▼第八章 
魔法少女リリカルなのはStrikerS Death Tear


第八章「煉獄」


 とある路地裏は、修羅場と化していた。
 目の前に映る”敵”は、縦、横と一閃を繰り返してレキに襲い掛かる。
 買い物袋を置き去りにして、後ろに交代しながら見切る。
路地裏でこんな物騒なモン出して襲ってくるなんて、どうかしているだろ!
さらにマントで顔は隠されている。ますます怪しい。
 幸いにここは、人がほとんど通らない場所だが、いつ誰かが通りかかるか分からない。見ているのは物陰からこちらを見ている黒猫一匹。
 ここでの戦闘は危険だと判断するが、この者が何の目的で自分に襲い掛かってきた理由が分からない。ただの通り魔やイカレてるだけならまだ良い。しかし、もし自分に何らかの関係があるのなら、色々と問い詰める必要がある。
「てめぇ、一体何の目的でこんな事をする!?こんな所で、物騒な物出して!」
 その問いに、その者は依然と無言を通す。
 すると、刃を引いて後ろへ飛びながら後退し、右腕を頭上に上げてナイフを裾の中へ仕舞い込み、次に腕を下に振り下ろすと先ほど手にしていたナイフとは違う、一見サバイバルナイフの様に見えながら、その刃には黒色した魔力が禍々しく色を放ちながら付与されていた。
デバイス……?
 通常のナイフとは違って、デバイスを使うという事はここからが本番ということを意味する。構える”敵”にこちらもデバイスを使用するか思考する。
 ここは裏路地。大鎌の絶影を振りまわるとなると、ここは余りにも狭すぎる。大きく振り回せば、途中で刃が建物の壁に突き刺さって相手に首を切断されるか、胸元にクザリだ。
 考えは纏まった。レキは懐からデバイス以外に護身用に仕舞いこんでいたナイフを一本、取り出して握り締めた。
 それを見た”敵”は、顔は見えないが首を少し傾けている姿はどこか、笑っている様に見えた。
 すると”敵”は、アスファルトの地面を蹴って襲い掛かる。
 縦からの一閃に、ギシリという金属音を鳴らしながら魔力付与したナイフを両手で受け止めた。
 地面を踏み込んでそれを押し返すと、デバイスを握った相手の右手に目掛けて、右腕を大きく振りかぶってナイフを投げ飛ばした。
 “敵”は余裕綽々な動きで蟲でも払うかのように、ナイフを薙ぎ払う。
 だが、レキはそんなナイフの事なんて気にする事も無く、咆哮を上げながら相手の懐の中へ飛び込み、さらに奥へ突き進む。
「うおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああ」
 拳を握る。
 渾身の一撃を与えるべく振りかぶった右手だが、相手はナイフを横にして盾代わりにして一撃を受ける。
 ガン 、と金属物を叩きつける音と共に、”敵”は衝撃でそのままの態勢で後ろに後退する。
 続いて次の一撃を与えるべく、再びレキの足は”敵”に向かっていた。
 刹那、相手からピカリと光る何かが現れる。反射的に危険を察知すると、腕を交差し身構える。次の瞬間に身体の足や腕、脇腹が痛みを感じながら切傷を負っていた。
 何らかの飛び道具を確認すると、右手を前にかざして防御魔法陣を展開する。すると、相手から飛び出てきた”それ”は、防御陣に衝突すると地面にカランという音と共に落下した。
 そこには五、六本の投げナイフ。クナイにも似たその形状は、魔界アルデバランで普及している投げナイフだ。ミッドで手に入る物ではない。
 それを見たレキの身体が一気に凍りつく。
 そのナイフが本当に魔界で入手したのか、或いはどこかの世界で似た物を入手したのか分からないが、仮にこれが魔界の物だとすると、相手は魔界からの出身者という事になる。
「……あんた、本当に何者だ?こんなナイフを持っているという事は、ただのイカレ野郎じゃないってことだな?」
「……………………………………………………………………………………………」
 再び問いかけるが、相手は何も答えない。
 それどころか、右手に持ったデバイスを顔の前で刃を上に掲げると、足元に魔方陣が展開される。すると。
 バン 、という岩をぶつける音と同時に、辺りにあったポリバケツや地面、さらに建物の壁の一部が一瞬にして消えた。
───というより、”分解”された。
 消えた部分から、砂煙のような緑色の粒子が現れ、相手の身体の周りを漂い始める。
 あらゆる物質を原始レベルまで分解するこの『物質変換魔法』と言われる技法は、魔法の一種であらゆる物質を原子レベルまで分解し、それを自分が思い描く”モノ”へ再構築する魔法だ。
 しかし、その魔法を行使できるのは魔界アルデバランで生まれ育った者だけ。
 それを知っていたレキは、ある一つの答えを導き出す。
 コイツは……!
