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☆ 咬耗症について

食事をするときに、上の歯と下の歯がぶつかれば、少しずつ歯はすり減ります。
縄文人のように硬い食品を強く咬む健康法が一時期流行したことがありましたが、強く咬み過ぎると咬耗症は著しく悪化します。
平均寿命が30歳代の縄文人の食習慣と平均寿命が80歳以上の現代人の食習慣とは全然違います。その上、現代人は縄文人より50年以上も永く歯を使わなければなりません。同じように硬い食品を食べて強く咬んでいては、歯の健康は保てません。


咬耗症の原因と治療については次の通りです。
《 原因 》
@上下の歯の長時間接触
必要以上に上下の歯を長時間接触させると、少なからず咬耗症になります。
会話、飲食、嚥下時など、瞬間的に上下の歯は接触します。1日の接触時間は、平均で17分間から18分間です。それ以外のときに、上下の歯が接触していると、歯は少しずつすり減っていきます。
上下の口唇を閉じているときに上下の歯は離れていますが、その際に上下の歯が接触していると多くの方が思われているようです。上下の歯を長時間接触させないで咬耗症を防ぐ方法は簡単なことで、会話、飲食、嚥下時以外は、意識して上下の歯を離し、リラックスしましょう。

A食いしばり
口の中に食品が入っていないのに、ぎゅっと強く咬みしめれば、上下の歯の咬み合うところは激しくすり減ります。
治療というよりは予防で、本人が肝に銘じて食いしばりの悪習慣をやめていただくしかありません。

B歯ぎしり
強く咬みながら上下の歯をゴシゴシすり合わせている状態です。
上下の歯が咬み合う面は鏡面のようにツルツルになってしまいます。

《 治療法 》
治療法としては、他の歯よりも早く咬み合う所を削ります。また、就寝時に使用するナイトガードと呼ばれる薄いプラスチック板で、歯の尖端や咬み合う面を緩衝して、上下の歯が直接咬み合わないようにする方法もあります。
さらに、心の疲れも影響するため、ストレスをなくすことも大切です。
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