▼第四章 前編
第四章「襲い掛かる ナイトメアの恐怖!!」
「それぞれ違う所で戦っている俺ら、だけど俺らは繋がっている!いくら離れていてもこの心は!魔法少女リリカルなのはA's外伝始まります。」
「大丈夫アル?」
長い廊下をひたすら歩き続けるアル、フェイト、ヘレン。
「あぁ、老王が少しずつだが自然回復で傷を治してくれるから大丈夫だ。」
「良かった…。」
アルの説明でようやく安心したフェイト、するとヘレンが。
「べぇ〜つにアルはにこんなの傷として数えられないもんさ!それともフェイトちゃんはアルの事が気になって? 」
とニヤニヤしながら聞くヘレン。
「ヘレン!て、てめぇ!!」 「ぇ!? い、いや私は…その…ぁ、あの別に…。」
二人が必死に抗議する。
「は、はぁ〜ん、まぁお互い仲良くね♪」
と先に急ぎ足で先に行くヘレン。
「ッたくヘレンの奴……フェイト行こう!」
「ぅ、うん!」
そう言い二人はヘレンを追いかけた。
一方シグナム、リバル、アルフは。
「アルフさんどうですか? 」
「今大丈夫臭いは掴めた!いま追いかけてるから!」
そういうアルフは狼の姿でデュラムを追い詰める。しかしこれがデュラムの作戦だった。
「ちッ!…さぁ…こい……。」
デュラムはアルフから少し離れた壁に寄りかかりながらアルフを待ち構えていた。
「リバル、我らも奴の捜索に入ろう!アルフの方向に奴が居るはずだ!」
「分かりましたシグナム。」
しかしデュラムが待ち伏せしている所はシグナム達がアルフを追い越さないと辿り着かない場所に居るからこっからアルフと別行動でデュラムを見つけ出すのは不可能なのだ!
「ッ!ここら辺か!…するとこっちか…。」
するとアルフがデュラムが待ち伏せしている所に辿り着く。
「でもこんな所に居るのかね? 」
と独り言のように探すと・・・デュラムの闇の牙がアルフを襲う。
「沈め…!」
「ッ!ぐふぅ!」
デュラムが放った矢に瞬間的に反応し避けようとするが完全に避けきれず膝辺りに命中する。
「アルフ!」 「アルフさん!」
「あたいなら大丈夫だ!一旦合流を・・・ッ!」
と一時的に逃げようとするがデュラムが容赦なくアルフに矢を数発打ち込む!!
「ばか……簡単に逃がすかよ…ばか。」
そしてデュラムは特殊電磁波の発信塔の骨組みの間から今度はシグナムを狙っていた。そしてシグナムは倒れたアルフに駆け寄る。
「大丈夫か? 」 「奴はどこに? 」
「早く逃げるんだ!あたいを囮として狙い撃ちするつもりだ!!」
アルフの言う通りデュラムは少しした所からシグナム達を狙っていた。
「なにを言っているんだぁ!まずは逃げるんだぁ!!」 「シグナム!私が周りを見てますからアルフさんを!」
リバルが警戒している間シグナムがアルフを担ぎ一時逃げることにした。
「ちッ!うぜぇよ……。」
するとデュラムはリバルに狙いをつける、そしてシグナムは一時的に逃げることが出来た。
「ッ!そこか!」
デュラムが放った高速な矢を神がかり的に避けることに成功しグングリルをデュラムに投げつける!
「……ちッ!うぜえぇぇ!」
「グングリル!バンカーオープン!!」
するとどうだろうかデュラムに少しかすり壁に突き刺さっていたグングリルが分解して両手、両足になった!そして!!
「バンカアァァァァコネンクトオォォォォォォ!!!」
リバルはその場を大きく飛び上がりデュラムが居る場所に高速に移動し分解して変形したグングリルを装備した!
「ちッ!」
少し後ろに後退するデュラム、すると。
「ここまでだ!」
とシグナムが後ろを取っていた。
「ちッ!うぜぇよ……。」 「シグナム、アルフさんは? 」
「遠くへ休ましてる大丈夫だなんとかなる……さてまずはお前さんの逮捕からだ!」
と少しずつ歩み寄ってくるシグナムとリバル。
「ちッ!バカな奴……。」
舌打ちしておきながらなにやら小声で言うと。
「シグナム後ろぉ!!」
すると突然緑色に輝く矢が数本シグナムの背中に突き刺さる!!
「グゥッ…バインド!? 」
すると背中に刺さった緑色の矢の緑色がさらに増しバインドとなりシグナムを包む!
「うごくなよ……。」
と弓を構えリバルに向けるデュラム、すると。
「やらせるかあぁぁ!!」
と負傷していたアルフが人間型となって再び戻ってきた!しかし。
「だから動くなと言ったんだよ…うぜぇな…。」 「なッ!? 」
アルフが殴りかかろうとしたがデュラムは大きくジャンプしアルフの後ろに回り背中から心臓を狙って矢を突き刺す!
「……ぁ……ぅ……。」
そしてアルフは意識を失い倒れこむ。
「アルフさん!!」 「アルフ…。」
とリバルが!
「てめえぇぇぇぇ!!」
「ちッ!」
とリバルがグングリルをそれぞれ装備し高速で攻撃する!
「クッ!(距離が…。)」
デュラムが距離を取ろうとするが。
「遅い!」
リバルがデュラムに急接近し左足で回し蹴りを喰らわせる!!
「ぐほぉ!!……ぐぅ……。」
高い所から落ちた為ダメージは軽くない、しかしデュラムは顔を拭いながら平然としていた。
「そ、そんな!」 「そんなもんか…うぜぇ……。」
「リバル!」
バインドから解放されアルフを抱えながらリバルに近寄るシグナム。