▼第七章 後編 

トバアアアアアン!!!


突然天井が崩れる!

「あッ!」

「なんだぁ ? 」

「やってと来たか…。」


すると崩れる天井と共に一人の男が舞い降りてきた。

「どおぉりゃぁぁぁぁ!」

「何ぃッ!」

天井から現れた男に驚くデュラム、反発的に矢を作り出し防御の構えを取る。

「ふん、そんな物じゃ俺の斬撃なんか防げないぜ…。」

着地した瞬間レキ同様持っていた大きな鎌を上に斬り上げる。

「…はぁ!」

矢が木っ端微塵になり、そして!

「ふん!でぇーい!」

鎌を斬り上げた後背後に一瞬に移動し背中を大鎌で斬る。

「のわあぁぁぁぁ!!…でぇい!」

デュラムはここで倒れる訳には…と言わんばかりの顔で弓を持ち振り返るが。

「…なッ…い、居ない…。」

周りを見渡しても男の姿はない。

「ど、どこに行った ? 」

慌て始めるデュラム。そして…。

「「沈黙の死神」…ここにあり…。」

そう言うとデュラムの影から男が飛びたしてきた。高く飛び上がり鎌を振りかぶり振り返ろうとしたデュラムの首を綺麗に斬り裁く。

「……ふぅー…。」

着地後ふとため息をつく男。そしてなのはやレキ達が近寄る。

「兄貴、ナイスな戦いだったな!」

するとレキはこの男を兄貴と呼ぶ。

「ふぇ!えぇッ!? れ、レキさんこの人…。」

突然レキが兄貴と言う為驚くなのは。

「ふふふ、ワタルご苦労さん♪」

リバルは男をワタルと呼ぶ。

「いいえ、たまたま下から微かながら音がしたもので…。」

「まッ!俺とそう変わらないな。」

レキがそう言うとなのはがワタルとリバルをキョロキョロ見始める。

「どうしたんだい、なのはちゃん ? 」

レキが首を傾げながら聞く。

「レキさん、このお二人は…。」

困ったような顔で見つめるなのは。

「あぁ、この女性はうちのゲヘナの騎士団の副隊長のリバルさん!」

「こんにちわ、高町なのはです。」

「こちらこそよろしく、副隊長のリバルよ。」

お互い握手しあう二人。

「で、こいつが俺の実の兄貴!ワタルだ。」

「なのはちゃんか、よろしくなワタルだ。」

「こ、こん…にちわ…。」

握手し合う二人だが突然なのはが口を開く。

「そういえばワタルさん。」

「ん、何だいなのはちゃん ? 」

膝を地面につけ正面向き合って話す二人。

「さっき影が出て来る時「沈黙のなんとかー!」とか言っていた様な…。」

少々憶えられなく頭を掻くなのは。

「あーあれはな「沈黙の死神」って言ったんだよ。」

「でも何で「沈黙の死神」なんですか ? 」

首を傾げて問うなのは。

「「沈黙の死神」、それは俺とレキのコンビ名なんだよ。普段余り一緒に居れないから名前だけ言って俺達が離れていても一緒だという事なんだよ。」

「そうなんですか…でもなんで「沈黙の死神」なんですか ? 名前。」

質問攻めするなのは。

「それはな俺とレキは普段あんな風にしゃべらいないんだよ。俺達が集まるとアイコンクトで合図を送り、一切喋らないんだ。まぁ〜とにかく黙るから友人からそんな風に呼ばれたんだよ。」

「へぇ…。」

歓心しているのか分からないような顔で話を聞くなのは。

「私達ゲヘナの騎士団の中で切り札的存在なの…ッ!て、なんであんた達平気なの ? 」

「え ? 」 「何か問題でも ? 」

「だって地下の下水道にある特殊電波が一般騎士達を洗脳をしてるって…。」

すると二人から言葉がでる

「だって俺達地上本部に居ましたから。」 「だって俺達地上本部に居ましたから。」

なんと奇跡的に二人は仕事の為地上本部に行っていた為洗脳はされなかった。

「まぁ〜多分あんた達は知らない事が多いと思うから教えてあげる………。」

そう言って二人に今までの事を話すと。

「なるほど…大変ですね、早くなんとかしないと!」

「シャドーが再び……。」

二人とも顔が険しくなる。

「まぁ〜私はその電波塔を破壊するからまたさっきに所に戻るわ。」

とリバルが立ち去ろうとすると。

「リバル副隊長、ここは俺に任せてください。」

「ワタル!? お前はレキと行け!二人が揃わないと意味が無いだろ ? 」

するとワタルは拳を胸に叩いて。

「俺とレキには熱い絆が結ばれている。だからやろうと思えばすぐにでも呼べる。だから…。」

リバルはその呼べるを全てを悟ったのか…。

「そうか、分かった。その代わりに破壊次第至急戻り報告する事、良いな!」

「了解だ!じゃあレキ、二人を頼むぞ!」

「おう!任せとけって!」

そう言いワタルは電波塔に向った。

「さぁて、行きましょうかお二人さん ? 」

レキが二人に確認を取る。

「はい!」 「そうね。」

そう言い再び長い階段を登り始めた…それが天国への階段なのか地獄への階段なのかまだ誰も知らない…。


次回予告
「リバルとレキが合流をし先を急ぐ彼らだが俺達もセイン・クライアントの出会いで驚きもあったがある部屋の前で俺達は偶然合流し会う。そして城空ではクロノと巨大魔物が果てしない激闘を繰り広げていた!クロノに勝ち目があるのか ? 次回魔法少女リリカルなのはA's外伝 反乱のアル=ヴァン 滅と凍 哀れな魔族聖なる鉄槌を!」
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