▼第九章 後編
「はやてぇ!?」 「はやてちゃん、どうして騎士甲冑?」 「まさか、お前も出るのか?」
さすがに、三人も仰天。
普段、出撃せずに司令室で指示を送るからである。
「嫌な予感はあたしも同じでな、クロノ君から私も限定解除許可を貰う事にした。空の掃除は私がやるよ。ちゅうことで、なのはちゃん、フェイトちゃんは、地上に戻ってヘリの護衛。アル君は、ヴィータとリィンと合流して、フォワード陣と合流。ケースの確保を手伝ってな。」
「「了解!」」 「おう!」
そして、アルはなのはとフェイトと離れて、ヴィータと合流する為にその場を離れた。
「ヴィータ、合流は地下の入り口辺りにしよう。中だともしかしたらという事もある。」
飛行して、ガジェットを撃墜しながらヴィータとリィンに通信を送る。
「分かった、リィンと一緒に急いでそっちに向う。」 「アルさん、合流するまで気をつけてです!」
「あぁ!」
そして、ヴィータとリィンは移動速度を上げて合流地点へ急いだ。
飛行しながら、アルは老王ビーストを発動させる。
地下の入り口に到着したアルは、魔法のバネルを展開して地下の内部の探索を始める。
普通だったら、ロングアーチに頼む事だが、今回はアルは嫌な予感が何なのか、未確認があるのではないかと思っていたからだ。
ゲヘナ式は、魔力消費は激しいがあらゆる魔法に適正する。
そして、魔法のモニターに何かが映し出される。
それは……レリックが収められているケース。
そして、人の姿に似た昆虫らしき生命体と、それに守られる紫色のバリアジャケットを身に纏っている少女の姿。
アルは、眼を疑った。
その奥に映し出されるものは、両腕にリボルバーナックルを装備した既に死んでいるはずの人物。
クイント・ナカジマの姿だった…
それを見たアルは、急いで魔法のモニターを閉じてヴィータとリィンに通信を入れる。
「ヴィータ、リィン!悪い、先に突入する!」
それを聞いたヴィータとリィンは、突然の事で仰天する。
「おい、どうしたんだよ、何があった!?」 「どうしたんですか?」
そして、アルは地下に突入しながら、こう呟いた。
「…………未確認と亡霊が一人居る!!」
次回、事件は大きく揺れ動く。
次回予告
フェイト「現れた、新たな影、消えない不安。」
なのは「何が出ても、誰が来てもしっかり切り抜けて守り抜く。」
フェイト「次回魔法少女リリカルなのはStrikerS 第十章 。」
なのは「ナンバーズ。」
「「Take off!」」