▼第一章 前編 

「魔法少女リリカルなのはA`s外伝反乱のアル=ヴァン」



心地よい風がミッドに吹きそそる中闇の書事件から約半年、アルはゲヘナの騎士団の副隊長ヘレンとリバルを連れミッドの町を歩いていた。

「部隊教導試験合格おめでとうございます。」

とヘレンが嬉しそうにアルに話しかける。

「あぁ、ありがとうヘレン。だけどお前達は凄いよな資格を俺がゲヘナに居る頃にバンバン取っていったからなんともいえねぇー感じだがな。」

「まぁアルさんはヘタに色んな物を取らずある一つに集中した方がいいかと私は思います。」

その一方冷静で淡々と話すリバル。

「そ、そうか?リバルがそう言うなら間違いは無いと思うけどな。」

アルはそう言いながらミッドの町を歩いていた。まだこの先何が起こる事が知らぬ故に・・・。

第一章「制圧されし聖域」

闇の襦袢との戦いは終え再び自分達の道へ進もうとしていた。だが戦いとは絶えないものであり、そして戦士は二度と戦場からは離れられない。だから今思う自分が出来る最善の事に死力を尽くすと・・・。


魔界アルデバラン首都ゲヘナ


闇の書事件が終え再びゲヘナにも平和が訪れ日々何もなくほのぼのとしていた。

「ヒカリ隊長お疲れ様です。」

と廊下を歩いていると一般騎士が声を掛けられるヒカリ。

「ふぅー今日のお仕事も終わり、さてこれから何やろうかしら・・・。」

ヒカリは自分の個室に入り自由な時間を過ごそうとしていた、するとコンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。

「んー?良いわよ入って。」

すると失礼という声と共にゲヘナの騎士団が入ってきた。

「あら、あんたたちかどしたの?」

すると聖鉄の騎士レイブンがヒカリに近寄り。

「ヒカリちゃんちょっと眠っててね。」

ヒカリは、 ぇ? という聞こえないぐらいの声を発しながらレイブンの鉄拳を喰らい気絶してしまう。

「さぁーてパーティーの始まりだ♪」

すると後ろから足音が聞こえ。

「ふん!アルが居ないからここも容易いな。」

顔に付けてある奇妙な仮面、そしてアルと同じ魔剣を持つ男が再び舞い降りたのである。


ミッドチルダ市街地


「アルさんここは十分堪能しましたしそろそろゲヘナに帰りましょうか?」

「そうたなヘレン。リバルもいいよな?」

「はい、別に構いません。」

3人はあれからもミッドを堪能していたようだ。

「一回戻る前にヒカリに連絡するか・・・。」

そしてアルはヒカリの個室にCALLを掛けるが・・・。

「・・・ん?どうしたんだヒカリ留守か?」

「どうか成されましたか?」

とリバルが心配そんな顔でこちらを伺う。

「いやヒカリに連絡がつかないんだ、おかしいな・・・。」

困ったような顔をし頭をかくアル、一方リバルは。

「そうですね何か襲撃があっ・・・・ッ!!」

突然リバルが驚いた顔をし小さな悲鳴をあげる。

「どうしたのリバル?!」

ヘレンが心配そうにリバルに質問する。

「アルさんの・・・・か・・げ・・・。」

「ん、影?影がどうか・・・・ッ!!」

リバルに言われアルの影を見ようとしていたら・・・。

「どうした二人とも影、影とか言ってなにか・・・ッ!!」

影が無いのである。太陽は日に昇りアル達のほぼ真上にあり、リバル、ヘレンの影はある。しかしアルの影だけは存在しないのである。

「なさか・・なさか・・・・奴が!!」

「アルさん急ぎましょう!ヒカリ隊長が危険です!!」

「大変な事になったぁ〜!!」

そして3人は急いでゲヘナに戻る事にした。

ここで説明しておこう古くからの資料によると魔王の影が無くなる時悪意ある自分現れし!

大体は分かるでしょう闇の書事件で戦ったバンプ・クライアントの影、シャドーが今度はアルの影がシャドーとなったのである!!



魔界アルデバラン首都ゲヘナ



「街は無事か?」

急いで戻ってきた3人街の方は・・・。

「だい、じょうぶみたいですね・・・。」

とヘレンが確かめるような口調で言う、すると。

「あーらアルさんじゃないのおかえりなさい!なんか慌てるけど何かあったの?」

街のおばちゃんがアルに話しかける。

「あ、あぁいや別に大丈夫だ心配するな。」

するとおばちゃんはあぁそうと言い家に戻っていった。

「どうやらまだシャドーは襲撃していないようですね。」

「でもさーリバル。どうしてヒカリさんに連絡がつかないのかな?」

「そんなの自分で考えろ!」

2人が言い合っている中アルは葉巻を咥えながら城を眺めていた。


ゲヘナ城個室


「ふん、城内の雑魚どもの洗脳は完了した。後は国民の皆様だなそして・・・。」

シャドーが個室で椅子に座っているそして。

「よし始めろ!」


魔界アルデバラン首都ゲヘナ


シャドーが始めろと言った約5秒程すると大きな揺れが起きた。

「な、なんだ!地震か?!」

「アルさん!ゲヘナには地震なんて起きませんよ!!」

「じゃこれは一体・・・。」

すると雲が紫色に変わり紅い稲妻がはしる!すると。

「ッ!!なんだこれは?老王解析できるか?」

凄い頭痛がする!!そして老王のその正体を解明するよう頼むとすぐに結果が出て情報が脳に送られる。

「強い特殊な電磁波?そう言われても・・・。」

すると頭痛はすぐ止み何も無かったように感じになった。

「さっきのは一体何だったんでしょうかね?」

「強い電磁波・・・機械の破壊?いや意味がないだろ・・・。」

リバルとヘレンが考えるが一体なんなのか検討すらつかない、すると。

「ぁ、あそこに見回りの警備騎士が居るな少し話を聞こう。」

アルはそう言い3人はその警備中の騎士に話を聞く事にした。

「おい、さっきの稲妻、それにヒカリと通信が繋がらないのだが。」

「あなたは誰ですか?あなたが例の侵入者か!!」

と突然持っていた槍型のデバイスを喉元につけつけられるアル。

「おいあんたアルさんだぞ分からないのかてめぇ!!」

「貴様剣をしまえさもなくば殺る事になるぞ!」

リバルとヘレンが騎士に警告をすると後ろから一般騎士が大量に押し寄せてきた!

「ヘレン!リバル!!一旦逃げるぞ!!ここは既に落ちた!ここを破棄する!!」

「逃げると言ってもどこにですか?!」

ヘレンが逃げながらアルに質問する。

「ママの所に決まってるだろ!!」





以上前編でした!続いて後編もお楽しみください!!
スポンサード リンク