▼第十一章 前編
第十一章「この熱き想いを…。」「仲間と戦う自分、失いたくない仲間。しかし運命はそんな彼の望みを聞いてくれませんでした。それでも彼は、最後は自分自身為に戦うのでした。魔法少女リリカルなのはA's始まります。」
「撃てえぇぇぇ!!」
一般騎士に一斉射撃されたレキ。
「…ぅ…ッ!? 」
レキは、眼を閉じてゆっくりと眼を開けると…。
「な、なんだ!? 」
一般騎士達は驚き眼を丸くする。
「これは…死神 ? 」
レキの目の前には大きな鎌を持った死神が、レキを守ってくれていた。
「……兄貴なのか ? (兄貴の中で目覚めた死神が、俺を助けてくれたというのか ? )」
すると死神は、ゆっくり振り向きレキを見つめる。
「ッ!」
そして死神は、レキの身体の中に消えていった。
「感じる、兄貴そのものが…ふッやってやろうじゃん!」
今までレキも眼を丸くしていたが、既にその眼は狂気に満ちていた。
「ッ、何をしている撃て!」
一人の一般騎士がそう言うと再び一斉射撃する。
「…………。」
レキは、何も言わず音もたてずそれを回避し地中に戻り一般騎士の影から地上へ戻り、床を滑るように移動し次々と騎士達を切刻んでいく。
「な、何をしている!敵は1人だぞ!!」
「…………。(そういうお前から殺ってやるよ。)」
そしてレキは、大きく飛び上がり指揮を執っている騎士の目の前に降り、砲撃用デバイスを粉々に切刻み通り過ぎるような通過し、無数の斬撃を加え大量出血により殺害。その後も影から影へと転々とし、次々と騎士達を倒していくレキ。
「……こんなもんか ? 」
辺りを見渡すと、大鎌で切刻まれた騎士達の死体が転がっている。
「にしても…此処は処理施設所か ? 」
辺りには、物を粉砕し、強い炎で加熱処理する機械が数多くある。
「となると…とてつもない所へ飛ばされたんだな、俺は…。」
レキは、めんどくさそうな顔で頭を掻きながら出口を探す。
「……ん、ここかな ? 」
あらゆる場所を移動し尽し、最後に到達したのは部屋中亀の甲羅と思われる物が無数と貼り付けられている部屋だった。
「……このパネルは…。」
封鎖されている扉の所に9つのパネルが設置されている。
「おやおや、これは来客じゃないか。」
後ろから男の声が聞こえる。レキは、ゆっくりと振り返る。
「あんたは、グラン・ペルージ。ここの設計者であり、トリック専門家でも聞いている。」
「ほぅ、死神が私を知っているとは光栄だよ。」
「この9つのパネル。これが出口の扉を開けるパネルだろ ? 」
するとペルージは、ニコっと微笑みながらこう言った。
「その通り、しかしこのパネルを叩く順番を間違えると…。」
「この処理施設所こどドカンか…」
「その通り!!侵入者を外に出さない為のまぁトリックというより仕掛けですね♪」
ペルージはヘラヘラ笑いながら話す。その目付きは正気を失っている。
「悪いがその順番が分からない。攻めて、最初の所だけ教えてくれ。」
「……まぁ良いでしょう。このままだと間違える確立は、100%に近いですからね。最初は、ここです。」
すると、真ん中の列のい一番右のパネルに?という文字が浮かび上がった。
「さぁ、こっからは推理でといてください。ちゃんと開けてくださいよ、私も此処で死にたくは無いですし。」
「………。(最初の順番が分かってもその後の順番がサッパリだ…どうする…どうすれば…。)」
レキはそのままパネルを見つめ続け、推理していた。
「…………。(良く考えろ、何かこれにはトリックがあるんだ。そう、トリックが……ッ!)」
レキがあたりを見渡すと…。
「そうか!そういう事か!!」