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XXXII 性

彼女を自分の膝の上に抱きかかえる 彼女の胸に顔を埋め下着の上から乳首を弄る トランクスの中の怒張した彼は、彼女のパンティの上から突き上げる 本番行為は禁止されているが、逆に結び合えない結合出来ない状態が更に欲望となるのだ 彼女の秘部は店の音楽に合わせて音を奏でている様だ 煩い音に掻き消されているのだが、彼女の滴りがトランクスの中の息子に早く来いと言わんばかりに食い込むのだ んー何と言うかグラビティーダム(gravity dam)が決壊寸前の様な感じかな? あぁー俺だって中に入れたいよ 腰を動かしながら気持が高まってきた時に彼女は俺の膝から降りると、自分のパンティを脱ぎそして俺のトランクスを脱がした いきり勃つ息子を彼女はオシボリで丁寧に拭き終えると、亀頭から根元まで舌を這わせる 彼女の秘部に手を伸ばすと潤い溢れるバルトリンバリバリなのだ 彼女の口が息子の亀頭周辺を咥え舌がチョロチョロと小刻みに動く おぅー!合体したい!! 彼女は俺の意を汲み取ったのか、息子を放すと俺の膝の上に乗って来た これってインサートOKなのか!?彼女の髪の香りが欲望を刺激する いきり勃つ息子を彼女の秘部に入れようとすると Come on! Let's have fun here! ・・・(妄想状態)  えぇーっ駄目なのぅ? カウパー液でテカテカに鈍く光るギンギン息子が、こんなに濡れている彼女自身に突入出来ないのは残酷です 彼女だって入れて欲しい筈・・!! でも我慢しているんだよな カピカピに乾いているのなら兎も角、濡れ濡れびちゃびちゃなのに素股で我慢なのはプロ意識が為せるワザなのだろうか?最後に彼女は息子を口に含むと、オイラの息子は敢え無くダウン・・うっ!身体から一気に力が抜ける 男って何故なんだろうね? 射精した瞬間に全てに興味が無くなっちゃうんだよね 不思議だけど、どんなに興味を持った相手でも、どんなに好きな彼女でも、ピュッと意識が一緒に飛んでしまうんだな セックスは嫌いじゃない 抱き締め合っている時も、彼女の乳房を弄っている時も、彼女の髪を、肌を、手を、太ももを、足首を・・何処の場所だって好き! 自分の彼女だと思うから愛しいと思う でもお酒の席で、この様な擬似恋愛の店で時間が過ぎると虚しく思う 
気持が抜けてチョッと放心状態の中でマユちゃんと時間まで他愛も無い話をする 
「マユちゃんも濡れていたのに・・ 俺マユちゃんに射れたかったなぁー」
「だって本番行為は禁止だもん それにマユはお姉さんの方が本当は好き」
「じゃあマユちゃんってレズなの?」
「ん!? あたしはノンケじゃあ無いビアンなの 軽いビアンだからオネーさんが好き でも男も好き」
「男か?女か? どちらかウェイトが異なるのかな」
「あたしの友達にも居るよ 男が嫌いってワケじゃないと思うけど、女の方が好きっう友達だけど」
「マユちゃんは男の方にウェイトが有るんだ!?」
「あたしの友達はねぇ 初めの数ヶ月はセックスしてたけど全然気持ち良くないし、生理的に受け付けないし、すぐセックスレスになった。その後も同棲を続けたけど、相手が求めてきても拒否し続けたんだって! 女の方にウェイトがあるのね」
「最初から同棲をする事に無理が有ったんだろうね でもレズって男とは違う気持良さなんだってねぇ?」
「友達のビアンはセックスが男より気持ちいいからビアンになったんだってさ でもあたしは、子供は欲しいからいつか男と結婚したいと思ってるの ホンとにビアンならこんなとこで働かないよ」
「男の場合だとマンコにチンコを入れちゃえば腰振って、発射して直ぐ終わりだモンな」
「ボーイッシュ=髪みじかめ フェム=髪長いとは為らないんだよね タチもネコも寝て見ないと付き合って見ないと分かんないからね お互いのマンコ舐め合って男より気持良いから、んで男みたいに射ったら横向いて寝ちゃうのは勘弁だもん でもあたしはこっちを向かせて咥えて上に乗っちゃう」
「男啼かせっうか、虐待に近いものが有るなぁ じゃあ彼氏はプロレスラーとか、タフネス系じゃあ無いと務まらないね」
「だって愛していれば、男だったら頑張らないとマユは嫌いになっちゃうよ」
「そーだな 人間は快楽も求めるからねぇ セックスだって指標の一つなのかも・・しかしマユちゃんはセックスが好きなんだねー まさかセックスにしか興味が無かったりして」
「えー マユだって大学の時は勉強一途だったよ これでも東北大学の出身なんだよ」
「え!? ウソ? ホンとに本当かなぁ〜」
「男は女を性的魅力という規準でしか見ないって所が有るけど他の魅力、例えば人間的魅力とか知的魅力とか、そんな所をあまり見ようとしないモンね」
「確かに会話と下半身は関係無い状況だものなぁ・・」
お店の女の子マユちゃんは時間になると、「ヒロちゃん また来てね!」と明るく声を掛けてくれた 本当の彼女ならばセックスの後で余韻を楽しむ事も有るだろうし、其の儘抱き合って眠る事も有るだろう 彼女達は一定の時間の擬似恋愛を与えてくれる 擬似恋愛がセックスだけを結び付けるのは可笑しな事かもしれないが、恋人同士の中に身体の関係抜きで考えられるだろうか? 純粋な純白な恋人だって居ないとは限らないし、否定は出来ない でも二人が一緒に成るにはセックスを抜きに考えると、只の友達にしか思えないのだ 簡単にセックスを楽しむのも問題が多い 倫理的にも望ましいとは思わない 性風俗産業だって男相手ばかりではないし、女相手の場合も有る中で、彼女達彼らが一番危惧する事は病気である 仕事と割り切っているから相手を選べないが、病気にかかった場合は自分も巻き添えに為るし、自分自身が媒介するのだ 確かに何処の店に往っても安心では無いが、雰囲気から判断するしか無いのかも知れないね 酔っ払ってヘベレケ状態では判断も付かないだろうが、自己責任に於いての問題だと思うよ 不況の中で就職先も無く、出て行く金の工面が出来ない人も居るかし、何と無く給料が良いからこの業界に入った人も居る 一旦大金を手に入れると人間はヨッポド芯が通っていないと、金に振り回されちゃうと思う 借金の返済の為に身を粉にするのは、借金を作った当人に責任が有ると思うし、計画性も指摘されると思うが、当人が居なくて別の人間が肩代わりで翻弄された結果が性風俗産業の場合は、流石に笑えないものねぇ  今回の様に性風俗に男が通う事は、女性の立場(妻で有り恋人で有り彼女で有る立場の女性は)からすれば永遠に理解されない事なのだろうか? 女の立場からすれば男が汚く思えるのか、ハタマタ自分の女もセックスで満足させられない男が風俗で、別の女に気持が向いている事に腹を立てるのか・・どちらなのだろうね