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3時間後 雛子は目を開いた
「んむ〜」
意識が戻り。上体を起こす。
上体が起きあがった時に倖箕津が声をかけてきた
「目、覚めたね。」

「あれだけ寝ればな」
頭をポリポリ書きながら雛子は言った。

「時計見てないのに時間がわかるんだね」
倖箕津は微笑んだ

「そりゃな、腹減ってるし。」
雛子の腹が鳴った

「半日も何も食べてないからね。腹が減ってない方がおかしいですか。あ、二日でしたね」
倖箕津は微笑みキッチンに向かって行き既に温まってるグラタンを雛子に渡した
「と言うか倖箕津。お前、随分表情変わったな」
「そうだね。此処にいるとこんな感じなんだよ」
倖箕津は曖昧に答えて微笑んだ

もしかして多重人格なのか?とツッコミたい気持ちを抑えてグラタンを食べはじめた

その心を読んだのか倖箕津は
「多重人格って変なのかな」と呟いた

雛子はそれを聞かないフリをしてグラタンのおかわりをねだった

「で、これからどうするんですか?」
倖箕津は頭を掻きながら雛子に聞いた。

「あてもない!金もない!食い物もない!此処でしばらく厄介になるか!!」

「やはりそれですか。いいですか?兄さん」

倖箕津の兄がいたのか。と気付く
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