「てめぇ、魔界育ちかっ!」
 言葉が荒くなる。
 それを聞いた敵は嘲笑うかのように ふっ 、と微かに笑った。
確かに ふっ、と男の声で。それも、中年の男性に近い声だった。
 男は笑うと、彼の周りで漂っていた無数の粒子は、個々に光を放ちながら一つの物質へと再構築されていく。
 それは一つだけではなく、彼の周りのあちこちでその現象が起きている。
 そして、粒子たちは一本のナイフを形成した。だが、それは重力に引かれて地面に落ちることはない。念力で浮かしているのか、空中でピタリと止まっている。
「!!」
 その光景を目の当たりにして、レキはぶるっと、身体を震わせながら混乱していた。何故なら、このナイフを物質変換魔法から生成し、それと同時にナイフを念力のように自在に操る力を知っていたから。
 だが、彼が知るその力を持っている人物と、目の前に映る中年と思わせる男とでは噛み合わない。
 それでも、その力はレキの目の前で現れている。
 稀少技能(レアスキル)『浮刀術』が。
 男は右手を振るう。すると静止していたナイフは突如、レキに向かって空を翔け始めた。
 ギシッ! と、激怒したかのように獣の如く犬歯を剥き出して目を大きく見開く。
 刹那。ピカリと彼から光が放たれると、彼の丈程ある漆黒の大鎌が姿を現す。それをマントとバリアジャケットを纏ったレキが、全身を回転して上段からの一閃を放った。
 それは、レキが死神として臨戦態勢になったという事を意味していた。
 鋭利な刃は、目の前に迫っていた数本のナイフを斬り落とした。しかしまだ、男が生成したナイフは残っており、それが自分の背後に回っていることは斬撃を繰り出す際に、この目でしっかりと捉えていた。
残りを叩き斬ろうと、振り返ろうとした時。
 瞬 、と空気を切り裂く音と共に、背中の皮と肉を引き裂く水っぽい音が裏路地に響いた。
「ガッ……ぁ!」
 マントとバリジャケットを紙のように容易に切り裂かれ、血まみれの背中に激痛が走る。
 まるで無数の刃に斬りかかれた痛み。それは確かに、無数の刃によって切り裂かれていた。
 予想もしていなかった攻撃に、思わず絶影を杖代わりにしてヒザを突く。
 くそったれが……!!
 稀少技能(レアスキル)『浮刀術』は、使用者の思考通り自在に操ることは知っていたが、まさかナイフの速度も調整できるのは想定外だった。
 それに、『浮刀術』を行使している間に使用者の行動が制限されることはないと言うのに、この男は一歩たりともその場から動いていない。
 なめられている……。
 怒りを奥歯で噛み締めながらゆっくりと立ち上がり、頭上を見上げる。
 そして、自分の中に秘めている”何か”を引き出そうと、犬歯を剥き出しにして野獣のように咆哮をあげる。
「おおおおおおおおおおおあおあああああああああああああああ!」
───出ろ!出ろぉ!出ろよぉ!!
