▼白い雲の上で(シロシュウ)
青空の広がる天気の中
秘密基地の屋上で
大きな姿のまま横になり昼寝をするシロン

今日はバイトもないので一人まったりと過ごしていた

もぞ・・・

・・・?

背中に妙な違和感を感じる

もぞもぞ・・・

・・・また?

背中・・・というか
翼の根元を誰かに触られている

この風・・・

風が運んでくるこの感じ
誰なのかは十分解る

シロンは首をくいっと後ろに向けて
「なーにやってんだ?お前は・・・」と
背中に居る人物に声をかける

「あ、起きちゃった?ごめんごめん」
背中に居たのは案の定
自分のパートナーである風のサーガ
シュウゾウ・マツタニだった

「イヤ、謝らなくていいから」
「お前のその不可解な行動を説明してくれ」

不可解な行動はいつものことだが
とりあえず翼の根元を触られるのは勘弁;

人間で言う足の裏やわき腹ほどではないが
こそばゆいのだ
それが今の感想だった

「お前の翼の根元ってさ、ちっさい産毛みたいな羽根になっててな」
「触るとすっげー気持ちいいんだよ」
そういってわさわさとまた根元を触るシュウ

「うはっ!ちょっ!ストップストップ!!」
シロンは思わず背中のシュウを掴もうとするが・・・

翼の根元に手が届かなかった(笑)

「んーvv気持ち良いねェvv」
そういって根元に顔を埋めるシュウ
「なんかさ・・絵本の中にある雲の上みたいだよね」

「雲の・・・上?」

「うん、真っ白でさ、ふわふわなんだよ・・・」

本物の雲はこんな感じで触れる訳ではない
でも絵本にある雲ならきっとこんな感じなんだろうなとシュウは思う

「お日様のにおいして・・・すっげポカポカ・・・」

シロンはその言葉を聞いて
背中のシュウを見つめる


そして
はぁ・・とため息をして
「・・・・まあ、そこに居たいなら居てもいいけど」
「あんま動くなよ・・・こそばいんだから・・・」
と苦笑しながらそうシュウに言う

「・・・・・・・」
シュウに返事はなかった

「え?お・・おい;;」

シュウはもう眠っていた

「早っ!!」
思わず突っ込むシロン

翼の根元をきゅっと掴み幸せそうに眠る
シュウの顔を見つめ
くすっと笑い
「雲の上・・・ねぇ・・」
とシロンは呟いた

空を見ると青い空の上に
真っ白の雲が広がっている

シュウは夢の中
きっとあの雲のどこかに居て
笑顔でいるのだろう
そう思えてならないシロンだった


おしまい

・・・・・・・・・・・・・・・

あとがき

シロシュなラブ〜いお話を目指してみたんですが
ラブいというか・・・意味不明でした(スイマセン;)
ショボくてごめんなさい;;
でも折角書いたのでアップする人でした(笑)