▼第十一章 後編2
─────機動六課 アル=ヴァンの私室─
アルは、私室に入ると上着を脱ぎ、椅子にそれを掛けると近くのソファーに座り込んだ。
「……………。」
そして左手を胸に当て、リンカーコアを出しその中から三つの宝玉を抜き出す。
「……ノワール、レイブン、ノイン。」
それは昔、魔界三大騎士のリンカーコアの結晶体。
今にもこの中には、彼らの熱き想いが眠っている。
「俺に…何が出来るかな?一昔は、管理局からは白い眼で見られていた俺達が…」
そして、内ポケットから葉巻を取り出して火を点けずに咥える。
「俺は、一度は死んだ身。もうあんな事は御免だ。だから、今俺が何をするべきか…」
「今が選択の時だ。」
次回予告
スバル「出動待機の日々、続く訓練と日常と。」
なのは「機動六課の行き先と、行き場の無いあの子。私に今出来ること。」
スバル「次回魔法少女リリカルなのはStrikerS 第十二章。」
なのは「Mother&children」
「「Take off!」」