▼第六章
第六章 「暗黒の夜、定められた運命」「俺は魔王、アルデバランというひとつの国の王でもあり魔界の王でもある。別に他の世界の事なんてどうでも良かっただけど今は違う守ると誓った人、恩を返す人も居る。だからいつも強く居よう、強気な顔で居よう、弱音は吐かない事にしよう、俺は魔王だから・・・。魔法少女リリカルなのはA`s始まります。」
海鳴市上空
アルは管理局からの連絡でなのは達の所へ急いでいた。
「ん、結界の魔力反応・・・。あそこか!」
どうやら位置を特定出来たアルすると
「結界内へは普通じゃ入れねぇ、なら・・・。」
すると右の人差し指を出し十字に斬り。
「次元転送よ目的地、もっとも近い結界内へ!!」
そして次元空間が出てきてアルは転送した。
海鳴市結界内
すでにベルカの騎士となのは達が何か話しているようだ。そこへ
「っと・・・。なのは、フェイト!」
とアルが到着するすると。
「アルさん後ろ!!」
とフェイトが叫ぶ!すると
「へぇ〜主がばれちゃってどうしよう、だったら始末しちまえってかシグナム?」
後ろから斬りかかって来たシグナムのレヴァンティンを片手で受け止めるアルするとすでにビースト化をしていた。するとフェイトはバルディッシュを斧に変える。
「管理局に我ら主の事を伝えられると困るんだぁ!!」
と一旦距離をとるシグナム。
「私の通信防御範囲から出すわけには・・・いかない!!」
「ッチ!厄介だなこれは・・・。(それになのはいきなりあんな状況か。)」
とフェイスに寄りかかっているなのはを見るアル。
「ヴィ・・・タ・・・ちゃん・・・。」
するとなのはの前で騎士の服装になるヴィータ。
「邪魔、すんなよ!もうあとちょっとで助けられるんだ!はやてが元気になってあたし達の所に帰って来るんだ!!必死に頑張ってきたんだ・・・もうあとちょっとなんだから・・・ック!邪魔すん
なぁぁぁぁぁ!!」
グランファイゼンをカートリッジロードしなのはに襲い掛かるヴィータ。
「なのはぁ!」
と叫ぶアル。そして燃え盛る炎・・・しかしその炎からなのはが。
「悪魔めぇ・・・。」
「悪魔で良いよ・・・。」
そう言うとレイジングハートを杖に変えカートリッジロードするなのは。
「悪魔らしいやりかたで話を聞いて貰うからぁ!!!」
「ふゅ〜う」
と口笛を吹くアルそしてアルとフェイトは・・・。
「シャマル、お前は離れて通信妨害に集中してろ。」
「うん・・・。」
そしてシャマル、シグナムも騎士服に変わる。
「闇の書はシャドーの改変によって壊れてしまってる今の状態で完成させたらはやては・・・。」
「我々はある意味で闇の書の一部だ!」
「だから当たり前だ!あたし達が一番闇の書の事をしってんだぁ!」
「じゃーどうして!」
「アクセルシュータァー!」
と魔法弾を出すなのはそれに対して一旦距離をとるヴィータ。
「どうして闇の書なんて呼ぶの?」
「っえ?」
「どうして本当の名前を呼ばないのぉ!」
「本当の名前・・・?」
そしてアルとフェイトはバリアジャケットを装着したしかし今回のフェイトーは違った。マントを無くし機動性を高めた。
「薄い装甲を更に薄くしたか・・・。」
「その分速く動けます。」
「緩い攻撃でも当たれば死ぬぞ正気かテスタロッサ?」
「あなたに勝つ為です、強いあなたに勝つためにはこれしかないと思ったから。」
「こんな出会いをしてなければ私とお前はい一体どれ程の友になれたか・・・。」
「まだ間に合います!!」
「Yes,sir」
「そうだから力づくでも止めて見せる!!」
するとビースト化した老王の腕に変化が。
「老王よお前はその程度ではないな?」
するとあれまで太かった腕が急に縮み始めすらっとした腕になった。
「(これで筋肉、魔力の収縮が完了したこれで爆発的に魔法が撃てる・・・。)」
「止まれん・・・・我ら守護騎士、主の笑顔の為なら騎士の誇りさえ捨てると決めたもう止まれんのだぁ!!」
「止めます、私達が!」
「もうこれ以上やらせる訳にはいかんのでなぁ!!」
と対峙するシグナム、フェイト、アル、そしてなのはとヴィータは。
「本当の名前があったでしょ?!」
「闇の書の本当の名前・・・。」
するとバインドがぁ!!!