 すると、レキの足元に紅蓮の魔法陣が展開される。さらに、魔法陣から竜巻に似た空気の渦がレキの身体を包み込む。
 その空気の渦は、彼の周りに付着している血液を一滴残らず絡み取ると、それは血液の渦へと変貌する。
 瞬間、血液の渦が轟! という爆弾が爆発したかのような音を立てる。
 そして渦は、火災旋風のように炎の渦と変貌し、彼の身体に纏っていた。背中には、血液が炎と変わって炎の翼へとその姿を変えていた。
「はっははは……やればできるじゃねーか」
 その自分の血液を炎へと変換する力。
 死神が持つ特殊な力。
『シヴァー』と総称されるその力は、死神たちが全員同じ力を持っているわけではない。
 死神たちがそれぞれ異なった力を所持しており、その力が開花するのが何時なのか分からない。或いは、開花しないままその生涯を終える者も居る。
 レキが、そんなシヴァーを開花させたのは今ではない。
 『戦闘機人事件』に遭遇し、皆が目の前で殺されていく光景を目の当たりにし、感情の爆発から開花したものだった。初めてその力を発動した時には、暴走していてまともに制御もできず戦闘機人の前に倒れるしかなかった。
 だが、今は違う!
 こうして、自らこの力を行使することができる。
 レキは半分驚きも含んだ笑い声をあげながら、狂ったかのように口を三日月のように笑って見せた。
 そして右手を広げると、纏っていた炎が掌に集まって炎の剣が生み出される。
 掌でジリジリと、何かを燃やす音と共にレキは、目の前の敵に向かってその煉獄の炎剣を横殴りに叩き付けた。
 炎剣が放たれると、剣は槍となって凄まじい速度で男に襲い掛かった。男に衝突するとその瞬間、槍となっていた炎の形成は無くなり、爆音と閃光、そして灼熱の業火が男を包み込んだ。
 ビルの外壁は熱によって剥がされ、辺りのパイプ等は飴細工のように溶けて跡形も無く消えていた。
 こんな魔法は、人気がないこんな所しかできないが、仮に偶然通りかかった一般人居るとしたら問題だが、今はそんな事を気にしている余裕はなかった。
 目の前には、摂氏3000℃の灼熱の地獄が広がっている。本来なら、これで相手は丸焦げどころか、炭になっているだろうが、レキは構えを解こうとしない。
 それだけではなく、右手を前に掲げて水平に振るうと、敵を包んでいた炎を自分の元へ戻した。
 するとそこには、大きく凹んだ地面の中心に、無数のナイフによって形成されたドームが目の前に現れた。
 もちろん、そのドームは灼熱の業火によって真っ赤に燃えていた。
 これなら中に居る男に、摂氏3000℃がそのまま伝わるはずだ。
 外壁の数枚がゆっくりと剥がれ落ちていく。
 しかし、それを見てレキは全身を凍結されたような悪寒に襲われた。ドームの外壁が剥がれると、そこにはまた次の層となるナイフの外壁が現れた。
 さらに、その層の外壁は熱によって赤く熱せられていなかった。
 ナイフはゆっくりとドームの形状を崩していき、中心に居た男の姿が現れる。そこには、ナイフのドームに加えて半球型の防御魔法を発動させていた男の姿があった。
「……ちっ」
舌打ち。
 答えは出た。要は、男はナイフが炎によって熱せられる前に外壁のナイフを全て『物質変換魔法』によって分解し、それと同時と言っていいほどの速さで『浮刀術』を行使してナイフを再構築して熱から身を守っていた。
 防御魔法はあくまで保険の為に発動させていたのだろう。
「面白いものを見せてもらった」
 ここで初めて、男の確かな言葉が発せられた。
 あぁ? と首を傾げると男は握っていたデバイスを懐に仕舞い込むと、ゆっくり一歩ずつ後ろに後退する。
「ぉ、……おい!」
慌てて呼び止めようとしたが、男はそれっきり何も言葉を発することなく大きく飛翔してその場を立ち去っていった。
 追おうと思えば追えた筈だが、もし飛翔魔法を使えば管理局に察知される可能性があるため、面倒なことは避けるために追う事はやめた。
