▼第十章 後編 

「ッ!」

するとアルは気絶から目覚める。目の前には、闇に侵されているノワール達の姿が。

「…あぅ…。」 「…ぅぁ…ぁぁ…。」

横にはノワール達にやられたのか、傷だらけで倒れ込むリバルとヘレンの姿が。

「リバル、ヘレン!!」

慌てて二人を呼び叫ぶアル。

「…ぁ、アルさん…。」 「良かった…眼を覚まして…。」

「ほぅ、これはアルさんまだ懲りないですね。」

ノワールが少しずつ近寄る。

「…………。(ノワール、レイブン、ノイン。お前達の気持ち、今闇にぶつけてやる!)」

すると突然、老王の腕から緑色の光が!

「な、何だ!? 」

ノワールは驚き、一旦距離を取る。

「ノワール、どうなってんだ ? 」

レイブンが眼を丸くしながら質問する。

「分かりません、しかしあれは…。」

そしてアルは、ゆっくり立ち上がり。

「ヘレン、リバル!立て!今こそ俺達の真の力を出す時だぁ!!」

老王の腕から噴射する緑色の光はリバル、ヘレンを包む。

「…ぁぁ…感じる、ノワールさん達の気持ちが…。」 「こいつは…闇…。」

そして2人は、立ち上がると…。

「「うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

二人の老王の足からも緑色の光が噴射する!

「なんだよ、あいつら目…。」 「この光は…まさか!? 」

リバルとヘレンの老王の足は、ビースト化へ覚醒する!

「これが…」 「ビースト…。」

二人は、湧き出るような力を感じながらそう呟いた。そして、グングリルを装備したリバルの両腕、両足は、ビースト化により黒く赤いゴツゴツしたものへと変化した。

そして、ヘレンも「神速」がアルのビースト化した腕のようになり、ナイフも黒く赤くなり、一層鋭くなる。

「行くぜぇ!これが俺達ゲヘナの騎士団の力だ!」

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

リバルは叫ぶと足的に緑色の魔法陣が表れ、魔法陣から緑色の光が噴出し気功を溜める。ヘレンは、再び大剣へと変化させ赤き光が大剣の刃を包み込む。

「なッ!ノ、ノワール!!」

ノインが慌ててノワールを呼びかける。

「ッ!トドメをささないといけないようですね!行きますよ!!」

「「おう!」」

レイブンは、再びグランドフォルムへ変形させ大きく振りかぶり。ノインは、「阿修羅覇王拳」を打ち込む体制になる。

そして、ノワールはかまいたちをカルドボルグを巻きつかせノワール周辺一帯、竜巻が発生する。

「エクスキューショナアァァァァァ!!」

アルはエクスキューショナーの名を叫ぶとエクスキューショナーは細かい緑色の粒子となり、ケルベレンになっている老王の腕へ纏わり付くと一回り大きな老王の腕へとなった。

「行くぞ!これが俺達、仲間の真の力だぁぁ!」

「天地爆砕!グラウンドクラアァァァッシュ!」 「阿修羅覇王拳!!」 「セルリアンバニイィィィッシュ!!」 「阿修羅鳳凰拳!!」

レイブン、ノイン、ヘレン、リバルの技が激突する。レイブンは白き巨大なグラウンド・ガインをヘレンに向って振り下ろす!それに対してヘレンは、赤き光に包み込まれた大剣を縦に振り下ろし、赤き光が放たれレイブンのグラウンド・ガインに激突する!そして、ノインは黄色く光る右腕をリバルに向って殴りかかる!それに対してリバルも、緑色に光る右腕をノイン同様殴りかかり拳と拳同士がぶつかり合う!!

「行くぜぇ、ノワール!!」 「此処で終わらせてやります!!」

「ロード・オブ・──」 「旋風──」

アルは姿勢を低くし、老王の腕を少し後ろへ引き何かを掴むような体制になる。ノワールはカルドボルグを横へ大きくなぎ払おうとする。 

「クラッシャアァァァァァァ!!」 「回天鎖斬!!」

アルはおもいっきり、前でジャンプし左手を何かを掴むように鋭く爪を立てなからノワールへ迫る!そしてノワールは、カルドボルグを横へなぎ払い、カルドボルグに纏わり付いていたかまいたちが一斉にアルに向って放たれ、かまいたち同士が合わされ巨大なかまいたちへとなりアルに迫る!

「「ぬあああぁぁぁぁぁぁ!!」」 「「うおおぉぉぉぉぉぉ!!」」



6人の全力全開がぶつかり合う!アル達はどうなるのかぁ!?次回を待て!!


次回予告
「それぞれの思いを胸に全力全開で戦いあうアル達。そして、亡霊ケロベロスと戦うなのはとフェイト!浮刀術を操るケロベロスに勝てるのか ? そして一般騎士に一斉射撃されたレキは!?  次回魔法少女リリカルなのはA's外伝 この熱き想いを…。 哀れな魔族に聖なる鉄槌を!!」
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