「バインド・・・?!またぁ!」
「なのは!」
「なのはぁ!!」
と一旦シグナムから離れるフェイトとアル。するとフェイトが魔法弾を出し・・。
「老王、生態反応、魔力反応を特定させろ!」
老王の腕に捜索させるアルそしてフェイトに念話で。
「(フェイト、今分かったお前から10mぐらい先で11時方向だ。)」
「(はい、私も分かりました。)」
そして辺りを確認するように見て
「そこ!」
と魔法弾を撃ち直撃した所を3回斬撃を加えるフェイト。
「ビンゴ!!」
とガッツポーズするアル。すると正体はあの仮面の男だった。
「この前のようには・・・行かない!!」
と構えるフェイトすると横から強烈な蹴りがフェイトを襲う。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
蹴り飛ばされるフェイトにバインドが掛けられる。
「何ふたりだとぉ!」
「そんなぁ。」
今までひとりと思われていた仮面の男しかし実際は二人だったという事に驚くアルとなのは。そして仮面の男は手にカードを数枚召還し魔法陣を張ると・・・。
「えぇッ!!!」
「なっ!ぐぅ!!」
「うわぁぁ!!うぅぅ・・・。」
今まで協力してきたベルカの騎士達にもバインドを掛けたのだ!
「これって一体・・・。」
余りにも急展開に動揺するなのはするとアルが!
「てめぇぇぇらぁぁぁぁ!!!」
エクスキューシュナーで斬りかかるアルしかし。
「いくら魔王だろうが・・・・無駄だ。」
「グッ!くそぉぉ!!」
なのは達同様バインドを掛けられてしまう。
「この人数だとバインドも通信防御もあまりもたん、早く頼む。」
「あぁ。」
するとひとつり仮面の男が闇の書を召還した。今までシャマルが管理していたのに何故?
「ッな!いつの間に!!」
すると仮面男が闇の書を開き闇の書が紫色に輝くとベルカの騎士達の胸からリンカーコアが出てきた!!
「うわぁ!あぁぁぁ!!」
「うぅぅ、ぐうぅぅぅ!」
「あぁ!ぁぁはぁぁぁ!!」
するとそれぞれのリンカーコアがロードのように光が闇の書に向けられる。
「最後のページは不要となった守護者自らが差し出す・・・これまでも行くたびかそうだったはずだ。」
「蒐集」
「壊れたロストロギア、こんなもので誰もが救われるわけがない・・・。」
するとシャマル、シグナムが姿を消す。
「シャマル!シグナム!!なんだよ!何なんだよお前ら!!う、うわぁぁぁ!!」
「プログラム風情で白き強まる心を・・・。」
すると上空からザ・フィーラが殴りかかる!
「でぇぇぇぇはぁぁぁぁぁ!!」
しかし仮面の男の防御魔法で防がれてしまう。
「そうか、もう一匹居たな・・・。」
するとやはりザ・フィーラからの胸からもリンカーコアが出る。
「ぐぅぅぅぅぅくぁぁぁぁぐぉぉぉぉ!!」
「奪え・・・。」
「蒐集」
「ぐうぅぅぅぅうおぉぉぉりゃゃーーー!!」
最後の力を振り絞るがやられてしまう。そしてなのは、フェイト、アルを中央に移動させ。
「こんなものだろう。」
と拘束魔法をかける。
「く、くそぉ!」
「ど、どうして・・・。」
そして上空に移動させられる。
魔界首都ゲヘナ
「ッ!ヴィータ?」
と何かを感じたレイブン。
「シグナム?」
そしてノワールも。
「ザ・フィーラ・・・さん?」
ノインもまた何かを感じ取っていた。
「シャ・・・マル?」
ヒカリもシャマル、いやベルカの騎士の何かを感じた。
「ヒカリ殿!」
「えぇ、ゲヘナの騎士団出撃準備!」
「了解!!」
海鳴市結界内
なのは達はバインドをさせられ拘束魔法を厳重に掛けられ身動きが取れない状況だった。
「あの三人、アルとなのはとフェイトは大丈夫か?」
「四重のバインドにクリスタルケージ、そしてアルにはトリプルクロスだ。抜け出すには数分掛かる十分だ。闇の書の主の目覚めのときだな・・・。」