 『シヴァー』の力が消え、炎の翼や纏っていた炎が黒ずんだ血液と戻って、血の雨を浴びた。
 そして、電池が切れたかのように足の力を失い、膝を折って屈んだ。
 レキは出血多量で視界が微かにぼやけて見える。こうしてこの力をまともに行使したのはこれが初めてだ。それにしてはよくも上手く扱えたものだと、自分で驚きが隠せず笑いたくなる。
 家に帰って傷の治療をする為に立ち上がるレキ。
 自分が置いた買い物袋を手に取ろうと探したが、目の先で灼熱の業火で原型を無くした買い物袋がそこにあった。





「ふぅ……片付いた」
陸士部隊の隊舎の一室で、サングラスを掛けたワタルはそう言った。
任務から戻ってきてすぐに部屋の掃除を再開し、日が暮れる頃にようやくそれを終えた。
散乱していた書類や本は、本棚や引き出しの中といった元の位置に戻されていて、綺麗になった部屋をくるっと一巡り見渡して満足そうな顔を浮かべている。
 部屋を戻った時に、ギンガの匂いが部屋に残っていた事もあり、何か自分の事を探っているのではないかと不安を抱くが、自分の本性が分かる物は鍵付きの引き出しの中にある一冊の本だけである。
 ワタルは椅子に座って、内ポケットに忍ばせていた鍵を手に取ると、鍵を開けてその本を取り出して机の上に置いて白紙のページを開いた。
 まだ何を書くか決まっていないが、とりあえず白紙のページを見つめて暫く考え込む。
 すると何か閃いたのか、再び内ポケットに手を伸ばして一本のボールペンを手に取る。
 そして、ページに記そうとした時。
 ピピ、と通信を知らせる着信音が突然部屋に鳴り響く。
 本を閉じて、通信に応える。
『ワタル捜査官、お客様がいらっしゃっています』
 モニターが展開されると、見慣れた茶髪の女性通信士の顔が現れる。
 廊下でもよく見掛けたりするが、これと言って会話した事も無いし、階級や経歴も全く知らない。
「お客様?誰ですか」
『ワタル捜査官のご親族だと聞いています』
 ご親族?
 相手はレキだと考えたが、仮に彼だとしても何故通信して子ないのか疑問に思う。
 まさか、通信では話せない重要な話でもあるのか。理由を色々と考えたが結局これだ、と言える結論は出てこなかった。
「分かりました。すぐにいきます」
『はい。3番応接室でお願いします』
「了解です」
 どうせすぐに終わるだろ。
 と、考えたワタルは本をそのまま置いたまま、急いで部屋を後にしてレキが居る応接室へ急いだ。
 廊下を自慢の足で駆けていく。
 走り出して、2分もしないで応接室の前に到着した。
 扉の向こうには、レキが居ると思って何も言わず扉を開けて中に入ろうとした。
───レキが居るはず、だった。
 死神の身体は、一瞬にして凍りついた。
 まるで、身体の中に液体窒素でも入れられたかのように。
「おー久しいなー!元気にしてたか?」
「───ぇっ、……ぉ、おや、じ?」
ワタルは確認するかのように、目の前に映るオールバックの中年男性に問いかける。
「何だ、お前もレキみたいな顔をして。そんなに親父に会うのが嫌か?」
 親父だ。間違いない、親父だ。
 改めて彼の言葉を聴いて、再会するのは随分久しぶりだがこの男が父親の死神レイブンだと確信する。
 それと同時に、通信士が言っていた”ご親族”という意味も理解できた。
 ようやく目の前の状況を理解したワタルだが、これはこれで非常にきまずい。
 そんなワタルを置いて、指輪から言葉が発せられる。
『ワタル。この方があなたのお父上なのですか?』
「えっ?……ああ、そうだ」
 その会話をソファに座って聞いていたレイブンは、驚いた表情を見せて「おー!あなたがレイヌさんでしたか。お目にかかれて光栄です」
 と、慌てた顔で席を立ち、指輪がある高さまで腰を下げて頭を下げた。
『お父上、頭を上げてください。折角お逢いできたのですから、互いに座って話しましょう?』
 ああ、すまない。と言うと、二人は応接室に設けられた二つのソファを向かい合うように座った。
