▼第九章 前編
「魔法少女リリカルなのはStrikerS アル=ヴァン編」
第九章「機動六課のある休日、後編」
指令室では、グリフィスやはやて、ロングアーチ、そしてリバルの姿が。
そして、はやてはカリムと通信中のようだ。
「……ふぅ、なぁリバル。」
カリムとの通信が終わり、椅子を回転させて振り向いてリバルに話しかける。
「ッ、はい何でしょう?」
少し驚いたような表情で応える。
「もしかしたら、あなたやヘレンちゃんも出動もありえるかもしれないから、ヘレンちゃんと一緒に居てくれるかな?」
「はい、分かりました。では」
そう言い、リバルはヘレンに所に向う為に、指令室を後にした。
すると、ロングアーチがガジェットを捉える。
下水道と上空のガジェットをシャーリーが報告する。
「ッ、ガジェット来ました!地下水路に数機ずつのグループ多数!16…20!」
「海上方面、12機単位が5グループ!」
海上方面をアルトが報告。
「多いな…」
「どうします?」
報告を受け、顎に手を付けて考え込むはやて。
そして、決断を迫るグリフィス。
「そやなぁ…」
と悩んでいた時、ロングアーチに通信が入る。
「スターズ2からロングアーチへ。こちら、スターズ2!海上で演習中だったんだけど、ナカジマ三佐が許可をくれた!今現場に向かってる。それに、もう二人ほど…」
すると、モニターで映し出されているヴィータとは違って二人の男女の声が聞こえる。
「こちら、108部隊ギンガ・ナカジマです。別件捜査中だったのですが、そちらの事件とも関係がありそうなので、参加しても宜しいでしょうか?そして、もう一人。」
「同じく、108部隊オレンジです。ギンガ陸曹と共にそちらに参加しても宜しいでしょうか?」
と、二人から参加要請を頼まれる。
二人の声を聞いて、表情が晴れるはやて。
「うん、お願いや!ほんならヴィータはリィンと合流。協力して、海上の南西方向を制圧。」
「南西方向了解です!」
ヘリ内部にて、フェイトの肩に座りながら応えるリィン。
内部では、運転しているヴァイス。なのは、シャマル、フェイト、アル。そして、謎の少女が乗っていた。
「なのは隊長とフェイト隊長、アル=ヴァン教導官は北西部から!」
「「「了解!」」」
「ヘリの方は、ヴァイス君とシャマルに任せてええか?」
「お任せあれ!」 「しっかり守ります!」
威勢の良い返事を返すヴァイス。そして、白衣を身に纏い応えるシャマル。
「ギンガとオレンジは、地下でスバルと合流。みちみち、別件の事も聞かせてな。」
「「了解です!」」
そして、ギンガとオレンジはスバル達のフォワード陣と合流する為に走り出した。
隊長達、アルはヘリから降下して、ビルの屋上に居た。
二人の手には、待機状態のデバイス。アルは左手でエクスキューショナーを握り締める。
「フォワードの皆、ちょっと頼れる感じになってきたかな?」
フェイトが二人に顔を向けて微笑みながら話す。
「ふふふ、もっと頼れるようになって貰わないと…」
「うん。」 「だな♪」
そして、三人はデハイスを起動させてバリアジャケットを身に纏う。
片手には、されざれの愛機を握り締めている。
「早く、事件を片付けてまた今度、お休みあげようね。」
「うん。」 「そうだな。」
三人は、ビルから飛び立つ。
「皆で遊びに行ったらきっと楽しいよ♪」
「うん!」 「あぁ!」
そして、三人ははやてに指示された北西部に向っていった。
飛行していると、飛行型ガジェットに迫る。
フェイトは、プラズマランサー。なのはがアクセルシューターを放ち、前方はアルがスピリットブレイカーを放ち、片手にはエクスキューシヨナーを持ち、次々を撃破していく。
「スターズ1、ライトニング1、ロングアーチ、エンゲージ!」
しかし、ガジェットを撃破していくがガジェットは耐えない。
ましてや、増えていく一方。ついに三人は旋回するガジェッに囲まれてしまった。