「いいや、因縁の終焉の時だ!」
仮面の男はなのはとフェイトにに似た変身をすると青い魔法陣が張られはやてが転送される。
「おい、なのはあいつは?あれが闇の書の?」
「う、うん私達の友達で・・・。」
「ッチ!なんとまぁ〜・・・。(こんな若いガキが・・・。)」
初めて見る闇の書の主の若さに驚くアル。
「・・・・なのはちゃん?フェイトちゃん?なんなん、なんなんやこれ?!」
「君は病気なんだよ、闇の書の呪いっていう病気・・・。」
「もうね、治らないんだ・・・。」
「ぇ・・・。」
「闇の書が完成しても助からない。」
「君が救われる事はないんだ。」
「・・・・・ッ!・・・そんなんええねん!ヴィータを放して!ザ・フィーラになにしたん?!」
「この子達ねもう壊れているの私達がこうする前から。」
「とっくの昔に壊されている闇の書の機能をまだ使えると思い込んで無駄な事をしていたの。」
「無駄ってなんやん!シグナムはシャマルは?!」
するとフェイトに化けた仮面の男が顎をはやての後ろの方をさすとリンカーコアを吸収されもう姿のない服が残されていた・・・。
「・・・・・・ヒィ!!」
「壊れた機械は役に立たないよね。」
「だから壊しちゃお。」
とヴィータにとどめをさそうとする仮面の男達。
「え?!それ、やめてぇぇぇーー!!!」
「止めて欲しかったら・・・。」
「力づくでどうぞぉ・・・。」
「なんで!なんでやねん!!なんでそんなん!!」
「ねぇはやてちゃん。」
「運命って残酷なんだよ・・・。」
「やめ、やめて、やめてえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
するとビンの屋上に紫色の閃光が走る!!
「うわぁぁぁぁ・・・・ああぁぁぁぁぁ・・・・。」
するとはやての周りに白い魔法陣が張られ闇の書が現れる。
「Guten Morgen,Meister.」
と闇の書がそう言うと白かった魔法陣が紫色に染まるするとなのは達がバインドを脱出に成功する。
「はやてちゃん!」
「はやてぇ!」
「ック!もう遅かったかぁ・・・・。(ヒカリ!!もう駄目だゲヘナの騎士団を出せ!!)」
「(そう・・・分かったわ!!今向かわせるわ!!)」
老王の知識の中ではもう間に合わない事に気づいたアルは念話でヒカリに増援を要請した。
「うぅぅ・・・・うわああああぁぁぁぁ!!!!」
はやての絶叫で紫色の爆発と閃光が走る。そして仮面の男達が立ち去ろうとしたら。
「フフフフフフフフフ、ご苦労様です。」
と背後から不気味な声が・・・。
「ここからは俺様の時間だぁ!!」
「なにぃ?!」
後ろにはシャドーの姿が!シャドーは二人の間に入り両手を広げ衝撃波で二人を吹き飛ばす。
「ぐぅ・・・!!」
そして後退して行く仮面の男達。
「さぁ!ショータイムだ!!存分に楽しんでくれ!ハーハッハッハッハ!!」
「シャドォォォォ!!貴様ぁぁぁぁ!」
と叫ぶアル。
「おやおやアルじゃないか、今から俺を止めようと思わないほうがいいぜぇ?」
「どういう事だシャドー!」
「ふふふふふふ、まぁ見たまえ・・・。」
とはやてに顔を向けるシャドー。するとはやてが紫色の光の中に取り込まれていた。
「我は闇の書の主なり、この手に・・・。」
すると左手に闇の書が召還され。
「封印開放・・・。」
「Freilassung.」
するとはやての体は小さな体から成人の大きさになり瞳の色も赤くなり髪も銀色に変わり姿なにもかも変わってしまった。
「なんという事だ・・・また悲劇が繰り返されるのか・・・。」
と独り言のように言うアル。
「また全てが終わってしまった、一体いく度こんな悲しみを繰り返せばいいのか・・・。」
「ほほぉー!彼女が破壊神リインフォース・・・。」
するとシャドーが彼女に近寄ると。