 ここでワタルは改めてレイブンの容姿を確認する。
 銀髪のオールバックに、全身灰色のスーツでしかも有名なブランド物。とても紛争地帯で活動していた服装とは思えない。
「改めて。久しぶりだな、ワタル。逢えて嬉しいよ」
「ああ。親父こそ、よくここまで来れたな」
「んー?私はお前の父親なんだぞ?舐めてもらっては困るわ!」
ニタニタと笑うレイブンだが、話は続く。
「そして、レイヌさん。初めまして、ワタルの父親のレイブンと申します」
『こちらこそ初めまして、妻のレイヌ・ゲルンガイツです。私もお父上にお逢いできて、とても光栄です』
「二人が結ばれたときに、駆けつけていれば良かったのですが。あの頃は、紛争地帯で大規模の戦闘がありましてね。どうしても、魔界に戻ることができなかったのです。本当に申し訳ないことをしました」
「親父……」
「ワタル、すまなかったな。レイヌさんが身体を捨て、絶影となった時も俺はお前達の元に行けなかった」
「良いんだ親父。俺らはこうして二人で、ちゃんと幸せに過ごせている」
 レイブンの謝罪の言葉を述べながら、外では一人、ギンガが中の会話を盗み聞きしていた。
「───そんな……ワタルさんが、そんな……!」
 震えていた。
 たまたま部屋を過ぎていたギンガは、部屋の中から漏れる声を聞いて驚きを隠せなかった。
 ギンガは、ワタルとデバイス絶影との関係の真相を知り、身体を震わせていた。
 意味が分からなかった。
 レイヌというのは、絶影の別名と聞いていたギンガは、まさかデバイスと結婚しているなんて理解できなかった。
 ありえない、デバイスと人が結ばれるなんてあり得ない!
 ギンガは感情を爆発させて、慌てて彼の隊舎の部屋へと走っていった。
 その音に気付くことも無く、三人の会話は続いていく。
「ワタル、あの日記はまだあるのだろう?これまでの事を、あの本を読めば分かると思うんだ。お前も一々説明するのは面倒だろう?だから、ちょっと取ってきて欲しいんだ」
「ああ、すぐに取ってくる」
 レイブンは、ワタルが日ごろ記している”あの本”を知っている。
 何故なら、その本はレイブンが彼ら兄弟から去る前に、ワタルにその本を持っていることを記憶していた。
 応接室を後にし、急いで自室に急ぐ。
 そこでふと、今更ながら私室の鍵を閉めていないことに気付いたらワタルは、何か嫌な感じを覚えながら自室に急いだ。
 全力疾走で走る彼は、最初に応接室に向かうより遥かに速く自室に戻ることができた。
「!!」
 だが、自室に戻るとそこには自室の扉が開いた扉がそこにはあった。
 誰かが俺の部屋に入っている!
 予想は大体付いていたが、ワタルは急いで部屋の中に向かった。
「なっ!」
「えっ!?」
 ワタルの私室の中には、ワタルの予想通りにギンガ・ナカジマの姿が、驚いた顔を見せながらそこに立っていた。
 彼女のその手には、”あの本”が握られていて開かれていた。



あとがき

どうも、ご愛読有難う御座います。レキです。
お久しぶりです!
前回のSSの更新は二ヶ月前になりますね。
大学では、今年の終わりが近いという事で、大きな課題があってSSが書けない時期があって、こんな時期になってしまいました(´・ω・`)ショボーン
まあ、今回は久しぶりの戦闘シーンがありまして、設定集を見ている人は『煉獄の檻籠』の初の登場シーンとなりますけど、死神たちの特殊能力の総称を決めていなかったので、今回の『シヴァー』という名で総称することにしました。
それについては、後日設定集で更新しますー
『煉獄の檻籠』も、後日或いはSSのどこかで名前をつけたいと思いますー
次はいつになるか分かりませんが、今は冬休みに入りましたので、意外と早く更新できるかもしれませんヽ(・∀・)ノワーイ
ということで、次回もお楽しみですー!
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