▼第四章 中編
バインドから解放されアルフを抱えながらリバルに近寄るシグナム。
「シグナムさん!まずいですね一旦アースラに戻りましょう!私があいつを食い止めます!その内に!!」
「分かった、頼むぞリバル!!」
そう言うとリバルは再び構え始める、デュラムは既に距離を取っていた。
「………。(こっから出口は私達が通ってきた所を辿って行かないと…でもその方向に奴が…私達を逃がさないつもりか…。)」
するとリバルはデュラムに向け接近する!
「ちッ!」
再び距離を取りながら矢を放つデュラムすると桜色の矢が見える、するとその矢はデュラムの近くの地面に刺さる。
「……ん、何をしているんだ? 」
リバルは警戒しながらもデュラムに接近しその矢が刺さった場所を通ると!
「ッ!なに…これ……。」
すると辺りが突然暗くなり前が見えない。そうデュラムが放った矢は幻術を与えた矢だった。
「くッ!」
少し戸惑っていたリバルだが突然目を閉じる。
「あぁん?ちッ!」
移動しながらリバルの行動を伺うデュラム。すると!
「そこかぁぁぁぁ!!」
突然リバルが目を開き見えない空間でもデュラムに向かって一直線に接近する!!!
「ッ!ばか……な…。」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!シグナム!!」
見えないとしても大体体が覚えていた。デュラムが居ると思われる場所ならシグナムは逃げれると判断した。
「分かった!アルフしっかりしろ!」
そしてシグナムは再び下水道に戻り地上に向かった。
「こちらシグナム、アースラ聞こえるか?アルフがやられた!一旦帰還する!現在リバルがナイトメアの一人と戦闘中!アルフを運び終わり次第援護に回る!」
そしてアースラに連絡し地上を目指した!
そしてアル達は。
「随分と歩いたな…魔物にも会わないしどうしたものか……。」
ビーストと戦闘した廊下を通過し階段に上がり2階を歩いていたが全く敵と会わない。
「でもそろそろ何か出てきそう…。」
少しおどおどしながらもバルディッシュをしかってに握り歩くフェイト。
「だけどやっぱ変だよねー誰も居ないなんてねー」
あまりにも変な感じがする為ヘレンは少し警戒している。すると天井に2人少年が…。
「お兄ちゃん行こう!」 「そうだな……だけどもうちょっと待ちだ。」
良く見ないと分からないほどのカモフラージュをしている二人の兄弟犯罪者がアル達の行動を観察していた。
そして後編ではこの二人がアル達に牙を向く・・・。
天井に張り付く兄弟ナイトメア。
「お兄ちゃん行こう!」 「そうだな……だけどもうちょっと待ちだ。」
良く見ないと分からないほどのカモフラージュをしている二人の兄弟犯罪者がアル達の行動を観察していた。
「ん、大きな扉だなー」
「そうだねー開けるだけでも疲れそう……。」
「でも開けるんですよね? 」
すると3人はピタっと止まってしまった。
「開ける? 」
とアルが二人に聞くと。
「開けるかぁ…。」 「そうですね…。」
そして3人で開けようとした時!
「ちょっと待った!!」 「ちょっと待った!!」
と後ろからハモった声が聞こえる。
「ん、なんだガキか…。」
と安心ような声を漏らすと。
「アル……多分ナイトメアの…。」 「やっぱバカなのかなこの人……。」
とフェイトが耳に近寄り小声で言うと。
「ッ!おいマジかよぉ!!焦ったぜマジで…。」
すると少年2人が。
「なぁ兄ちゃんあいつ本当に魔王か? 」
「ちょっと天然なだけじゃね?でも強いらしいよ一応…。」
とコソコソ話す兄弟。すると
「まぁ〜これもまた仕事だし!」
「さっさと殺っちまおう!!」
と兄と思われる少年は白い西洋剣、弟と思われる少年は黒く染まった日本刀を持ち始めた。
「ふんガキが武器をしまえ!無駄な戦闘はしたくない!」
とエクスキューショナーを2人に向けるアル。
「なぁ兄ちゃんあいつ僕達の事なめてない? 」
「まぁその時にたっぷ思い知らせてやればいいんだよ!」
「そうだね!」
そして2人は口を三日月のように笑い構える。
「どうやら殺る気みたいだな・・・。」
アル達も構える。すると!
「行くよ兄ちゃん!」
「おう!!」
2人の下に大きな魔法陣が張られる、すると!
「ディスコンボレーション!!」 「ディスコンボレーション!」
2人の剣に魔法光の色が加わりアル達に斬りかかる!
「来るぞ!フェイト!ヘレン!」
「お〜け〜!」 「うん!バルディッシュ!!」
するとフェイトはザンバーフォームからアサルトフォームに変えた。