▼大切なものと僕

ずっと解放されたがっていた、僕は籠の中の鳥なんて格好良い位置にはいないけど

大切なものは僕を縛り付けるから、雁字搦めで離さないから
だから僕はわざと傷付ける 大事なものはみんな遠くに投げ捨てた

それで、僕の大好きな大好きな大好きなもの達を守ってるつもりなんだ
誰かがそれは間違ってると言ったとしても僕にはそれしか出来ないんだ

一から丁寧に教えて頂ければ何とかなるかも知れませんね

でも絶対絶対絶対そんな親切さんはいないんだ
もしいたとしても僕なんかを助ける前に他の人を助けてやってくれ

僕なんて本当にどうでも良いからさぁ


大切な物、者は、近くにいれば僕を苦しめてしまう
私、僕は、近くにいれば大切なものを傷付けてしまう

だから僕と僕の大切なものは、離れているのが一番だ
それが硝子ケースの向こう側だったって、取り敢えずそこにはいるんだろう?

僕が傷付けても良い大切な奴は自分だけだ
幾ら傷付けても消えてしまったり壊れたりしないから

そして僕が何かを大切に出来ない理由は分かってる

僕がいるからだ


永遠に解決出来ない事柄もあると分かったのはいつ頃だったかなぁ

僕は僕を消したくないし誰かや何かを傷付けたくないし

だから僕はずっと独りぼっちのままで良かった

近付かれたら困るんだよ、ねぇ、半径1メートル以内に入り込まないで、

もしも僕の大切な何かが僕を大切に想うのならば

僕の目の届かないところまで取り上げて欲しい、それが貴方の優しさだと思う


僕にとっての優しさは、これ以上、僕を、苦しめないで

つまり、もう二度と、僕に関わってくれないで

僕に貴方を傷付けさせないでくれ


二度と、ずっと、一生、僕に気付かせないでおくれ


大切、だとか、それに近い感情を
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