「我の名はシャドー、お前に力を与えた者なり、少しお前の力を貸して欲しい。」
「・・・・主が望むなら・・・。」
するとシャドーは彼女の後ろに移動し彼女の影に入っていくシャドー。
「ハァッ!はやてちゃん!!」
「・・・・はやてぇ・・・。」
「・・・・・・・。(あれが破壊神リインフォース、シャドー貴様は何をするつもりだ!)」
そしてリインフォースは涙を流しながら。
「我は闇の書、我力の全ては・・・。(クククククククク、これで準備は出来た・・・・。)」
すると右手を上に掲げ、
「Diabolic emission.」
すると掲げた右手から巨大な魔法弾が出てきた。
「・・・はぁ・・・。」
「・・・・ぁぁ・・・。」
「ック・・・・。」
「主の願いをそのままに!(消えろ。)」
するとリインフォースの周りに3つの魔法陣が現れ。
「そうはさせねぇー!!グランドクラッシャァァァァァァァ!!」
するとレイブンが現れいきなりリインフォースに攻撃を仕掛ける。しかし余っている左腕で防御魔法を出し防御されてしまう。
「レイブン、お前もまた悲しい事を繰り返すのか?(毎回邪魔をしてくる奴め・・・。)」
「黙れぇ!貴様がこうやって暴れる限り俺たちは戦い続ける!間違っている事を正す為に!!」
するともうひとつの魔法陣からノワールが現れ。
「そう、だから私達は最善の事を尽くすのみ!だからあなたを倒す!!」
そして最後の魔法陣からはノインが。
「いくか膨大な力があっても使い方が間違ってるでしょ?なんで分かってくれないんですか?!」
「私は主の為にこの力を全て使うだけ、間違っているのではない。(そうその通りだリインフォースお前はただ力を振るっていれば良い・・・。)」
「来たか・・・・。なのは!フェイト!一旦離れるぞあれは空間攻撃で離れないとやられるぞぉ!!」
一方仮面の男達は、そして既に出動したクロノは・・・。
「あの男が来るとは予想外だが結界は張れた。デュランダルの準備は?」
「出来ている。」
仮面の男が持っていたのはクロノの杖をカード状にしたのと同じ物の色違いの物だった。すると仮面の男はリインフォース、なのは達を見ていた。そしてなのは達はリインフォースと対峙
していた、そしてゲヘナの騎士団も一時距離を取っていた。
「デアボリック・エミション。」
リインフォースがそう言うと巨大な魔法弾は上空に上げられる。
「ック!間に合わないか、なのは、フェイト!俺から離れるな!!」
と身を寄せ合う3人。
「闇に染まれ・・・。」
リインフォースがそう言うと魔法弾が破裂し空間攻撃が始まる。
「ック!ノワール!俺たちも!!」
「分かっています!長距離転送!!」
すると3人は遠くの方に転送された。
「ッ!闇の絶対壁!!」
「darkabsolutewall」
老王がそう言うと地面から巨大な壁が出てきて表面には闇魔力が張られていた。しかし防御に成功するが激突の衝撃で3人とも吹き飛ばされる。
「グうぅぅぅ!」
そして空間攻撃を遠くから見ている仮面の男2人は・・・。
「持つかな?」
「暴走開始の瞬間までは耐えて欲しいな・・・。」
すると床から魔法陣が出てきて2人とバインドで拘束される。
「グハアァ!!」
「ぐふぅ!!」
2人が苦しんでいる時若い声が聞こえてきた、クロノであった。
「ストラグルバインド、相手を拘束しつつ強化魔法も無効化する。余り使い所のない魔法だけどこういう時には役には立つ!」
するとクロノは杖をクルっと回し地面を叩く、すると・・・。
「ぬはぁぁぁぁ・・・・。」
「変身魔法も強制的に解除するからね。」
「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」
そして仮面の男2人の変身魔法が解除され仮面が取れるとアリア、ロッテの姿が!!
