▼第二章 後編
「アル君!大変だよゲヘナ城が大変な事に!!」
「エイミィどうした?!映像をくれ!」
すると大スクリーンにゲヘナが写されると。
「ッ!!」
ゲヘナ城が変形している!今までの洋風のゲヘナ城がどこが物語で出てきそうな怪しげな城へ変貌した。
「あっらぁー随分と変わっちゃったね。」
「これで構造もガラリと変わったな。」
ヴィータの言うとおり変形したならば中の構図は変わるはず・・・。アルの記憶だよりにはなれそうにない。
「これは何だ?」
とシグナムが指をさす。
「デカイ鳥だな・・・誰かあれ知ってる?」
「いや私はしらないですー。」
「私は知っています。」
アルが副隊長に聞くとリバルが答えてくれた。
「あれはクロウアンという鳥類の一種です、頭に人間の上半身が着いているのが特徴です。普段は寝ていて力を蓄え緊急時になればこのように飛び回ります。」
「もしあんなのが襲って来たらどうなんだ?」
とヴィータが渋い顔をして映像を見ながら聞く。
「奴は口からあれの小さい子供を無数出してきますそうなると厄介です。そして口からは今まで蓄えてきた力を振り絞るのでオーバーSランク並でしょう・・・。」
「ならあの相手は僕がやる!」
「クロノ!」 「クロノ君が?」 「ッ!」
突然クロノが奴とやりあうと言い出した。
「一人は危険だ誰かと組まないと!」
とアルが必死で止めようとするが。
「実際グループの事を考えるとシャマルはアースラ、ザフィーラはカレンの護衛になり3つに分けるとちょうど1人余る。だから僕が行く。」
「クロノ危ないよ!」
フェイトもクロノが心配で止めに入る。
「今は奴よりシャドーの方が優先だ!僕もあれを倒したらすぐ行く!」
「・・・・ならこうしよう。」
そしてアル達の話し合いでグループ1がアル、フェイト、ヘレンになりグループ2はなのは、ヴィータ、ユーノ、グループ3はリバル、シグナム、アルフになった。
「じゃあどうやって乗り込むかだ・・・。」
クロノが頭を掻きながら考えるとまたしてやエイミィから通信が入る。
「皆!変形後のゲヘナ城の入り口が分かったよ!今送るね!」
まず入り口は正面から入る正門、裏から入る裏門。グループ1は正門、グループ2は裏門、グループ3は特殊電磁波の元を叩く事になった。
「多分シャドーは最上階です、雑魚はほおって置いていいだろう。」
「ナイトメアが居るぞ、油断は出来ないさ・・・。」
その後皆は出発時刻までの間自由時間になり解散した。するとフェイトとクロノは。
「クロノ気をつけてね。」
「あぁ大丈夫さ、フェイトも気をつけろよアルが何をするか分からないからちゃんと止めてやれ。」
「うん、でも無茶はしないでね!!」
「分かってるさ僕だってそれ程馬鹿じゃないさ。」
ベルカの騎士とゲヘナの騎士団では。
「よろしく頼むリバル副隊長。」
「こちらこそよろしくシグナム。」
リバルとシグナムが握手を交わしていた。
「シャマルさんはアースラで待機ですがザフィーラさんも護衛ですが気をつけて!」
「私は治療とかが本領ですから。」 「あぁ。」
「それにヴィータさんよろしくです!」
「ぁ、あぁよろしくな!」
ヘレンの方もヴィータと笑みを浮べながら握手を交わした。そしてアルは。
「ふぅー。」
葉巻を吸いながら何かを考えていると。
「あ!居た居た!」
後ろからなのはとユーノ、アルフがやってきた。
「ん?どうしたお前ら?」
「ちょっと様子を見に来ただけです!」
「そうか・・・ふぅー・・・。」
葉巻を吸いため息をするアル。そして後ろから。
「なぁアル大丈夫か?」
「ん、どういう事だアルフ?」
「どうって・・・今回は自分の国を攻めることだから・・・。」
「あぁなるほど・・・アルフ、俺はな・・・そんな程度でいちいち迷ってられないんだ!今回の親玉はシャドーだし闇の書事件とは少し違うし・・・。」
「でも!」
「大丈夫無茶はしない!絶対だ!!」
と笑いながら言うアルにアルフもどうやら安心したようだ。
そして魔界アルデバラン侵攻作戦が始まろうとしていた。
次回予告!
「内部に突入した俺達!だが待ち受けていたのはゲヘナの重罪人の集まった狂人グループ ナイトメアだった!奴らの戦闘能力に苦戦する俺ら!するとナイフを片手に持ちアルの前に一人の男が現れる!それはアルが良く知っていた古き亡霊だった!次回魔法少女リリカルなのはA's外伝!現れし狂人部隊ナイトメア!哀れな魔族に聖なる鉄槌を!」