▼第三章 前編 


第三章「現れし狂人部隊ナイトメア!」

「祖国を侵略する気持ち、安否が分からない仲間を思う自分。だが今はただ取り戻すんだ!仲間・・・いや、家族を!!魔法少女リリカルなのはA's外伝始まります。」


ゲヘナ上空アースラ艦内


その頃アル達は、ゲヘナ奪還作戦の出撃準備をしていた。

「いよいよだな、アル。」

クロノが後ろからそっと声を掛ける。

「あぁそうだな、だけど今回はお前は一人だ魔物一体相手とは言え・・・気をつけろよ?」

「あぁ無茶はしないさ。」

そしてクロノはアルの肩をポンと軽く叩きブリッジに向かった。そしてアルも準備を終えブリッジに向かうと全員がアルを待っていた。

「あーごめん遅くなった!」

と少し笑いながら言うアルに対して。

「まだ出撃時刻ではない、そう焦るな。」

とシグナムが淡々と言う。

「ぇ、いや別にあせっ・・・ッ!」

アルが言おうとしたらシグナムがいきなり両肩に手を置き。

「焦りと迷いが死へと繋がる・・・だから落ち着け!」

「あぁ・・・すまん。」

と少し俯きながら返事するアルに対してヴィータが。

「それにお前さんがくたばったら今回の作戦は失敗だからな!だから死ぬんじゃねーぞ!」

とヴィータも後ろからアイゼンで軽く背中を叩いた。

「そうだな、俺が生きてないと意味無いのか・・・。」

と改めて自分が魔王であると自覚し責任感を感じた。

そしてフェイトが。

「今度は私が・・・アルを守るからね!」

と少し恥ずかしそうな顔をしながら言うフェイト。

「ふぅん、だからと言って無茶なんかするなよ?」

と軽く頭を撫でるアル。するとなのはが。

「フェイトちゃん今回は一緒じゃないけど気をつけてね!」

「うん!ありがとうなのは。」

と相変わらずこの二人の仲の良さは健在だ!するとリバルが・・・。

「フェイト・T・ハラオウン、アルさんの事だが宜しく頼む、ヘレンも着いていると思うがもしの事があったら助けてやってくれ。」

と少し頭を下げるリバル。それに対して。

「大丈夫ですよ!アルは強い人です逆にこっちが助けて貰うかもしれませんよ?」

と笑みを浮べながら返すフェイト、そしてヘレンは。

「まぁお二人の護衛は私に任せて下さい!この「神足」を受け継ぐ者としてお二人は命を掛けてでもおまりします!」

と何やらかっこをつけているのかどうなのか良く分からない話だった。

「うむ、頼むぞヘレン。」

「任せろ!」

とお互い拳をぶつけ合うヘレンとリバル。そして・・・。

「さぁ皆!時間だよ!」

とエイミィから連絡が入り皆後部ハッチに移動しハッチが開かれ!

「よし、行くぞ!!」

とアルの声で皆アースラから出撃した!空は何やら黒く曇っており良い気分ではない。そしてついにゲヘナ奪還作戦が開始された!クロノは魔物退治の為先に行き、カレンとザフィーラもバーに向かった。そしてグループ1は正門、グループ2は裏門、グループ3はエイミィの情報を頼りに地下下水道へ向かった。

グループ1は・・・。

「よし、開けるぞ・・・。」

もう3人は正門に着き玄関に当たるトビラを開けようとしていた。

「ぅ、うん!」 「さぁさぁどんどん行こう!!」

フェイトとヘレンも既にバリアジャケットは着用しいつでも戦闘が可能な状態だった。そしてアルがゆっくりトビラを開けると・・・・。

「クシャャアアア!!」

突然魔物が数体城内から出てきてアル達に襲い掛かる!!

「エクスキューショナー!」 「バルディッシュ!!」 「ジャック!」

「魔力安定、行けます!」 「Yes, sir.」 「お好きにどうぞ。」

最初フェイトは驚いていたが少しすれば落ち着いたのかいつも通りの戦いをしていた。

「まだこんなのが奥にも居るかな?」

とさすがに驚いたせいか少し不安そうな顔をするフェイト、するとヘレンが。

「んーどうだろうね、もしかしたらこんなのとか出てくるかもよ?」

と笑いながらフェイトをからかうヘレン。

「おいおいヘレン、油断するなよ?」

「ヘヘン!大丈夫だって!」

と胸を張るヘレンに対してフェイトは苦笑いをしていた。そして少し長い廊下を歩いていると・・・。

「ん?」

とアルが何かに気づく。

「数十メートル先に魔力反応あり。」 「どうしたの?」 「また魔物か?」

城の中は明かりがなく空からの光を頼りにしているがあまり良く見えない。すると急に灯りか点き。

「ッ!まぶしい・・・。」 

と3人とも少し眼を隠し再び前を見ると一人の男が立っていた。

「・・・・ナイトメアの一人、シヴァ・ビースト・・・だな?」

とアルが彼に言いかけると。

「そうですけど?でもここからは通せんぼ!ボスからの命令ですk・・・・か、かわわいね君!」

と突然彼は急にフェイトの顔をじっと見ている。

「ッ!・・・・・。」

フェイトはその熱い視線を感じ固まってしまう。

「かわいい子だね・・・だけど殺したくなってしまうのは何故だろう・・・。ロジャー!!」

といきなりデバイスを起動させ両手が虎の手になった。

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