヤッテクレルジャナイカァ!」

シャドーはそう言うとビースト化していたシャドーの背中から数本の触手が出始めその触手が出始めた所を!

「砲撃なんか無駄だぜ!覇山光鋭拳!!」

するとノインが光のような速さで触手が放つ砲撃を全て殴り消した!

「よしタイタン、僕達も!!」

「おう!本気というのを見せてやろうぜ!!」

すると少し茶色で汚れていたバンテージだったがビーストの力でノインの両腕全体が黒く染まりおびただしいオーラを発している。

「ノイン、ヤラセハシナイ!!」

とシャドーが両手を前に掲げバイオレットシュートをするが・・・。

「気功というのは偉大だ・・・。」

黒いオーラにまとったノインはシャドーが放ったバイオレットシュートをオーラで消滅させた。そうそのオーラは気功そのものだった。

「バカナ!オレノコウゲキガァ!!」

「禁断の力に手を染めた者はいずれ滅びる・・・、そしてその力を使おうとする者は力が制御できなくなり自滅する・・・。」

するとノインは急に構い始めた。

「悪意あり邪悪な愚かな邪心を打ち消すために!!」

するとノインに魔法陣が張られ水色のオーラが出現しノインの体にまとわりつく。

「流派!気功燕鋭神タイタンの名のもとに!!」

「ノイン、キサマアノワザヲヤルトイウノカ?キンジラレタアノワザヲ!!」

シャドーが恐れるような言い方をし触手で砲撃を連発するがノインには傷一つつかない。そしてノインは気功の塊を作り右腕に気功の全てを委ねる。

「阿修羅覇王拳!!」

そう言うとノインは黒いオーラと水色のオーラをまといながら右手の拳をシャドーの顔面に殴る!というより貫通した。

「ガアアアアアアアアアアアア!!」

気功の力で攻撃範囲が広がりシャドーの腹に大きな穴が空いた。

「アルさん今のうちです!!」

ノインがそういうとスペクタブルバインドを使いシャドーの動きを制限した。

「さぁ老王、エクスキューショナー、ド派手に行くぜぇ!!」

すると老王が初期の腕になり銀色に綺麗な色をしていたエクスキューショナーが銀色から黒と紅い色が混ざった色になりそして刃には黒いオーラがまとわりついている。

「クソ!ハナセ!!」

「お前がこの世から消滅するまで好き勝手にさせられるかぁ!!」

必死にバインドでシャドーの動きを止めるノイン。

「今、魔王がここに聖なる執行を開始する!・・・・俺の直々の執行だ。ありがたく思え。」

黒いエクスキューショナーを持ちながらクスクスと笑うアル。

「・・・・ぁ・・・・ぅ・・・・。」

一方的に追い詰められ言葉すら出ないシャドー。

「さぁ行くぜぇ!」

とアルがエクスキューショナーを持ち構え。

「・・・ぁ・・・ヤ、ヤメロオォォォ!!!」

と絶叫しやめるよう言うシャドー。

「アブソリッド・エクスキューション!!」

すると遠くからアルの黒く紅い斬撃が床を辿って物凄い勢いでシャドーに放たれる!そしてシャドーはアブソリッド・エクスキューションの斬撃でズタボロになった、しかし・・・・。

