▼第八章 後編
中では、廊下でシグナムとヴィータと会う。
「…ぁ、シグナム。」 「ヴィータちゃん。」 「どうしたんだ、外回りか ? 」
アルがシグナムに尋ねると…
「あぁ、108部隊と聖王教会にな。」
「ナカジマ三佐が合同捜査本部を作ってくれるんだってさ。その辺の打ち合わせ。」
「ヴィータちゃんも ? 」
首を傾げて聞くなのは。
「あしたは向うの魔道師の戦技教導。全く、教官資格なんて取るもんじゃねーな。」
と、少々公開しているよう口で愚痴るヴィータ。
「まぁまぁ、あっちにはワタルが居ると思うから、よろしく言っといてくれ。」
「あぁ、分かった。」
「捜査周りの事なら、私も言ったほうが…」
シグナムに気を使うフェイトだが…
「準備はこちらの仕事だ。お前は指揮官で、私はお前の副官なんだぞ ? 」
そう言うシグナムだが、フェイトの表情は複雑な感じだ。
「ぁ、有難う御座います。で、良いんでしょうか ? 」
どう応えて良いのか戸惑うフェイトだが
「好きにしろ。」
と、別にシグナムは気にしていないようだ。
そして、それぞれ副隊長は出かけて、隊長達は六課で待機していた。
フォワード陣は楽しくなっているのだろうと、給湯室でのんびりしていたアル。
しかし、それは大きく裏切られる。
突然、キャロから全体通信が送られる。
まさかと思い、なのはとフェイトの元に向うアル。
「こちら、ライトニング4!緊急事態につき、現場状況を報告します!サードアベニューF23の路地裏にて、レリックと思しきケースを発見。ケースを持っていたらしき、小さな女の子が一人。」
「女の子は、意識不明です。」 「指示をお願いします!」
説明が終わると、アルがなのは達と合流する。
「スバル、ティアナ、ごめん。お休みは一旦中断。」
「はい。」 「大丈夫です。」
「救急の手配はこっちでする。二人はそのまま、その子とケースを保護。応急手当をしてあげて。」
二人は険しい表情でフォワード陣に指示を送る。
そして、はやても…
「全員待機態勢!席を外している子達は配置に戻ってな!安全、確実に保護するよ!レリックもその女の子も!」
はやては、隊長室を後にしてリィンと共に指令室に向った。
「ヘレン、リバル。指令室に集合。いつでも出れるようにしとけ!」
「「了解!」」
それぞれの場所に居た副隊長もアルの指示で集合を支持される。
そして、レリックと謎の女の子を狙い、再びアルの前に新たな敵が姿を現すのであった…
次回予告
はやて「レリックを運んできた少女。動き始めた事件。」
はやて「空と陸、そして地下。それぞれの戦い…」
はやて「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS 第九章 機動六課のある休日、後編。」
はやて「私も空に、Take off!」