「クロノ!こんのぉー!!」
「こんな魔法教えてなかったんだけどね・・・。」
「一人でも精進しろと教えたのは君たちだろ?アリア、ロッテ!!」
そして一方なのは、ゲヘナの騎士団達は・・・。そしてリインフォースはなのは達を探していた。
「・・・・・・。(隠れたか・・・。)」
そしてなのは達は・・・。
「アルさん大丈夫ですか?」
「あぁあの魔法は防御力が高いがあんなに衝撃が来るとは・・・。」
するとゲヘナの騎士団達が合流してきた。
「大丈夫かい御二人さん?」
と声を掛けるレイブン。
「はい、大丈夫です。」
アルの「闇の絶対壁」で無傷だ。
「おいおい、俺の心配ぐらいしてくれたって良いじゃないの!」
「アルは見た目で大体分かるから良いんだよ!」
「まぁまぁ、とにかく今は彼女を止める方が優先です。良いですかなのはさん、フェイトさん?彼女は広域攻撃型です。いくらフェイトさんがスピード型とは言え避けるのは難しいでしょう。な
のはさんは余り近寄らず遠距離砲撃魔法でフェイトさんを援護して下さい。我らは我らなりの戦い方があるので・・・。」
と簡単な事を説明するノワール。
「はい、分かりました。」
「はい、バルディッシュ!!」
「Yes, sir. Barrier jacket, Lightning form.」
バルディッシュがそう言うとマントが出てきた、これによって少し防御力が上がる、すると遠くから。
「なのは!」
「フェイト!」
ユーノがアルフと共にやってきた。
「ユーノ君!アルフさん!!」
「アル、彼らは?」
とレイブンが聞くと。
「あぁ、俺たちから見て左側の奴がユーノで隣のフェイトの使い魔アルフだ。」
「ふう〜んこれは良い増援と言って言いのかな?」
「あぁ!」
するとリインフォースが。
「あ、あぁぁぁぁ!!!」
「リインフォースよ、お前の体、精神 ! 借りるぜ・・・・。」
突然リインフォースが苦しみだす、そして瞳が赤から黒に変わり・・・。
「ッフ、所詮内部からは弱いのか・・・。」
人格がシャドーに変わってしまった。
「あ、あのーなんか様子が変ですよ。」
遠くが見ているノインがリインフォースの異変に気づく。
「ん、どうしたノイン?」
「瞳の色が変わってます・・・。」
「何ぃ?!」
「さぁ、幕が開きますよ・・・ククククククククハァーハッハッハッハッハッ!!」
リインフォースの人格がシャドー奪われてしまった。そしてアル達は・・・。
「っふ隠れても無駄だ、逃がさないよ・・・。」
するとリインフォースは右手を上に掲げると。
「ゲフェングニス・デア・マギー。」
すると結界が張られる。
「ッ!何?!」
「前と同じ閉じ込める結界だ!!」
「やっぱり・・・私達を狙ってるんだ・・・・。」
「今クロノが解決方法を探している、増援も出しているんだけどまだ時間がかかるみたいなんだ。」
「ッチ!だったら俺らだけでやるしかない・・・か・・。」
「増援なんて期待しない方がいいぜ相手は闇の書だからな。」
するとフェイトがリインフォースを見るなのはを見て。
「なのは・・・・。」
「ッ!うん大丈夫!」
何か考えていたのか?
「さて結界は張れた、スレイプニール!」
「Sleipnir」
するとリインフォースの背中に生えていた羽が大きく羽ばたく。
「リインフォース上昇、どうやら僕達を探しているみたいです。」
とアルに報告するノイン。
「よし、フェイト達はさっき言った通りだ、俺達は俺達で行くぞいいな?」
「了解!!」
するとリインフォースがアル達に気づく。
「見つけた・・・ロード・オブ・シュート!」
すると拳から紅い細い光線が放たれる。
「ッ!!魔力反応だ散開!!」
とレイブンが言うと全員一時散ばる。
「あれはロード・オブ・シュート・・・。」
「まさかバンプ様の技を出すとは思いもしてませんでした。」
「まぁー実際同一人物が姿を変えただけみたいなものだからな。」
ロード・オブ・シュート、初代魔王バンプ・クライアントが主に使用していた魔法である。今で例えればアルのロード・オブ・ブレイカーと同じである。
「(よし散開は出来たお前らは今後出てくる巨大生物の処理を頼むあれが居ると結構厄介だ。)」
「(分かりましたその間どこがで奴をアンプッシュしてます。)」
すると3人はアイコンタクトを交わし散ばっていった。
「よし、アルフ、ユーノ、バインドを頼む。フェイト、なのは行くぞ・・・。」
「もう遅い、塵一つ残さず消してやる。」
すると右手を魔剣エクスキューショナーを召還する。そしてフェイトと斬撃が交じり合う。
「(一旦距離をとりロード・オブ・ブレイカーで落とす。)」
そしてしばらくフェイトとリンフォースとの斬撃が続く。
「この金髪野郎!!ちょこちょこ動きやがって少しは止まれッてんだぁ!!」
エキスキューショナーを持ちながらクヂるリインフォース。
