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病気になったら専門医
    なぜストレスが心や体に影響をおよぼすのか
自律神経という言葉を、聞いたことがあるだろう。 自分の意志とは無関係に、心臓や胃腸、血管、内分泌腺、汗腺などの内臓を支配し 、その機能を調節しているものだ。 ストレッサーに対しては、この自律神経が仲介役となって、体内で「防衛体制」が整えられている。ところが、ストレッサーによる刺激が度を超すと、その「防衛体制」は破壊されてしまい、心拍の増加、血圧の上昇、筋肉の緊張などの変化があらわれる。 そして、この状態がそのままさらに続くと、疲労がたまり、病気にもかかりやすくなるのだ。

 
    恐竜絶滅の原因はストレスだった!?
人類が誕生するはるか以前、地球の王者は恐竜だった。しかし、その恐竜は、約7000万年前に絶滅してしまった。その絶滅の原因が「ストレス」である、とする有力な説があるのだ。 つまり、こういうことだ。 彗星の接近や火山活動などの天変地異により、気温は急激に変化した。同時に、周りには、食べたこともないような新種の植物が生い茂り、哺乳類という新しいライバルが出現する。 こうしたいろいろなストレスに見舞われた結果、恐竜は健康のバランスをくずして しまった。そして、殻が異常なほど薄い卵ばかりを生むようになって、子孫が育たなくなってしまったというのだ。 ストレスは、病気を引き起こすだけでなく、生物の種を絶滅させてしまうほどの威 力を秘めている。そして、現代社会に生きる人間は、恐竜と同じような環境の変化に立たされている。たかがストレス、とあなどってはいけない。

 
    ストレスが原因で起こりやすい病気
おもな体の病気・心の病気をざっと紹介しよう。 これらを治すには、原因となっているストレスを取り除くことが必要不可欠だ。

 
1.神経性胃炎
イライラや精神的緊張が続くと、胃が痛んだり、ムカムカすることが多い。もともと胃の働きが悪い人に起こりやすい症状だが、胃が丈夫な人でも、仕事が忙しくて食事が不規則、タバコを吸って夜中まで酒を飲んでいる、そして寝不足…なんて言う人は、要注意だ。
2.胃・十二指腸潰瘍
原因の40〜60%が、精神的な要因に関係しているといわれる。受験生・管理職・締めきりに追われる新聞記者などによく見られる。たえず緊張して周囲に気を使いながら、一生懸命仕事をこなそうとするがんばり屋さんは要注意。
 
3.過敏性大腸炎
長期にわたって下痢と便秘を繰り返す、腹痛が続くなど。朝、会社や学校に行く時間になるとお腹が痛くなる、試験や面接の前に急に便意をもよおす、というのもこの症状のひとつ。
 
4.自律神経失調症
検査しても異常は認められないのに、めまい・立ちくらみ・激しい動悸や胸痛・のぼせ・冷えなど、原因がわからない症状が続く。
 
5.虚血性心臓病
心臓をとりまく冠状動脈(ストレスの影響を受けやすい)に、動脈硬化などの病気が起こると、心臓の筋肉に循環している血流が減少したり途絶えたりすることによって起こるもの。狭心症、心筋梗塞などがこれにあたる。最近は、働き盛りの30代40代にも心筋梗塞が増えているという。几帳面で仕事熱心な人ほど、注意が必要だ。
 
6.心臓神経症
虚血性心臓病のような症状があるのに、心臓そのものは健康で異常が見られない、という場合。「自分は心臓病では」という不安感から起こったり、「病気になればつらい仕事からも逃げられる」といった具合に、無意識のうちに病気によって現実逃避しようとしているケースもある。
 
7.円形脱毛症
朝、鏡を見たら、10円玉のような大きなハゲが…。円形脱毛症にストレスが大きく関係していることは有名だ。痛みはないが、美容上、とくに女性はショックが大きい。重症になると、頭髪全部が抜け落ちたり、体毛まで失われる場合もある。
 
8.ノイローゼ
漠然とした危機感や死を予想して、急に動悸・冷や汗・ふるえなどの症状が起こる 「不安神経症」、悩みや葛藤があったとき、欲求や願いが満たされない時に無意識に病気に逃げ込んでしまう「ヒステリー」、生き生きした人間らしい感情がわいてこない「難人症」などがある。
 
9.そううつ病
楽観的・攻撃的な「そう」状態と、そのまったく逆の「うつ」状態という2つの波が反復して押し寄せる病気。
 
10.精神分裂病
幻覚・妄想があったり、突然暴れ出したと思うと一点を見つめて動かなくなったり 。ここまでくると、精神科などでの専門的な治療が必要だ。
   
2011/1/15(Sat) 14:54   X