*誰か俺に福を・・・!2
いつからいたのか。
気が付けば
骸が入ってきたのと同じ窓の近くにヒバリが立っている。

「おや、雲雀恭弥ですか。
 『僕の綱吉』とはおかしな事を。
 綱吉は僕のものです。
 2人だけの時間を邪魔しないでもらえますか?」

「綱吉がこんなに嫌がってるのに何言ってるの?
 現実を見ろ。綱吉は僕のものだ。」


「おまえらどっちとも現実を見ろ。俺はどっちのものでも無い。」


綱吉の突っ込みも届かないほど、
2人の周りには既に火花が散っていた。
はあー、と諦めたように綱吉はため息をつく。

「だいたい君はいつも綱吉にくっつきすぎなんだよ。
 丁度今日は悪い奴を追い出す日だから、
 綱吉の代わりに僕が君を排除してあげる。」

「その言葉、そのままそっくり返します。」

2人は部屋に置いてあった豆を袋ごと掴むと、
右手に一掴み。

そして・・・

「変態南国果物はー外!」「ストーカー野蛮鳥はー外!」

バシッ!バシッ!と、本当にこれが豆が当たる時の効果音なのかというくらい
凄まじい音と共に、
激しい豆の応酬。

1秒を数えるごとに、
どんどん綱吉の部屋には豆が散らばっていく

「いい加減諦めたらどうです。」

「そっちこそ、もういっぱいいっぱいなんでしょ。」


「ほんきでいきますよ。」

「臨むところだ」

ガキイイン!と、今度は金属音の音が鳴り響く。

流石にこんな処で暴れられたら綱吉の部屋と体が危ない。

「おい!いい加減止めろ!!」

金属音がピタリと止む。

「悪いね綱吉。
 でも今ここでこの不快な果物を咬み殺しておかないと綱吉が困るでしょ。」

「何を言ってるんですこの雀が。
 不快なのは君で、綱吉が抱かれて幸せなのは僕だけです。
 雀は大人しく巣にでも帰ればいいんですよ。」

「冗談もここまで来るともう哀れとしか言いようがないね。
 綱吉を満足させられるのは、何度も言うけど僕1人だけだから。」

「君はそうやって1人で勝手に決めつけているんでしょう?
 君こそ哀れな人だ。
 おおかた毎晩綱吉の隠し撮り写真でも見て妄想しているのでしょう。」

「「お前そんな事してたんだ」」

「そんなことはどうでもいいんです!
 寧ろ写真ではなく人形の方が・・・」

「いや、抱き枕の方がいいね。」

「待て待て。
 人形に抱き枕って・・・おまえら一体何やってんだよ!」

「「練習。本番に備えて」」
「死ね」



神様神様。
何で俺の元にこんな変態を送り込んだのですか。

今日は節分。
嫌な奴を追い出して福を呼ぶ日・・・
ああ、誰か俺に福を!!

END

ギャグじゃないですねこれ!
純白華の脳内ではもっともっと2人は変態なんです!!
骸さんもヒバリさんももっと壊れてて馬鹿でそれでスt(わかったから
笑えるものを期待していらした方、本当に申し訳在りませんでした!(土下座

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