ボム・メール Letter 2
 この手紙の通りならば、わたしは「それ以外」の人間。いつもならチェーンメールなどは無視するわたしなのに、何だか内容がとても気になった。
 とりあえず読み終わってから封筒を捨てようと思い、わたしは手紙を読み進めた。字は全て手書きで書かれていた。


<ボム・メールは26のアルファベットを基準にしてまわされる、その名の通り爆弾ゲームの爆弾のような手紙です。
 ボム・メールをまわしはじめると、最後の26人目にたどり着くまで終わらせることは出来ません。
 最初の人は、自分の苗字・名前・住所をアルファベット表記に直したとき、どれかに必ず"A"がないとボム・メールをまわすことは出来ません。
 次に、苗字・名前・住所のいずれかに"B"が入っている人を探し、その人にボム・メールを回します。手渡しでも郵便でも構いませんが、まわした自分の名前は必ず表記しておいてください。
 そうして続けてボム・メールをまわしていくと必ず26人目の"Z"がつく人に必ずたどりつきます。もしあなたがその人間ならば、その人は26日後に死ぬか、病気になるか、犯罪を犯すことになります。
 ボム・メールを途中で止めてしまうと、止めたあなたが同じ目にあいます。
 ボム・メールのことを人に言うと、あなたとその人が同じ目にあいます。
 もしもあなたが26番目の人間ならば、26日以内に"A"の人物に会わなくては必ずさっき書いたようになります。
 26日後、何も起きないようであれば2つの可能性があります。
 1つ目は、毎月26日にそのようなことが起こる可能性。
 2つ目は、あなたが死んだ後地獄に落ちる可能性。
 これはただのチェーン・メールではありません。ボム・メールは悪魔が作り出した爆弾です。悪魔のイタズラは絶対です。
 ボム・メールを受け取ったらこの文章を白いびんせんに○通目の数字だけ変えてそのまま書き写し、青い折り紙で包んで白い封筒に入れ、たとえいつになろうと必ずまわしてください。
 信じないのであれば、その瞬間にあなたの不幸は確定します。
 幸運を祈ります。>


 嘘だ…と最初は思った。けれど、ここまで悪質ないたずらを作る人がいるのだろうか。まして、わたしまでに24人もの人がこのボム・メールを信じて送ってきたなんて…。
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