▽過去の詩集 第2期:名前の無い詩31-40
▽第2期:名前の無い詩 31
悲惨な愛情
相性
ただそうだっただけの物語

湿気含むぬるい風が首撫でて

泣く左目 見据える右目
殺意に彩られて
愛情余り分の憎しみ
抱き合わせの体にひとつの刃

2010/7/29(木) 23:39


▽第2期:名前の無い詩 32
拒否症候群の**(これをタイプAと呼ぶ)により
本日差し迫りますと
断絶という選択肢のみとなります

寂寥症候群の**により(タイプBと呼ぶ)
本日立ち去りますと
自傷という選択肢のみとなります

狭隘(或いは狂愛)症候群については
タイプAかタイプBへの変質が認められます

したがって、これらを予防するには**が必要となるのです。

2010/7/29(木) 23:39


▽第2期:名前の無い詩 33
記号に彩られては
しばし見落とす本質を
見分けては放り投げ
見捨てては拾い上げ

記憶に惑わされては
しばし見落とす真実を
見据えては放り投げ
見間違えては拾い上げ

正邪より分けても蚊帳の外
あやふやな境界が迷わせて

2010/7/29(木) 23:40


▽第2期:名前の無い詩 34
記号に彩られては
しばし見落とす本質を
見分けては放り投げ
見捨てては拾い上げ

記憶に惑わされては
しばし見落とす真実を
見据えては放り投げ
見間違えては拾い上げ

正邪より分けても蚊帳の外
あやふやな境界が迷わせて

2010/9/16(木) 22:01


▽第2期:名前の無い詩 35
答え探そうにも
結論は既に出ている
行き止まりと思わずとも
結論は既に出ている

無意味だ、無価値だ
そう謳うほど
意味も価値も消えていくのは
道理だ

数え歌 詠えても
童歌 歌えても
去り行く時間は 無情の一途

2010/9/16(木) 22:02


▽第2期:名前の無い詩 36
春の芽吹きは立ち消えて
ゆくゆく迎える秋の風
巡り巡っては冬越えて

芽吹きは幾度も涙呼ぶ

2010/9/16(木) 22:02


▽第2期:名前の無い詩 37
摩耗したザラザラな心を
焼き鏝で焼いて滑らかにして
その都度悲鳴を上げては
忘れてゆく

浮かぶ情景 霧に包まれて
忘却の彼方 得るものは無

思いだすことはなく
悲鳴が鋭く響き渡れば
焼き鏝はまた煙を立てて
すり減らした心を磨く

2010/9/16(木) 22:02


▽第2期:名前の無い詩 38
霧散した詩歌を寄せましょう
無意味と無意味の重ね合わせ

眠れば夢を見るように
壱と零は悲しいほど離れられない

その繰り返しこそが
今を綴る一つの手段

2010/9/16(木) 22:02


▽第2期:名前の無い詩 39
断絶遊戯は淑やかに
愚直が故の絶対理論は
女王を演じる彼女が法律

断絶行動は強かに
愚民と貶める者等が
自らを生かしているとは

つゆ知らず

2010/9/16(木) 22:03


▽第2期:名前の無い詩 40
空中分解
酸素晒され
空中分解
錆びて消えて

ねえ、消し去るのにここまで必要?
ざらりとした表面愛でるように撫でて

微かな心残り
確かな答え
僅かな足掻き
静かな疑問

2010/9/16(木) 22:03
2011/12/8(木) 01:32
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