▼扇風機委員(ランシュウ) その1
真夏の暑い昼下がり
本日はクラブ活動の日ということで
LCメンバー全員秘密基地に集まり寛いでいた

屋上でサーガ達4人はズオウの作った大きな雪だるまを
触ったり、頬をつけたり、齧ったり(齧るのはシュウだけだが)して
わいわいと遊んでいる

それを優しい目で見つめる4大レジェンズとランシーン・Wニコル

「あ!そうだ!」
シュウが何かを思いついたように
レジェンズ達の方へ振り向く

そして
「おぉ〜い!扇風機委員〜vv」と言って
パタパタと手を振り笑いながら近づいてくる

『扇風機委員』
その役職を聞いて全員の視線がランシーンに集まる

「私・・・ですか?」
戸惑いながらシュウに話しかける

「うん、そう」
にっと歯をだして悪戯っぽい顔を見せて笑うシュウ

「こっちきて〜」
ランシーンの背が高くてその手に手が届かなかったのか
シュウは翼の先っぽをぎゅっと握ってランシーンを引っ張る

「サ・・サーガ?」
引っ張られるままについていくランシーン

そして雪だるまを背にして立たされる

「ここから俺達扇いでよ〜vv雪だるまの冷たい風が来てきっと涼しいぜ〜vv」

「扇風機委員の初仕事v」
にっと笑いピースをランシーンに向けるシュウ

他の委員が仕事をしたことなど見たことないんですがね・・・
という突っ込みを入れたいランシーンだったが
シュウの満面の笑みを見るとそんな気も失せてしまう


「・・・・・・」
くすっと口の端に笑いをこぼし
「・・・・わかりました」
とランシーンはその翼を広げる

「いきますよ?」

「おう!いっちょこ〜いvvv」


バサアアァ!!
ランシーンの翼が羽ばたく

「!!!!!」

その瞬間4人の子供は吹き飛ばされていた

「うおおぉおお!!」
「きゃあぁああ!!」
「わぁあぁあ!!」
「助けてなんだな〜!!」

「サーガ!!」
「メグ〜!!メグ〜!!」
「ディーノ!!」
「マック!!」

4大レジェンズがすごい勢いで自分達のサーガを捕まえる

「・・・・・」
呆然とするランシーン

「テメェ!!」
ぎっとランシーンを睨みつけるシロン

「お前は力加減ってもんを知らねぇのかよ!!」
「サーガを殺す気か!!」

「メグ無事!!でも吹き飛ばしちゃダメ!!」

「ディーノに何かあったら絶対許さねぇぞ!!」

「まったく・・・お前ときたら・・・・」

ランシーンに激しいブーイングが起こる

ランシーンはちゃんと手加減はしていた
しかもかなり優しくしたつもりだった

しかし結果は・・・

ランシーンの表情が曇る



2へつづきますw