MilMilから重要なお知らせ
  • 今から三千年以上も前に、中国の西方、北方の地域でツボ療法は生まれました。同じ中国でも南方や東海岸地域は緑豊かな沃土に恵まれ、その恩恵を受けて漢方薬を生み出しました。ツボ療法を生み出した西方や北方地域では痩せた土地や山ばかりで、植物と言えば僅かに蓬(よもぎ)の様な草が生えているだけでした。荒れた土地に逞しく根付くその草に当時の人は生命の象徴を感じたのか、その草を干して粉にしたものを身体の痛む所に措き、火を点けて治療をするようになったのが、お灸の始まりです。また同時に石を尖らせて炎症の有る部分や痛む場所(部分)を突いたのが、現在の針治療の元祖が石針治療ですね。ツボの数は無数に有ると言われていますが陰陽五行説に基づいている東洋医学では、人間の身体も自然界の一部であるとの考えから、一年365日ツボの数も人間の身体に365個と準えています。人体上におけるツボは、専門的には経穴といい、経絡(身体の表面を縦に流れる生命エネルギーの循環する道筋)に沿って存在しています。経絡上をエネルギーが過不足無く流れていると身体のバランスがとれて健康ですが、エネルギー量に過不足が生じると身体に歪みが出て、痛み・コリ・火照り・痺れ・冷えなどの症状となってツボに現れます。ツボには良く使用するツボと、余り使用されないツボが有ります。幾つもの病気や症状に共通して使われる、治療効果の高いツボの名称と効果を下記に示しました。前ページのphotoを参考にして診て下さい。
  • 四白(しはく)眼疾患、上歯痛、蓄膿症、三叉神経痛、顔面神経麻痺・承しょう(しょうしょう)言語不能、顔面の病、三叉神経痛に・えい風(えいふう)歯痛の名灸穴であるが、耳疾患やしゃっくりにも効果・合谷(ごうこく)顔面のなかでも特に眼に刺激をあたえる・中[月完](ちゅうかん)下痢の際には天枢とともに用いるとよい・天枢(てんすう)大腸の病をつかさどり、下痢・便秘のいずれの場合もこのつぼがよい・関元(かんげん)丹田(たんでん)と呼ばれる気を留める場所です。あまり強い刺激はダメです。泌尿器疾患やインポテンツにも。・足三里(あしさんり)意外なようだが、下痢をはじめとする腹痛全般や、貧血を改善する主要穴がここである ・肩ぐう(けんぐう)五十肩の片側の痛みに肩りょうとともに用いる・巨骨(ここつ)五十肩のとき押すと著明な圧痛が現れる・臑兪(じゅゆ)五十肩の必須穴・肩井(けんせい)目まい、肩こり、頭痛、肩背痛、上腕痛、胸膜炎のツボ。・天宗(てんそう)乳房に関係のあるつぼで、乳腺炎や肩こりに効果。・臂臑(ひじゅ)眼疾患に卓効のつぼだが、五十肩にも効果大・曲池(きょくち)高血圧、低血圧のどちらにも関与するツボ・手三里(てのさんり)脳の充血(頭痛)や脳貧血に効くツボ・風市(ふうし)坐骨神経痛の治療穴であるが、低血圧の奇穴・肩井(けんせい)低血圧の症状の緩和に・肩外兪(けんないりょう)低血圧の症状の緩和に・命門(めいもん)腰痛や熱性の頭痛のときの名灸穴として知られるが、精力減退にも効果有り。・腎兪(じんゆ)字のごとく腎臓疾患のツボである・志室(ししつ)腎兪とともに押すと気持ちのいいツボである・関元(かんげん)気功・太極拳では下丹田といわれる、身体の気を鎮めるエネルギースポット・中極(ちゅうきょく)一般的に夜尿症のツボとして知られる・大赫(だいかく)ズバリ精力減退の特効ツボはここ・復留(ふくりゅう)古来より「腎虚すれば之を補」とあり、精力減退にも効果。・足三里(あしさんり)元気のツボ・大椎(だいつい)寝ちがいの主要穴・風池(ふうち)頚部にある一枚の広い筋をつかさどるツボで、寝ちがいによる痛みを緩める・肩井(けんせい)寝ちがいによる肩の張りと痛みを解消・労宮(ろうきゅう)ここを刺激することでくびの痛みをゆるめる・落沈(らくちん)古来より寝ちがいを落枕(らくちん)という・懸鐘(けんしょう)足にある寝ちがいのつぼ・下関(げかん)歯根膜炎、顔面神経麻痺、三叉神経神経痛・頬車(きょうしゃ)歯痛、口のゆがみに・合谷(ごうこく)歯痛の主要穴。歯痛や頭部の痛みはとりあえずここを揉みましょう。・飢点(きてん) 食欲を抑えてくれるツボ。最重要。・神門(しんもん) 食事を制限している時のイライラの緩和・胃(い) 胃の働きを整えてくれるツボ。重要。・脳点(のうてん) 神経機能の調節・便秘点(べんぴてん) 便通をよくしてくれるツボ。・内分泌(ないぶんぴつ) 新陳代謝の促進など・少海(しょうかい)肘にあるが頭部疾患に効果あり・中渚 (ちゅうしょ)めまいのツボ・外関(がいかん)難聴のみならず、歯痛、眼病にもよい・耳門(じもん)耳鳴りをはじめ、耳疾患一切によい・えい風(えいふう)歯痛の名灸穴であるが、耳疾患やしゃっくりにも効果・風池(ふうち)頭痛、鼻炎等主に頭部の症状に用いる・命門(めいもん)古来より腰痛の名灸穴とされ、精力減退にも効果がある・志室(ししつ)腰背の痛みがあるとき、押すと気持ちがよい・陽関(ようかん)腰痛、膝痛、神経痛、下肢疾患に効果・大腸兪(だいちょうゆ)腸炎、便秘、下痢が原因の腰痛にも効果・秩辺(ちっぺん)腰痛の場合おさえると圧痛を感じるのでわかりやすい・胞肓(ほうこう)秩辺とともに膀胱系のツボで腰臀部痛によい・附陽(ふよう)坐骨神経痛の特効穴・崑崙(こんろん)坐骨神経痛によいツボ・中封(ちゅうほう)ギックリ腰のツボです。色々と数多く有りますね。足が痛くとも全然別の場所を施術する場合も有ります。そして経絡の異常を発見する時に用いるツボを募穴といいます。肺経が中府・脾経が章門・心経が巨闕・腎経が京門・心包経が膻中・肝経が期門・大腸経が天枢・胃経が中脘・小腸経が関元・膀胱経が中極・三焦経が石門・胆経が日月です。そしてエネルギーの流れを司る督脈(後ろで監督する意味)の募穴がお尻の長強で、同様に任脈(前は任せる意味)の募穴が肛門と膣の真ん中にある会陰です。