「・・・・ッ!(速さはこっちが速いけど威力が段違いだ何とかしないと・・・。)」
「ッフン!」
「ハァッ!!」
「ッ!バインドか・・・こんな物つまらんものを!砕けぇ・・・。」
すると少し力を加えただけでバインドは粉々に砕けた。
「Plasma Smasher」
「ファイヤ!!」
「Divine Buster Extension」
「シュート!!」
「ロード・オブ・ブレイカー!!」
砕けた間少し動きが止まった時3人でなのはは右から、フェイトは左から挟むように、そしてアルは正面から一斉射撃を開始する
「ッ!盾、求む。そしてフィールドを・・・。」
「Panzerschild and darkwall」
すると両手で防御魔法、そして正面にはフィールド防御魔法を張るリインフォース。
「こんなもの・・・無駄な戦いだ。」
力の差を感じ少し失望するリインフォース。
「ッチ!なんて奴だ!俺達の一斉攻撃も防ぎやがった・・・。」
するとアルに向かって加速するリインフォース。
「まずお前から消えて貰うか。」
「ッチ!」
リインフォースがアルに斬りかかる。
「もう遅い!もう遅いんだよ!!お前達がどう足掻こうがこの俺は止められない!!」
「止められない?哂わせる・・・。」
と素っ気無い言うアル。
「なにぃ?」
「エクスキューショナーカートリッジロード、フルドライブ!!」
「Execute Slash」
するとエクスキューショナーの刃が紅く染まり思いっきり縦に振り下ろすと紅い衝撃がリインフォースに向けられる。
「っちぃ!」
リインフォースは防御を余儀なくされたあんな接近してこの攻撃だと近すぎて回避不可能である。それによりリインフォースは魔法防御もする暇もなく腕を組み合わせ防御する。
「ッチ!こうなったら一気に消してやるよぉ!!」
すると右手を前に掲げ巨大な魔法陣を召還する。
「なぁーおいあれって・・・・。」
「まさかッ!」
そう桜色の魔法陣そして集まる桜色の光。
「星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ・・・。」
淡々と詠唱するリインフォース。
「スターライトブレイカー。」
自分の技が相手に使われている事に驚くなのは。
「アルフ、ユーノ!」
巨大化していく魔法弾を見て喰らう前に離れる必要がある。フェイトはそれをアルフとユーノに伝えた。
「あいよ!!」
アルフはそれを承知しユーノを抱え移動開始する。そしてフェイトはなのはを抱え退避する。
「(お前らデカいのが来るぞ!一時離れよう!!)」
「(了解しました。私たちは転送で距離をとります。)」
ゲヘナの騎士団にも退避するよう伝えるアル。
「貫け!閃光!」
「なのはの魔法を使うなんて・・・。」
「なのはは一度蒐集されてる。その時にコピーされたんだ。」
「ちょ、フェイトちゃん!こんなに離れなくても。」
「至近で喰らったら防御の上から落とされる!回避距離をとらきゃ・・・。」
そしてアルは。
「紅き閃光、滅びの光よ今執行の時・・・。」
するとアルはリインフォースから少し離れた所からロード・オブ・ブレイカーを撃とうとしている。
「アルなにやってんだよ!いくらなんでもこれじゃーやられちまうよ!!」
と忠告するアルフ。
「もしてめぇらが回避距離がとる前撃たれたらどうする?俺が少しでも足止めをする!(ここでやられるわけには・・・。)」
そして詠唱を続けるアル。
「執行、開始!」
そしてみるみる大きくなる二人の魔法弾、そして。
「スターライト、ブレイカー!消えうせろ・・・。」 「ロード・オブ・ブレイカー!」
最大まで膨れた魔法弾が放たれる、そしてそれに対抗アルも魔法弾を放つ。辺りが閃光に包まれる!!
シャドーに人格を奪われたリインフォースとアルの魔法がぶつかり合い閃光に包まれる。
「ぐうぅぅ!!」
「・・・・ふん無駄な足掻きをしやがって・・・。」
アルのロード・オブ・ブレイカーは多少食い止めることは出来たと思うが実際その時間は数秒だった。そしてアルはリインフォースのスターライトブレイカーに直撃する。
「アルさん!ッあ!!」
アルを呼ぶなのは達だがそう言っているとリインフォースが放ったスターライトブレイカーが押し寄せてくる。そしてなんとか防御する事は出来たが。
「うぅぅ・・・くっそぉ・・・。」
直撃を受けたアルはビルに吹き飛ばされており身動きが取れない状況だった。
「ふん、仲間を助けたか・・・。だがその仲間もお前が死んだ後あの世に送ってやるよ!」
「そんな決定権がお前にあるのかよ!」
「ふん!もうお前は動けない、いくら仲間が来ても俺止めることは不可能だ、さぁ死ぬがいい!」
そしてアルに向け右腕が掲げられる。
「・・・・くそぉ。」
これまでかと思いリインフォースが魔法を放とうとしたら白い魔法弾がリインフォースの右手を貫く!
