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病気になったら専門医
薄毛とは


髪の毛には寿命があります。ある程度伸びると抜け落ち、また新しく生えるということを繰り返しています。これをヘアサイクルと言います。髪の毛は「成長期」「退行期」「休止期」のいずれかの状態にあり、このうち「成長期」が一番長く、その期間は、個人差はありますが通常2〜6年続きます。ところが何らかの原因でこの「成長期」が短くなり、髪の毛がじゅうぶんに成長しないと、全体に薄毛となってしまいます。
薄毛の原因としてはいろいろ言われていますが、おもに「血液循環不良説」「頭皮緊張説」「男性ホルモン説」「脂漏説」などの説があります。薄毛で悩む人の場合、原因が一つというよりは、複数の原因が徐々に積み重なり、本格的な脱毛が始まるのではないかと考えられます。

男性も女性も、食生活の乱れやストレス、たばこ、加齢、遺伝などが原因となる点は同じだ。しかし、そのメカニズムや病気にはホルモンが影響するため、男性の場合は頭のてっぺんの髪が薄くなりやすいのに対し、女性は髪全体が薄くなる傾向がある。しかし、薬の副作用などでなければ頭髪全体が抜けてしまうことはない。脱毛や薄毛を一時的にカバーできるかつら(ウィッグ、ヘアピース)などを使用することで、髪の悩みを新しいヘアスタイルへの挑戦と受け止めることも、悩んでいる気持ちを軽くする意味でお勧めだ。



男女に共通する脱毛症で、年齢や性別に関わりなく起こる。急激に脱毛するのが特徴。
体毛など体全体の毛が抜けたり、円形や卵形の脱毛が1ヵ所あるいは数ヵ所起こるなどさまざまなタイプがある。過剰なストレスが原因と言われてきたが、最近の研究では自己免疫力の低下が原因という説が主流になってきている。脱毛している部分の周辺の毛髪を引っ張ってみて簡単に抜ける場合は、病状が進行中なので、皮膚科の医師の診断を受けよう。

「びまん」とは「一面に」という意味。女性の薄毛の悩みに多い脱毛症で、頭の広い範囲でまんべんなく脱毛し、頭のてっぺんは皮膚が透けてみえるようになる。原因は、老化、ストレス、極端なダイエット、誤った頭髪ケアなどが考えられる。中年以上の女性に多い。もし若い女性で、自分がこのタイプの薄毛ではないかと思い当たる人は、まず生活スタイルを見直しては。

出産後に抜け毛が増え、髪が薄くなる脱毛症。
女性の髪は、女性ホルモンのエストロゲンが皮膚のすぐ下にある毛細血管を拡張し、毛髪の成長期を延ばしてヘアサイクルの寿命を延ばしてくれる。そのため、一般的には男性と比べて脱毛や薄毛が少ない。妊娠すると女性ホルモンが増加するため、毛髪全体の寿命が延びて抜け毛が減る。ところが出産後はホルモン分泌量が通常に戻るために、妊娠で寿命が延びていた髪も抜ける時期を迎え、まとまった量の髪が抜ける。多い人では、出産後2〜6ヵ月の間に髪の4割も抜ける場合があるが、通常は1〜2年で元に戻る。



ホルモンと脱毛・薄毛
ホルモンと脱毛・薄毛は密接な関係がある。男性の場合、男性ホルモンのテストステロンが関わるが、女性も女性ホルモンの分泌が減り始めると、テストステロンが相対的に増え、抜け毛が増えていく。また、経口避妊薬のピルは妊娠中と同じように、エストロゲンが毛髪の成長期を延長する作用がある。中用量ピルを一定期間内服した後で中止すると、分娩後脱毛症と同じ症状を起こす場合がある。しかし、エストロゲンの量が少ない低用量のピルが避妊薬として認可されてからは、ピルが関係する脱毛症は減りつつある。



2011/1/15(Sat) 14:44   X