「・・・・・ぁ・・・・ぅ・・・・・クシヤアアアアァァァァァ!!!」

シャドーの傷から突然寄生虫みたいな触手なような物が出てきてなんとも言えないグロテスクな姿になり。

「うばぁぁ・・・・ぁぁぁ・・・・。」

「ッ!酷いなおい・・・・。」

余りのグロさに口を押さえるゲヘナの騎士団達、するとシャドーがピタっと止まり。

「クククククククク、さすがはゲヘナの騎士団に魔王アル、まずは第一関門突破だな!」

「なッ!どうなってるんだ?!」

確かに今まで触手でうめいていたシャドーが突然平然としゃべっているのだから・・・・。

「ふぅん、俺の体は余り持たない、まぁバンプ・クライアントの影だからもう歳か・・・・。」

「なに!今なんと言った?バンプ・クライアントの影だと?」

「あぁ、最初に言ったお前そのものとは全くの嘘だ、お前が興味を持たせるようにした演出だ。」

「じゃ・・・お前以外にもシャドーは居るのか?」

「ふん、まぁいい最後に教えてやろう、俺はバンプ・クライアントの影だが歴代の影どもは次々と歴代の魔王にやられたよ、今存在するのは俺だけだ。」

シャドーの口から次から次へと真実が語られる。

「じゃあ、いずれは俺の影も?」

「そうだ、多分そう遠い話にはならないだろう、すぐお前にも影が現れる。色々と資料で調べてみるのだな。」

「・・・・・・チッ!」

「もう俺から言う事は全て話した・・・・・あとは・・・・・・。」

「・・・・・?」

全員がシャドーの後の言葉にきになった。

「お前らもろとも消え去るまでだぁぁ!!!」

「なッ!!」

するとリカバリーコアがどんどん膨れ始めている!

「おいアルどうするんだよ?」

レイブンが慌てながらアルにきく。

「よしなのは達に連絡を入れろ!アルカンシェルとタイミングを合わせてあれで閉めるぞぉ!」

するとレイブンはおうと言い、なのは達に念話を送った。

「(なのは!それに皆!聞いてくれ!)」

その声に外に居た皆は驚きレイブンの話を聞く。

「(現在シャドーがリカバリーコアを膨らませ始めて自爆しようとしている!だからお前らでさっさと本体コアを露出しアルカンシェルと俺らでタイミングを合わせて終わらせる!だからお前達頼むぞぉ!!)」

と返事も聞かないままレイブンは念話を切ってしまった。


海鳴市上空


するとなのははクロノにアイコンタクトを送り。

「クロノ君!!」

「行くぞ、デュランダル!」

「OK,Boss.」

「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ!!」

「Eternal Coffin.」

するとクロノが魔法陣を出し海全体が凍りつき暴走した防衛プログラムを氷結させる。

「なのは!」

となのはに合図を送りなのははうんと頷くと。

「行くよ、フェイトちゃん、はやてちゃん!!」

「うん!」 「ぅん!!」

そして3人がとどめをさす!

「Starlight Breaker.」

「全力全開!スターライトォォォ!!」

「雷光一閃プラズマザンバァァァ!!」

「ごめんな、おやすみな・・・。」

はやては悲しそうな顔をしそう言うと。

「響け終焉の笛!ラグナロク!!」

そしてそれぞれの魔法陣が張られ魔力をチャージし!

「ブレイカァァァァァ!!!」

なのは、フェイト、はやての全力全開が防衛プログラムに直撃し。

「本体コア露出、つかまえ・・・た!」

シャマルのクラールヴィンドの力で防衛プログラムの内部から本体コアを取り出し。

「長距離転送!」

「目標軌道上!!」

そしてユーノとアルフが長距離転送の準備を始める!

「転送!!!」

そして3人の力で本体コアは軌道上に転送された。

その頃内部リカバリーコアでは・・・。


防衛プログラム内部リカバリーコア前


その頃リカバノーコアと一体化したシャドーは最後アル達もろとも自爆しようとしていた!!