「なにぃ?!」
すると遠くのビルの屋上からひとつの物陰が。
「アルあんた何やってんのよ!立ちなさいそれでも魔王なの?!」
ビルの屋上に居たのはそうアルの秘書ヒカリだった。ヒカリは片手でスナイパーライフルを持ちアルに怒鳴る。
「ほぅ、とんだ助っ人だな。」
「ヒカリ・・・どうして?!」
「あぁ?そんなの後だ後!!まずこの頭の悪い奴をやるよ!!いくよバイン。」
するとヒカリは弾を装填しスナイプ状態になる。
「ふん、ふざけた真似を!」
するとリインフォースがスピリットブレイカーを放つ!
「バイン!エクスキューションフィールド展開!!」
「了解!エクスキューションフィールド展開!」
するとヒカリの周りに黒いオーラ放たれる、するとスピリットブレイカーを見事防いだ。
「なにぃ?!」
「甘く見ないことね!これでもゲヘナの騎士団副隊長なんだから!!」
と誇らしげに言うヒカリすると。
「俺らの事も忘れては困りますよぉ!!」
すると地上から無数のバインドが飛び出してきた。
「くぅ!強化型バインドだと?」
すると地上からレイブン、ノワール、ノインの三人がバインドを放っていた。
「さぁ頭に風穴を開けてあげるわぁ!なのはちゃん!フェイトちゃん!あなた達も強力して!!」
すると銃口が大きく開かれるそして細長い弾を装填するヒカリ。
「あ、ははい!」
「わ、わかりました!」
突然知らない人から言われ驚く二人だが。
「行くよレイジングハート!!」
「Yes, my master.Divine Buster Extension.」
「行くよバルディッシュ!!」
「Yes, sir.Plasma Smasher.」
「シュートォ!!」 「ファイヤァ!!」 「スパイラルオルゴンライフル!!」
そして桜色の砲撃と黄色い砲撃、さらに紅い銃弾が放たれる!!
「・・・・っふん!!片腹痛いわ!!」
するとリインフォースがふん!と怒鳴りあげるとと強化型バインドを砕きそして3人が放った魔法も何も無かったように消滅してしまった。
「ば、馬鹿なぁ・・・。」
余りにも衝撃な事で唖然するヒカリ。
「無駄だと何故分からない!俺に勝てるものはない!!まず邪魔な奴は退場して貰おうか。」
リインフォースが指を鳴らすとヒカリとゲヘナの騎士団に魔法陣が張られる。
「なぁ!(強制転送魔法か・・・。)」
すると4人は結界内のどこかへ転送されてしまった。
「うぅ・・転送魔法か。」
ようやく痛みが弱まり立ち上がるアル。
「アルさん!!」
とアルを心配するなのは達。
「大丈夫だ心配する必要はない、なんとかなる・・・。」
エクスキューショナーを杖代わりに歩くアル。
「あん、へとへとだなアル?」
するとなのは達にエイミィからの通信が!
「なのはちゃん!フェイトちゃん!クロノから連絡、闇の書の主に、はやてちゃんに投降と停止を呼びかけてって!」
そしてなのははフェイトとアイコンタクトを取り、はい!とエイミィに返事し。
「はやてちゃん、そして闇の書さんとシャドーさん、止まってください!!ヴィータちゃん達を傷つけたの私達じゃないんです!」
「シグナム達と私達は!!」
と必死に説得をするなのは達だが。
「あぁ?そんなの知らないな!リインフォースがそう思うのかは知らないが俺はヴィータやシグナム達なんてどうだって良いんだよ、ただ俺はこの力が欲しかっただけだ!!」
「(なのは、フェイト。今の奴はシャドーに人格を奪われている。いくら説得をしても奴には意味がない。)」
「(そんな・・・じゃどうすれば?)」
「(奴の蒐集器官もあるいは闇の書内部に入り主はやてを助けるしかない・・・。)」
「そしてお前達が俺の邪魔をするのなら俺は容赦なく・・・殺す。」
そう言うと右手を前へ掲げ魔法陣を張るリインフォース。
「シャドーさん!!」
「お前にその名を呼ばれる筋合いは・・・ない!!!」
すると地面が割れ、巨大モンスターが現れ無数の触手がなのはとフェイトを襲う!
