▼第一章 後編 



後編



自分が編成していた一般騎士がアル達を追跡して必死に逃げるアル、リバル、ヘレン。

「アルさんこのままじゃ・・・。」

「ちッ!ヘレンお前の老王の足で!!」

「わっかりましたぁー!!」

そう言ってヘレンは左足をビースト化し神速の如くカリンママのバーへ向かった。

「リバル大丈夫か?ママのバーまでは少しかかるぞ!」

「老王のおかけで足の疲れはないでしょう、ですが速いですね。」

「まったくだ!!」

走りながら話し合う二人、そしてヘレンは。

「よし着いた!えっと・・・・ママー開けてー!!ヘレンだよーアルさんから
のお願いだから開けてぇー!」

と必死に言いかけるが返事がない、ドアは結界で開けられない。

「・・・・・。(もしかしてカリンママも・・・。)」

すると突然ドアが開き吸い込まれるように腕を引っ張られるヘレン。

「うわぁーあー!!」

そして眼を開けるとゲヘナに住んでいる国民、そしてオフだった一般騎士の姿も。

「ど、どういうこと?」

まだどういう事か理解できないヘレン。

「私がみんなをかくまったのよ。」

すると横には見覚えがあるカリンの姿が。

「ママ!大丈夫?怪我は?」

「結界を張っていたから大丈夫よ、だけどアルさんは?」

「今一般騎士に追いかけられてて今こっちに向かってる所!」

するとカリンの後ろから。

「ヘ、ヘレン副隊長!!」

カレンの姿があった。

「カ、カレン?そうか今日カレンはオフか・・・良かった・・・。他のみんなは?」

「いえ今日は城に一度も行ってないので分かりませんがここには数人の一般騎士が居ますが・・・。」

するとカレンの後ろに一般騎士が敬礼していた、すると!

「うおぉーい開けてくれー!ヘレン!ママー!!!」

外からアルの声が聞こえてくる、そしてアルとリバルを中に入れる。

「ふぅーなんとか振り切ったよ・・・ってカレン!お前も居たのか!!」

「なッ!なんだよ居ちゃいけねーのかよ!!」

と怒鳴りあげるカレンそしてリバルが。

「・・・状況的にはこの中は大丈夫のようですね。住民の方々も避難してる・・・そして一般騎士も数人・・・アルさん本局へ連絡しましょう!」

「あぁそうだな、ママ通信できる?」

「あぁ出来るよ早くしちゃいな!」

そういうとすまないと言い本局へ連絡するアル。

「こちら部隊教導教官アル=ヴァン!誰か居ないか?」

「はい、こちら時空管理局本局。どうかなさいましたか?」

「魔界アルデバランで緊急事態だ!至急艦船一隻で一時離脱したい!」

「了解しました、こちらから待機中の艦船一隻をそちらに迎えを送りますご辛抱を。」

そういってオペレーターの通信が切れた。

「アルさん、どうだったの?」

ヘレンが不安そうな顔をして伺う。

「大丈夫だ、少しすれば艦船一隻がこっちに来て本局に運んでくれるそうだ。大丈夫なんとかなる!」

「ふぅーそれはなによりです。」 「みんなぁーもう少しで安全な場所に行けるからねー!」

ヘレンが非難していた住民に心遣いする、ヘレンはとにかく一安心みたいだ。

そしてゲヘナ城では・・・。


ゲヘナ城内部


「ふふ計画通りだな・・・。」

「そのようですね。」

「ですがアルがまだ捉えられてません、多分ヘレン達と居るかと・・・。」

「ふんまぁいい今は泳がせとけ。」

普段アルが座っている椅子に腰をかける仮面の男、その向かい側に数人の男と子供二人・・・。

「こんどこそ魔界と聖界をひとつにするために・・・。」

その仮面の男は笑いながらそう言った。


カリンのバー


「まだですかね・・・。」

リバルが少し不安な顔で本局の支援を待つ。

「大丈夫だよもう少しで着くわよ、アルさん皆を頼みますよ。」

「ぇ?ママは残るのかい?」

「うん、私はこの店を守る義務がある!」

「そうか・・・結界があればどうにかなるけど・・気をつけてね。」

と言うと。

「アルさーん!船来ましたよぉぉー!!!」

ヘレンがはしゃぐように叫ぶ。

「よし、ヘレンお前が先頭で行けその後ろをリバル、そして最後が俺で住民の皆の収容を最優先とする!カレン!お前は俺の前で護衛を頼む。以上!!」

「りょーうかい!!」 「了解しました!」 「お、おう!」

そう言うと皆店から出て回収ポイントまで走った、その上空にはアースラがアル達が待っていた!


次回予告!

「無事に本局に戻れた俺たち!だが奪われた祖国、皆との再会、そしてあの男がついに!次回魔法少女リリカルなのはA’s第二章 魔界アルデバランを奪還せよ!! 哀れな魔族に聖なる鉄槌を!!」



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