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☆ 粥状硬化症について

動脈硬化症の1つに 『 粥状硬化症 』 と呼ばれるものがあります。
『 粥状硬化 』 とは、別名 『 アテローム動脈硬化 』 とよばれ、内膜が傷害されたり異変が起こると生じます。
単球と呼ばれる白血球が活性化し、血流から出てきて動脈の内膜を通り抜け、動脈壁内に侵入し、脂肪性物質へと変化します。やがて動脈壁の内膜の中へ移動し、そこで増殖しはじめ、細胞の断片、コレステロールの結晶、カルシウムとともに、内膜に蓄積します。
この脂肪性物質のまだらな蓄積物が大きくなるにつれ、動脈壁を肥厚させ、動脈の内腔へと突き出るようになります。そのため、動脈が狭くなったりふさがったりすると、血流が減少したり遮断されたりします。
このように、動脈の管腔が細くなると血液循環が悪くなり、酸素と栄養が豊富な血液が歯周組織にも届きにくくなり歯周病の原因となります。

また、喫煙もよくありません。タバコの煙は直接口腔に届き、血液の循環を著しく悪くします。
歯周病の方がタバコを吸うと直接的にも間接的にも一層悪化の道へと招いてしまいます。

その他にも歯周病原菌が動脈に入ると、血管閉塞性血栓症 ( バージャー病 ) を発病してしまいます。
バージャー病は、足の切断も珍しくありません。しかし歯周病治療と丁寧なブラッシングで足を切断しなくてもよくなったケースもあります。

いずれにしても、血管病のため血流改善が何よりの解決策と言えるでしょう。
以上のことから、歯周病と血管病と深い関係があると考えられている理由です。
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