▼第十章 後編 

道路に居るアル達は…

「反応…ロストです。」

リィンが悔しそうにヴィータとアルに報告していた。

「……クゥぅ……」 

「くそぉ!おい、ロングアーチ、ヘリは…落ちてねぇよな!!」

すると、なのはから通信が入る。

「スターズ2とロングーチへ!こちらスターズ1!ギリギリセーフでヘリの防御、成功!」

「おぉ!」

報告を受けて、表情が晴れるフォワード陣とヴィータ達。

すると、遠くの方に黄色い閃光が走る。

フェイトの魔法である。

「良かったな、ヴィータ。」 

「あぁ、良かった…」

なのはの報告を受けて、ほっと胸を撫で下ろすヴィータ。

すると、アルがゆっくり飛び上がる。

「ヴィータ、俺は二人と砲撃で墜とす。後は頼むぞ。」

「あぁ、頼んだぞ!」

そして、アルは黒い翼を靡かせてなのは達と合流する為に、飛んでいった。

「なのは、フェイト、合流して墜とす!」

「「……了解!」」

はやてが広域型空間魔法「デアボリック・エミッション」を放ち、逃走者を先回りする。

そして、逃走者二人が空中で立ち止まると両側に、なのはとフェイト。

アルはその真上を、翼を大きく広げて翼一枚ずつ計二枚から魔法陣が現れる。

「トライデント…」 「エクセリオン…」 「ロード・オブゥ…」

「「…ッ、えぇ!? 」」

「スマッシャァァァアアァ!」 「バスタァァァァ!」 「ブレイカアァァァァ!」

三人の砲撃が逃走者に向けて放たれる。

「あは、ビンゴ!」

アルトが指を鳴らして喜ぶ。しかし…

「いや、逃げられた!」 「直撃前に救援か入った。」

「ちっ、逃げられたかぁ…」 「そうみたいやね…」

結局、逃走者の反応は消えて逃げられてしまった。

しかし、レリックの方はティアナがコア本体に魔法掛けてキャロの頭部に隠していた為、奪われずに済んだ。

そして、六課に戻ったアルは…


────部隊長室─


「報告はこんな感じかな。」

「うん、ご苦労さんや。今日はちゃんと休んでな?」

「あぁ、じゃ。」

アルの報告を受けていたはやて。

そして、アルの報告が終わると軽くため息をするはやて。

「お待たせや。こっちが逃走者を逃がしてしまった後、追跡してくれたようやな。有難うな。」

「いえ、こっちも目的というものがありますから。」

シーフマントを身に纏い、片手には大鎌を握り締めている。

「色々とそっちにもあるみたいやな。しかし、此処でええんか?」

「影で動くのは、死神に相応しい仕事ですから。」

その時、淡々と話していた男は一瞬笑顔を見せる。

「こっちも多分、この件について調査する予定やからきっと…」

「えぇ、よろしくお願いします。八神部隊長。」

と、敬礼する男。それを見たはやては少し笑顔で話す。

「うん。こちらこそ宜しくな、レキ一等陸士♪」



次回予告

フェイト「造りだされた命、救われた命。だけど願いはそれぞれ…」

フェイト「自分の心で決めた事…」

なのは「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS 第十一章」

フェイト「命の理由。」

なのは「それは、小さな願い事…」
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