▼第七章 後編
「当時、アル君は闇の書事件の後の事件について、色々問題があって収容生活を強いられて、ある意味身体の疲労は少しは抜けたと思う。だけど、なのはちゃんは…無茶や迷惑を掛けてごめんなさいって、私達の前では笑ってたけど…もう飛べなくなるかもっとか、立って歩く事さえ出来なくなるかもって聞かされて…どんな思いだったか…」それを聞いて、モニターが見ていられなくフォワージ陣。
すると、リバルが閉じていた瞼を開ける。
「無茶をしても、命を掛けても譲れない戦いは、確かにある。だが、貴様がミスショットしたあの場面は、自分の仲間の安全や命を掛けてでも、どうしても撃たないといけなかった状況か ? よく考えてみろ…」
それを聞いたティアナは、あの場面を自分で振り返る。
そして、自分がやった過ちを再び痛感する。
「訓練中のあの技は、誰の為の何の為の技だ ? あの技に、一体何の意味があった ? 」
「なのはさん。皆にさ、自分と同じ思いをさせたくないんだよ。アルさんがいつも言っていた、無茶はするなと言ってるけど、もし誰かが無茶をしようとした時、皆が絶対絶対生きて帰れるようにって、本当に丁寧に一生懸命考えて教えてくれてるんだよ ? 」
そして、ガジェット迎撃に向った隊長達は…
その頃、ミッドチルダ海上ではアルと合流しており、ガジェットU型全機撃墜した所だった。
そして撤退命令が下り、ヘリに乗って機動六課へ撤退していった。
機動六課 ヘリポート
そして、機動六課に到着する。
そこには、申し訳無さそうな顔をしたシャーリーの姿が。
どうやら、勝手に皆に話をしてしまった事を謝りに来たらしい。
「えぇ〜!? 」 「………ふん」
「ご、ごめんなさい!」
両手を合わせて申し訳無さそうに誤るシャーリー。
さすがのなのはも、少々困り気味。
「うぅ〜駄目だよシャーリー。人の過去を勝手にばらしちゃ!」
「駄目だぜ、口の軽い女はよぉ…」
ヴァイスもシャーリーに呆れ顔で話す。
「その…あんかこう…見てられなくて…」
そして、なのはの隣では腕を組んでいるヴィータとアル。
「ま、いずれはバレる事だしなぁ…」 「そうそう、別に俺は気にしてないよ。」
それをしょうがないと話すヴィータ。
そして、。別に構わないと話すアル。
「シャーリー、ティアナ今何処に居るかな ? 」
相変わらず困り顔で、シャーリーに尋ねる。
そして、シャーリーにティアナの場所を聞く。
その後解散になり、なのははティアナの元に、アルとフェイトは給湯室へ向った。
「ふぅ……」
L字ソファーに座り込む二人。
アルは禁煙パイポを吸い、フェイトはホットの紙コップを片手に持つ。
少々沈黙が給湯室に広がる。
「……ティアナ、大丈夫かな ? 」
最初に沈黙を破ったのは、フェイトだった。
紙コップを両手で押さえながら話す。
それを聞いたアルは、禁煙パイポを口から外す。
「……大丈夫さ、シグナム達が色々やってくれたみたいだから。それに……」
「それに ? 」
フェイトが首を傾げて問う。
アルはその先を言おうとするが…
「……いや、何でもない。」
と、話すのを止めてしまう。
「(大丈夫。あいつらは、俺となのはがきっちりと育てていく。例えどんな事があろうとも…絶対に、絶対に…。だから、大丈夫。それに、お前も……っな。)」
アルは俯きながら話していたが、その目線の先はフェイトの美しき横顔であった。
そして、新人達への思いを改めて固く決意したアルなのであった。
次回予告
フェイト「戻ってきた日常。そして、フォワードの皆に嬉しいお知らせ。」
なのは「四人揃って一日お休み!」
なのは「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS 第八章。」
フェイト「機動六課のある休日、前編。」
なのは「楽しい休日に…」
「「Take off!」」