▼第十章 前編
第十章「究極粉砕!ロード・オブ・クラッシャー!!」
「隊長達と再会した俺。しかし、その再会はあまりにも突然で残酷なものだった。既に洗脳され戦う俺達。俺はこいつらを助けられるのか ? 魔法少女リリカルなのはA's 始まります。」
「バンカーコネクト!」
リバルはグングリルを両腕、両足に装備。格闘でレイブンと戦う事にした。
「ほぅ、格闘でこのグラウンド・ガインと殺り合うつもりか ? 良いだろう、かかって来い!」
そして、レイブンはグラウンド・ガインを大きく振りながらリバルに接近し、思いっきりグラウンド・ガインを振り下ろす。
「うらああぁぁぁぁぁ!」 「でやぁぁぁぁぁぁ!!」
グラウンド・ガインとグングリルを装備したリバルの拳がぶつかり合う。しかし、リバルは老王の足「剛足」を所持しているた為、決してせり合いで負ける事はない。しかし…。
「ガイン!」 「ッ!? 」
すると床から土の棘が何本も出現。リバルは瞬時に反応してレイブンから距離を取り、土の棘を回避する。
「………。」
レイブンをじっと見つめるリバル。すると!
「ッ!」
「ふッ!!」
突然、レイブンが姿を消す。リバルは背後に来ると判断し後ろを向くが…。
「…ッ!居ない ? 」 「どらあああぁぁあああ!」
リバルの予想は外れ、レイブンは上からリバルを襲う!リハルは振り向き腕をクロスしなんとか防御する。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ」 「ぐうぅぅぅ…。」
攻撃を続けるレイブン。せり合いでは決して負けないリバルだがグラウンド・ガインの打撃で腕の内部まで衝撃が伝わり、激痛がはしる。
「リバル!うわぁ!? 」
「余所見は駄目ですよ、ヘレン!」
ヘレンはリバルを心配してふと見つめるが、ノインが容赦なく襲い掛かる。
「なんで、ッ!なんで…戦わなきゃいけない、のさ!」
ノインの素早く拳を回避しながら呼びかけるヘレン。
「同じ事は二度と言わない主義なんです…よ!」
回し蹴り、フック、ストレート。様々な攻撃パターンを組み合わせてヘレンを追い込むノイン。
「この、野郎!」
やけになったのか、ヘレンは小型ナイフをナイフと合体し西洋系のブレードへと姿を変え、反撃に出るヘレン。
「そんな攻撃では私には傷ひとつ付けられませんよ。」
ヘレンの斬撃を軽々と回避し、鼻で笑うノイン。
「ノワール、お前達はそんな事をして本当に良い事だと思っているのか ? 」
剣を交じり合うアルとノワール。しかし…。
「良い事だと思って私は戦っているのです。駄目な事に協力するつもりはありませんからね。」
「ちッ!(こいつら、本当に逝ってやがる。どうすればいいんだ…。)」
なんとか助けようと必死に考えるアルだが。ノワールは一旦距離をとり。
「ふッ、ロード・オブ・ブレイカァァァァァ!!」
距離を取りながら右腕からロード・オブ・ブレイカーを放つノワール。
「ッ、老王!」
アルは、ノワールのロード・オブ・ブレイカーを「闇の絶対城壁」で防ぐ。
「闇の絶対城壁…厄介ですね…。」
ノワールは苦い顔でアルを睨む。すると。
「旋風回転斬!」
突然、カルドボルクを下から上へ勢いよく斬り上げるノワール。するとかまいたちが出現、かまいたちはお互いぶつかり合い大きな竜巻となった。
「な、なんだこりゃ…。」
あまにりも大きな竜巻に後ずさりする。
「お前ら、離れろ!これはさすがにまずい!!」
「な、何ぃ! ? 」 「ッ!なんですかあれは ? 」
ヘレンとリバルはレイブンとノインを引き連れ、竜巻から離れる。
「……くッ……。(さすがに逃げれそうになさそうだな、ここはまた「闇の絶対城壁」で…。)」
アルはそう考え、再び「闇の絶対城壁」を出現させて防御しようするが…。
「いくらそれでも、このかまいたちの群れには叶いませんよ…。」
そう言うと竜巻は「闇の絶対城壁」を飲み込み、「闇の絶対城壁」を粉砕する。
「ッ!ば、馬鹿な!? 」
「さぁ、終わりです。アル殿。」
そしてアルも竜巻に飲み込まれる。
「のわああああああ!あぁ、わあああああああ!」
竜巻内では無数のかまいたちがアルを切刻む。アルのバリアジャケットは、ボロボロになり吹き飛ばされ壁に激闘。アルは気絶し、動かなくなってしまった。