「(今連絡があってなのは達が本体コアを軌道上に転送を開始したらしい!早くしないと間に合わないぞぉ!)」

「(シャドーを殺るか気絶させないとまずいですね・・・。)」

レイブンが急ぐように言いノワールが付け足すような言い方で言いアルに報告する。

「(アルさん、なら最後はこれで閉めましょう!)」

ノインが右手を左手で持ちアイコンタクトを送る。

「あれかぁ!お前ら!?」

「最後の閉めですね!」 「ドッカァーンとド派手に行こうぜぇ!」 「余り時間がないですよ!!」 「さっさとおわらせるわよ!?」 

実際シャドーがこういう状態だからバリアが復活しないだけでもし前のような状態にこんな時間が掛かってたらとっくにバリアが復活していた。

「ヒカリ、大丈夫か?」

「ええ、なんとかね。でも最後の閉めでしょ?私が居なくてどうするのよ!」

すると4人ともクスクスと笑い笑みを浮かべる、そして。

「スペクタブルダクトォ!、スペクタブルバインドォ!!」

ノインが急いで分身、バインドをシャドーの動きを止め少しで膨れる速さを抑える。

「老王!モードケルベレン!」

老王がケルベレンになり4人もビースト化しアイコンタクトを送りシャドーに突っ込み特殊なバリアもなんも抵抗もなく突破しアルは頭、ノワールは腹、レイブンは右腕、ノインは左腕をビースト化した腕で抑えリカバリーコアの後ろにはヒカリが居て零距離でヴァベルキャノンでバレルを展開し!

「さぁ終わりだぁ!!(リンディさん!!)」

その頃すでに本体コアは宇宙空間に転送中でもう到着するところだった。

「(こっちのチャージは既に終わっているわ、あとはあなたが合図を送ってくれれば良いだけよ!)」

「(了解しましたぁぁ!!)」

もう後は合図を送るだけと少し安心し再びアイコンタクトを送り最後を閉めを開始する!

「アル!消えうせろおォォォォ!!」

「消えるのはお前だけだぁぁぁ!!」

すると5人はそれぞれのチャージをし始め。

「究極粉砕!我らの悪意あり第五代究極砲撃!!(リンディさん撃ってください!!)」

「ロード・オブ・ガストォォォ!!」 「ロード・オブ・ブレイカァァァ!!」 「ヴァベルキャノンフルオープン!!」

そして5人の全力全開がリカバリーコアに直撃する!!

「アルカンシェル発射ぁ!!」

そして軌道上のアースラも転送された本体コアに向けアルカンシェルを発射しそれも直撃する。

「があああおおおおぁぁぁぁぁ!!!!」

そしてシャドーと本体コアも同時に見事消滅に成功した。


軌道上アースラ


「効果空間内の物体完全消滅!再生反応ありません!地上のリカバリーコアの反応も完全に消滅しました!」

「純警戒態勢を維持、もうしばらく反応空間内を観測します。」

「了解!!ふぅ〜。」

ついに呪われた魔道書闇の書の呪いは消えそしてゲヘナ魔王の亡霊シャドーもこの世から消えた。

「というわけで、現場の皆お疲れ様でした!!」

とエイミィからアースラからの通信を受けそして。

「うばぁぁ!!ふぅ〜やっと外に出れたぜ!!全く・・・・。」

と残骸の中からゲヘナの騎士団とアルが出てきた。

「アルさん!大丈夫ですかぁ?」

「アルさん!!」

「あぁなんとかな・・・でも疲れたよ・・・。」

「あぁ〜酒だぁ!酒飲ませろぉ!」

「今は休むことしましょうよ。」

残骸内はそうとう息苦しかったのかアル達は嫌々にグチっていた。

「(ま、まぁアル君はおつかれさま。この後まだ残骸の回収とか市街地の修復とかあるけど皆はアースラで休んでって。)」

「よっしゃ!酒飲めるぞぉ!!さっさと帰るぞぉぉぉぉ!!」

「レイブンさん、そんなに興奮しなくても・・・・。」

レイブンがとにかく酒が飲みたいらしく叫んでいる中ノインが慌てて押さえに行く、すると!!

「はやて!」

「はやてちゃん!」

突然ヴィータとシャマルの声が聞こえなのはやアル達が一斉にはやての方向を見るとシグナムがはやてを抱きかかえていた。

「はやて?!はやてぇぇ!!はやて!はやてぇ・・・・・。」

必死ではやてを呼びかけるヴィータ、しかし既にはやては気絶しているのか返事がない。

「はやて・・・・・ちゃん?」

「・・・・・・・・・。」

全員嫌な予感がよぎった・・・。


次回予告!
「そして闇の書事件は最後を迎える。出会ったそして協力してくれた皆に感謝!そして旅立ちと別れ、そしてそれぞれの進むべき道へ。次回魔法少女リリカルなのはA`s最終章 スタンバイ・レディ またいつの日か・・・・。 」
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