「うぅぅぐふ!」
触手が容赦なくなのは達の体を締め付ける。
「俺はこの力を使いこの世界をこの汚れた世界を闇にする。そしてバンプが成し遂げれなかった事を果たすのみ・・・。」
「それはバンプがお前に支配されていた頃の事だろ!」
と反論するアル。
「貴様は黙ってろ。」
すると重力の魔法だろうかアルはその魔法より押しつぶされそうになる。
「なのは!フェイト!そこでじっとしてろよぉ!グレン・ニードル!」
するとレイブンが突如現れハンマーのガインを地面叩き無数の棘を出し巨大モンスターを倒す。
「かまいたち!!」
すると今度はノワールがかまいたちでなのは達を締め付けていた触手を切り捨てた。
「大丈夫ですかなのはちゃん、フェイトちゃん?」
と心配そうに近寄るノイン。
「はい大丈夫です、しかしアルさんが!」
とアルを心配するフェイト。
「あぁ、だが俺達があいつから言われたのはこのデカ物を始末しろという事だけだお前ら2人がアルを助けてやってくれ頼む!」
「わかりました、行こうフェイトちゃん!」
「うん、なのは!」
と二人はアイコンタクトを取りリインフォースに接近する。
「さぁ〜て御二人さん!おっちょこちょいアルの為にも頑張ろうぜ!」
とノワールとノインの肩を叩くレイブン。
「はい、我ら王に言われた事は必ず成し遂げます!」
「アルさんが今頑張ってるんです僕達も頑張らないと!」
と気合を入れる3人、そして数十体も居る巨大モンスターへ挑む3人であった。そしてなのはとフェイト、そしてアルは。
「ぐうぅぅぅ・・・・。(くそぉ重くて身動きが取れない体が粉々になりそうだ。)」
アルはリインフォースの重力魔法に必死に耐えていた。
「ほぅ意外と耐えるね、だがそろそろ限界だろ?」
すると遠くから。
「やらせない!!」
という声と同時になのはの魔法が飛んでくる。
「だから無駄だといったはずだ何度言えば分かる。」
「この世に絶対無敵なんてない!だから私達はあきらめない!」
と戦う意思を示すフェイト。
「いくら言っても駄目という事か・・・仕方ない。」
するとリインフォースが右手を前に掲げ。
「刃以て血に染めよ、穿てブラッディダガー。」
そう言うとなのは達の周りに赤く染まった短剣が数多く出現し高速でなのは達に突き刺す!
「・・・ッ!」
なんとか反応出来たふたりはそれを回避する事に成功する。
「もう止めてくださいシャドーさん!こんな事をして本当にバンプさんは、本当に喜ぶの?!」
「俺はただ成し遂げれば大いなる栄光を得る事になる。この世を支配出来るそれ以上に良い事があるかぁ?ハーハッハッハッハッハ!!」
「もうやめてぇぇ!!」
なのははそう言うと魔法を一発リインフォースに放つ。
「お前はこりない奴だな、そろそろ消えてくれると嬉しいのだが。」
そう言うとリインフォースはなのは達に急接近し回し蹴りでフェイトを蹴り飛ばした後なのはの首を掴む!!
「なのはぁ!!」
フェイトがなのはを助けるために斬りかかる。
「邪魔だ!」
とリインフォースにバインドをかけられてしまう。
「さぁ、眠れ。」
そして開いている左腕に闇の書を召還する。するとリインフォースが眠れと言ったと同時になのはの体が桜色の光になり消えた。
「Absorption.」
と闇の書を閉じ姿を消す闇の書。
「・・あぁ・・・なの・・は・・・。」
吸収されてしまったなのはを見て唖然とするフェイト。
「くぅ、なのは・・・。」
そしてアルも。
「ふん、彼女は俺の胸の中で永遠の眠りに着くそう深い眠りに・・・。」
「おまえぇぇぇぇ!!」
するとフェイトがリインフォースに斬りかかる。
「駄目だぁフェイト!同じ目に遭うぞ!!」
しかしフェイトは興奮状態でアルの声なんて一切聞こえていない。
「はあぁぁぁぁ!!」
とバルディッシュを振りかぶるとリインフォースは防御魔法を張りバルディッシュの斬撃を防御する。
「そうだなお前もあの小娘と一緒に仲良く眠るが良い!」
そしてフェイトも黄色い光となり吸収されてしまう。
「ふんこれで邪魔者は消えた!ゲヘナの騎士団もモンスターに苦戦中だもうお前を助けてくれる人なんて居ない!ハァーハッハッハッハッハァ!!」
白い雪が降る夜に気高い悪魔の声が鳴り響いく・・・。
次回予告
「蒐集されてしまったなのはとフェイト!闇の書の中でそれぞれが見る夢とは?そして絶体絶命のアル、しかしその時老王が新たなる覚醒を遂げる!!次回魔法少女リリカルなのはA`s第七章 宿命ドライブイグニッション!」