▼第二章 前編 
「魔法少女リリカルなのはStrikerS アル=ヴァン編」

第二章「集結」


 機動六課 隊長室


「おはよう、はやて部隊長♪」

アルが制服姿で隊長室に訪れる。

「ぁ、おはようアル君。」

「おはようですよ、アルさん!」

隊長室の椅子に座るはやてとリィンが居た。

「ついに今日だな。」

「そやね、アル君も部隊教導官頑張ってな。」

「ま、最初はなのはの訓練から始まって、フォワード陣が訓練に慣れて行けば俺も訓練に参加だな。」

そう言いながら、葉巻を内ポケットから取り出し、左ポケットからマッチを一本取り出す。

「あぁ!アルさん、此処で葉巻やタバコは駄目ですよぉ!」

リィンが少し怒り気味で、アルの葉巻を取り上げる。

「ぁ、悪いリィン。」

「アル君、その仕事中に葉巻の癖は無くした方がええよ。」

はやては、後ろからニヤっと微笑む。

すると、隊長室の扉が開く。

「「失礼します。」」

「ぁ、お着替え終了やな!」

はやては身体を少し横にずらし、入ってきたなのはとフェイトの制服姿を見る。それに反応して、アルも振り向く。

「ん、なのはに、フェイト。」

「おはよう、アル君。」 「おはよう。」

陸士制服姿のなのは、フェイトと挨拶を交わす。

「お二人共、素敵です!」

リィンが両手を繋いで眼を輝かせる。

「にゃはは♪」 「有難う、リィン♪」

「三人で同じ制服なのは中学校以来やね、なんや懐かしい。」

「「ふふ♪」」

中学校時代を少し思い出し、笑う二人。

「まぁ、なのはちゃんとアル君は、飛んだり跳ねたりし易い教導隊制服の方が多くなるかもしれへけど…」

「まぁ事務仕事とか、公式の場ではこっち。という事で。」

「ま、そうなるな…」

すねと、フェイトとアルがアイコンタクトとし、なのはの横に並び…

「ん ? 」

「さて、それでは…」

「あぁ、そっか。」

アルがなのはの横へ並んだ理由が理解し、姿勢を正す。

「本日只今より、高町なのは一等空尉。」

「フェイト・T・ハラオウン、執務官。」

「アル=ヴァン・ガノン二等空尉。」

「三名とも、機動六課へ出向となります!」

「どうぞ、よろしくお願いします。」 「よろしくお願いします。」

敬礼しながら報告する三人。

「はい、よろしくお願いします。」

はやても微笑みながら敬礼する。

「「ふふふ♪」」 「……ふっ」

「ふっふふ♪」

お互い笑い合う四人。すると、再び隊長室の扉が開く音がする。
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